
8月の日差しの強さ。焦がれるような暑さのなか池尻HOME/WORK VILLAGEへ。旧池尻小学校、ものつくり学校だったころも何度か足を運んだことのある場所、いたるところに“学校”っぽさが残っていて甘酸っぱい気分が去来する。昼間のカフェは盛況で満席(昼間はMarked池尻というカフェレストラン、夜はGOOD TEMPOというカフェバーになります)。広々と開放感があって、JBLの大きなスピーカーがひときわ目を引く。配置されたグリーンがとても目に鮮やかなのもいい。僕と高橋徹也でここで最初の音を出すのかと思うとわくわくしてくる。オープンして最初のライブ、会場スタッフみんなと手探りでセッティングとリハーサル。

1か月前に急遽決まったイベントだったけれどたくさんお客さんが集まってくれて嬉しかった。僕とタカテツさんふたりでまず1曲「幸せの風が吹くさ」を演奏して、先攻は高橋徹也。仲良くなって12年になりますが、その独特の世界観は相変わらず。たっぷりと夏の歌で暑気をはらってくれました。お互い内緒にしていたカバー曲、ベン・ワットの「North Marine Drive」という涼しいセレクトに唸らされる。「新しい世界」と「犬と老人」は圧巻でした。
僕は普段あまり弾きなれない1965年製のHarmony Alden Stratotoneというビザールなエレキギターで「太陽オーケストラ」を。「月あかりのナイトスイミング」「一角獣と新しいホライズン」とサマーソングを続けました。音が響いて気持ちがいい。「僕たちの旅ー自己嫌悪'97」という曲は2014年の『緑の時代』に収録されていますが、1997年に僕が映像制作会社勤務でADをしていたときに出会った高橋徹也「真夜中のドライブイン」に触発されて作ったもの。28年後に鳴らされるネタばらし。



僕が選んだカバーは徳永英明「壊れかけのRadio」という、ある意味大ネタ(本当は違う曲を歌うつもりだったのだけど)。こないだ名古屋でご飯を食べているときに有線で流れてきてなんだかやたらと感動してしまった。僕にとって思春期にラジオはとても重要なメディアだったから、元中学校のこの空間とも呼応した。GOOD TEMPOにはグランドピアノがあるので弾かせてもらって「八月のベルカント」を。“古びた懐メロがやけに胸を打つ理由”というフレーズを歌いながらハッとする。八月の暑さのせい。「最後のお願い」「光の葡萄」とエレキで歌って、タカテツさんを呼び込む。
セッション曲は僕がやりたいとリクエストした「サマーピープル」から。とてもメロウで優しい歌。どこかの半島のリゾート地に連れていってくれる。タカテツさんの提案で「ブックエンドのテーマ」、これは同窓会がきっかけでできた歌だから「友だち・旧友・中学校」というこの日のシチュエーションにぴったりだった。ハーモニーも新鮮。「友よまた会おう」「My Favorite Girl」「my favorite things」と盛り上がって、まだ歌い足りず最後は「セラヴィとレリビー」を。音源になってない曲をもう憶えてしまっているタカテツさん、長い付き合いになったものだ。素晴らしいコーラスをありがとう。




終演後はバータイムになって、JBLの大きなスピーカーでレコードを聴きながら一杯飲むのもいい。とても快適なお店。現在クラウドファンディングを募っています(詳細はこちら)。ノスタルジックな“学校”感のなかで大人の夜遊びみたいにたまに立ち寄れたらいいなと思いました。またここで演奏したいです。無二の親友でいてくれるタカテツさんありがとう。スタッフ陣のサポートにも、暑いなかたくさんのご来場いただいた皆さんにも心から感謝を。