夏休みとかお盆とか、そういう季節的な感覚や認識が自分のなかからどんどんなくなっていってることに気づく。会社勤めをしてないし、両親ともに亡くなって、故郷に実家もなくなったこともその要因になっているんだろうか。僕はもう長いことお盆に里帰りをしたことがなかったけれど(仕事が忙しいとかなんとか理由をつけて)いつも8月になると母親から「あんた、お盆はどがんすっと?」と電話がかかってきて、それは僕にとっての季節感だった。母親は誕生日が8月13日だったから、花とか美味しいものとかプレゼントをねだる電話でもあった。それがなくなって2年経つ。
8月の真ん中に興味のあるイベントがあったので東京と福岡を往復する飛行機や宿の値段を調べたらびっくりするくらい高くて、それで「ああ、お盆休みというやつか…」と気づいた。思い出した。「お盆は飛行機が高いけん、タイミングずらして運賃が安いときに帰るよ」と母親に返事をしてうやむやにしていたのだ、いつもこの季節には。気づけばスーパーにはきゅうりの馬とナスの牛を売ってて色鮮やかだ。プラスティック製のそれはちょっと気分じゃなかったので、かわりにささやかな花を買った。

Posted by monolog at 23:11│
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