
札幌2日目は体力温存のためにゆったりと過ごして午後に会場の「のや2nd」へ。朝から降っていた雨もちゃんとその頃には上がって青空が見えている。札幌は思ったよりも蒸し暑くて、今年は気温も湿度も高めの、蝦夷梅雨というやつらしい。前日に飲みすぎた僕は少しくたびれてのやのドアを開ける。「ただいま〜」って言えば「おかえりー」と返ってくるお店が遠くに存在することが嬉しい。演奏曲目はお客さんとのやファミリーからのリクエストを参照しながら開演ギリギリまで検討。開演前に美味しい賄いご飯をいただきました。近藤さんとの「ふたりのコンサート」もこれで3回目。
平日の夜にも関わらずたくさんのお客さん、とても嬉しい。先攻は僕、「光と水の関係」で手拍子をもらってスタート。夏の歌で始めてみました。続く「夏の日の幻」も丁寧に風景を描写した来たるべき季節の歌。近藤さんが前日にサイモン&ガーファンクルやビートルズのカバーを歌っていたのに触発されて僕はビーチ・ボーイズ「神のみぞ知る」でブライアン追悼。続けた「keep on rockin'」はビーチ・ボーイズっぽいコーラスワークを試みた曲だったと思う。客席からのコーラスもよく聞こえました。


のやファミリーかとちゃんからのリクエストは「歓びの歌」、ずっと忙しい忙しいが口癖のかとちゃんたちに大丈夫と背中をさすってあげたい。娘さきちゃんが聴きたがったのが「明け方のミー」、バックトラックと一緒に演奏しました。なんとなく僕のなかでは札幌旅のサウンドトラックといった趣きのある「glenville」、どうしてもこの空間で歌いたくなる曲。昨年6月以来ののやでこの1年のあいだにできた新曲を演奏するのは現在位置再確認みたいな感じがした。「夢の続き(imaginary)」、そして「最後のお願い」。この日は声がスーッと軟石作りの空間に伸びていって溶けていく感覚があってとても気持ちよかった。「最後のお願い」を歌い終わったら何人も泣いているのが見えてびっくりしました。「手と手、影と影」も最高記録更新!みたいな感じで歌えた。なんの記録かわからないけど。


近藤さんは前半インストゥルメンタル曲多め、後半歌モノでとても充実したステージ。控室となった板の間の座敷で座布団を敷いて寝っ転がって聴いた。とても気持ちよかった。最近は東京で近藤さんとふたりきりで演奏する機会はなかなかなくて、札幌でばっかりやってる気がします。また東京でもやりたいな。
二人のセッションは、リクエストのあった「あいとわをん」から。これは1年前にここで「昨日今日いつか」という別のタイトル、今とは違う歌詞で歌った歌の最終形。近藤さんの「眠れねこねこ」を普段僕が歌っているキーにあげて近藤さんが歌い、僕は下のハーモニーをつけた。「猫のふりをして」は僕が歌詞を書いて近藤さんが曲をつけた共作曲、ニャーアルバムに収録予定。近藤さんの「第2の人生」、僕の「太陽と満月」で盛りあがり最後は「toi toi toi」。




アンコールの拍手がやまず、最後に「hanalee」を歌って大団円。近くからも遠くからもたくさん集まっていただいて嬉しかったです。終演後にいろいろお話できたのもよかったな。初めましての方もたくさんいらっしゃいました。月曜日の夜に遅い時間までありがとうございました。共演の近藤さん、ずっと音響を支えてくれているPAの松川くん、のや川端ファミリー、家族や友人たち、留守番している猫たちにも心から感謝。
年に一回と言わず、2、3回来たいくらい好きです、札幌。また皆さんに元気に会えますように。

live photo by ka-ko