1970年代の終わり頃、僕は小学生になるかならないかくらいの子どもだった。「東京ロッカーズ」の伝説に間に合わなかった僕らの世代は勉強するみたいに本や雑誌に熱中して当時の様子を想像したものだ。映画『
ストリート・キングダムー自分の音を鳴らせ。』をわくわくしながら観た。理想と現実、憧憬と諦観、少年と大人、ちゃんとしてることとはちゃめちゃなこと、相反することが背中合わせの混沌のなかで渦を巻いていた。その渦のなかにいたら毎日目まぐるしく新しくて刺激的だっただろうなと憧れる。
2000年初頭、GOMES THE HITMANはバンドの練習を三軒茶屋でやっていたので、いつもレコードショップFUJIYAMAの江戸アケミの看板を眺めていたから劇中にその風景が出てきて当時を思い出した。その頃はあんまりピンとこなかった言葉が時を経て身に染みる。あれから四半世紀が過ぎて自分の音を鳴らせているだろうか。“自分の踊り方”は見つかっただろうか。清々しい映画でした。

Posted by monolog at 23:11│
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