途中何度か中断しながらもアフターダーク読了、雨が止まない一日。
通俗的な固有名詞に対する違和感や「セブンイレブン」で有線が流れているか?とか色々浮かんでくる思いをねじ伏せ、物語終盤の記憶/言葉/視線/夜と朝のせめぎ合いの描写を惹き込まれるように読む。
深夜から夜明けまでの物語という点で、僕はかつてストイックにこつこつと作った『mono』というアルバムを思い返したりしましたが、やっぱりそこには孤独でありながらも他者の息づかいが妙に気になってしょうがないような、複雑な雰囲気があって、物語なり音楽なりを創造するのに(モチーフにするのに)魅力的な時間帯だなーと感じました。最近になって、もう一度『mono』みたいな暗くて静かなCDを作ってみたい気になってたタイミングだったのでいい刺激でした。
何年も前に広尾で村上春樹を見かけて興奮したことを思い出します。僕はアンナミラーズでハンバーガーを食べていて村上春樹は窓の外を歩いていた。最初羽田元首相かと思ったが、あれは村上春樹だったと思いたい。あと、村上春樹と保坂和志も似てますが、似てるのは顔だけですね。