2024年07月17日

GOMES THE HITMAN 25th anniversary “25年目の週末”(2024年7月14日 @ 吉祥寺スターパインズカフェ)【ライブ後記】

いよいよ迎えた東名阪ツアーの最初、吉祥寺スターパインズカフェ公演。天気予報は雨だったけど、きっと午後から大丈夫だろうと根拠のない自信があった。果たして、その通りに。お昼過ぎに会場入りしてサウンドチェックとリハーサル。ここのところのいろいろで声がかすれがちだったのが、本番ではそんなことも忘れてしまって気持ちよく歌えた。ライブって本当に「生きている」って感覚だ。

1曲目はゆったりと「センチメンタル・ジャーニー」、今回のセットリストのなかで唯一メジャーデビュー前の歌だが、「ドラマのない夏などない」という歌い出しのフレーズはいつも夏の最初に似合う。「長期休暇の夜」も音源より幾分ゆっくりと(適正なテンポで)四半世紀の時間を経た演奏。「何もない人」「ready for love」と1999年『weekend』楽曲が続く。堀越ボーカル「お別れの手紙」から「train song」のメドレーで“あの頃”を切り取った。

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リリースの時系列に沿ってセットリストは進んでいきます。『cobblestone』から「keep on rockin'」はステージ上から眺めた客席のニコニコした顔が印象的だった。みんなよく歌ってくれる。「思うことはいつも」もみんなでラララと。夏のギラギラした日差しを「太陽オーケストラ」のささくれたギターの音で描き出す。蝉も鳴き出して「20世紀の夏の終わり」が続いて夏を駆け抜ける。2000年代初頭の混沌時代を代表して「愛すべき日々」をセレクト。

現在進行形のGOMES THE HITMANを示す新曲群、「余韻」はすごくあっという間にいとも簡単にできた曲で、歌の勢いにようやく僕らが乗りこなせるようになってきた。「レモンティーと手紙」も演奏するのがとにかく楽しいロックチューン。バンド結成から30年、想像すらできなかった五十路の自分たちがこんな新曲をかき鳴らしているのが面白い。「新しい朝のワルツ」も試行錯誤を経てやっとGOMES THE HITMANの歌になったように感じた今回のステージでの演奏でした。「僕らの暮らし」のなかで夢想した将来像とは違う今があったとしても、今このときが一番面白いな、と思うのです。

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今回個人的に一番感情過多になったのは「星に輪ゴムを」と「手と手、影と影」だった。少し今までの歌の感じと違うエモーションがそこにあった気がしました。2005年の『ripple』というアルバムは盛り上がりとか感情的になることを意図的に廃して淡々と冷静にリズムを刻んだ作品だったけれど、そこに思うままの感情を足してみたらそうなった。「サテライト」もそう。声が枯れたり息を切らしたりして歌う「サテライト」は19年目にして生まれ変わった感じがする。

最新オリジナルアルバム『memori』からは当初「baby driver」と「ブックエンドのテーマ」を演奏する予定だったのが、直前になって僕が「memoria」をやりたいと差し替えた。母親との離別を想像して書いた歌だったので母の一周忌に近い夜に歌いたくなったから。客席からのコーラスも心強かったな。本編の最後を一番新しい新曲で締めくくるというのも僕ららしいトライなのかもしれない。「ポリフォニー」というタイトルになったディスコチューンは僕らをいくらか若返らせるような力を持っている。

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アンコールは思っていた通りにぐちゃぐちゃに。「光と水の関係」をアンコールでやるのは新鮮。「饒舌スタッカート」を4人でやるのもカロリー高くてがむしゃらにやらないといけなくて、そういうのもまた面白い。だから全然老成しない。記念撮影タイムに「僕はネオアコで人生を語る」を演奏したので25年で25曲のセットリストのはずが正確には26曲になった。本当に想定外だったのでハーモニカもナシ。最後の最後にミラーボールの光の雨が降るなかで「雨の夜と月の光」。この曲を1999年に書いた自分を猛烈に誉めたいと思う。いつも。ライブの最後の最後にいつも。

まだまだ面白いことができそうな気がして、GOMES THE HITMANというバンドはその面白いことのほうに向かってこれからも続いていくのだろう。そんなことを思うこの夜のステージでした。2時間半のライブが終わって達成感を感じつつも名残惜しかったけれど、また名古屋と大阪で25曲演奏することができるんだなと思うと嬉しい。たくさんのご来場、ありがとうございました。アンコールでオールスタンディングの客席のみんなは本当に楽しそうにキラキラして見えます。これからもお付き合いください。

あと15年くらい頑張りましょうね。  

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2024年07月06日

夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽54(2024年7月4日 @ 下北沢 lete)【ライブ後記】

2013年から始まった「夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽」の54回目は、下北沢レテの25周年アニバーサリーの公演になりました。奇しくも7月4日というのは先代愛猫ポチの誕生日で、生きていたら25歳。そして僕も今年25周年アニバーサリーイヤーということでめでたい「25」が3つ揃った夜。僕が初めてレテでライブをしたのは2007年の7月6日、14年前でした。そのときはレテと今はもうない高円寺SALON/by marbltronでの2デイズ。七夕の時期だったので、笹を買って会場に飾ってみんなに短冊に願いを書いて結んでもらった遠い記憶。なので、テーマは「星」、そしてもうひとつ「虹」でした。

オープニングは「雨に負け風に負け」。この歌の「悲しくはなかった」という抒情が好き。続いてリクエストに応えて「晴れ男と雨女」「スティーブンダフィー的スクラップブック」、『pale/みずいろの時代』から聴きたいという要望に応えて「pale blue」と「ナイトライフ」を歌いました。『pale』はこの季節によく似合う作品。

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そして季節の歌、「たなばたさま」から続けて未発表曲「milky way」。これは2007年に坂本真綾さんに楽曲提供した「30 minutes night flight」のオリジナルバージョン。真綾さんによって歌詞が改められて「30 minutes..」になる前の僕の歌詞はこんなふうだった。今でも大好きな曲。この曲を提供したのが惜しくて「三日月のフープ」を書いたと言ってもいい。「虹とスニーカー」から“虹”をテーマに。ポチが亡くなったときに「https://pet-inori.com/column/niji/index.html" target="_blank" title="">虹の橋」のたもとで待っているという慰めをたくさんいただいた。そのときは素直になれなかったんだけど、最近この虹のたもとについてよく考える。「Rainbow Connection」は先日札幌でキッコリーズが近藤さんと一緒に演奏していたのがすごく良くて僕は控室でちょっと泣いてしまったくらいだった。元たまの柳原幼一郎さんがアルバム『Drive Thru America』で歌った日本語歌詞でカバー。この曲はセサミストリートのカーミットが主役の映画のためにポール・ウィリアムスが書いた曲だが、間違いなく「ムーン・リヴァー」のオマージュ。なので、「ムーン・リヴァー」も歌ってみた。名曲ってすごい。口にしただけで自分が聖人かなにかになった気分になる。

窓から夜空を見上げるように「月あかりのラストワルツ」、今宵のワルツは「新しい朝のワルツ」。ポチを想って「lucky star」、そしてチミママ讃歌の「シャーとニャーのはざまで」をみんなで合唱。前回のレテ公演で初披露した「オレのイエスタデイ」はその後歌詞がどんどん推敲されて「昨日今日いつか」「愛と和音」とタイトルを変えていき、この日全貌が完成し、タイトルは「あいとわをん」に落ち着いた。ものすごい達成感。リクエストに応えて「ユートピア」、「嗚呼、家よ」という客席からのコーラスが大きく響く。その勢いで「小さな巣をつくるように暮らすこと」のコーラス録音も完了。「日向の猫」のラララの歌声もここ最近で一番だったかな。みんなで歌う夜でしたね、この日は。レテのために作った「小箱のなかの音楽」で本編終了。アンコールは元気な歌か感動する歌かで多数決、感動するほうで「あさってくらいの未来」を歌いました。「セラヴィとレリビー」で締めくくり。

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終演後、レテ店主町野さんと「25年って全然あっという間じゃないですよね」という話をしてうなづきあう。最近町野さんはお店(バー営業時代)を始めた頃に付き合っていたお客さんとの再会がこの頃多いということを言っていた。何周か巡ってそういう星回りもきっとあるのだろうな。僕らも25周年を機会に新しいお客さんも古いお客さんもみんな垣根なく集まれる空間を作りたいと思う。

良い夜でした。平日の夜にも関わらず空席のない空間が嬉しかったです。また9月にレテで会いましょう。
  
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2024年06月22日

夜の科学 in 加古川ーTea Time Meeting(2024年6月16日 @ 加古川 チャッツワース)【ライブ後記】

前日、加古川・寿願寺でのセッションを終えた僕と西寺郷太くんは加古川市街に赴いた。今回ギャラリー自由が丘を終えて静岡から始まるツアーはそもそもが6月15日(土)加古川セシルでのHEATWAVE山口洋さんのライブを観にいく予定を中心にして組まれた、非常に不埒な企てだった。なので本当は土曜日はまる一日空き日だったところに寿願寺のイベントが急遽組み込まれたのだ。僕がそそくさと機材を片付けていると郷太くんも「山口さんのライブ、おれも行くわ!」と乗ってきたので一緒に並んで観た。素晴らしいライブ、打ち上げも楽しくて、多分僕は大人気なく飲み過ぎた。郷太くんが帰り、洋さんと別れてホテルに戻ったのは1時頃だったのだけ覚えている。

朝起きて「今日、声大丈夫なのか」と心の声が言う。ただでさえイベント続き4日目。この日のライブは午後早めの開演だったので11時にチャッツワース入り。岸本さん夫婦は僕がどれだけ飲んだか知らない。機材セッティングしてサウンドチェック、ちょっと声がくぐもっているが、どうかな、いけるかな。そうこうしていたら山口洋さんが訪ねてきてくれて、そのまま次のライブ会場豊橋へと旅立っていった。今回の旅の影の立役者。

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ドキドキしながら声を温存しつつ、直前までセットリストを考える。当初思っていたのと随分変わったのは旅の過程でいろんなことがあったから。満員御礼、いつものように賑やかな受付と2階会場。少しの緊張を抱いてステージへ。オープニングの「点と線」はチャッツワースリクエスト、まだ窓の外が明るいライブを始めるのにぴったりな曲。「歓びの歌」もここで初演された縁のある歌。この時点で声の心配はなくなったかな。熱唱という感じの一期一会の声が出せている気がしました。「milk moon canyon」はその名をとった紅茶ブレンドが定番化した英語詞曲。エレキギターに持ち替えて「三日月のフープ」。この日は珍しく車での加古川来訪だったのでギターアンプも運んで、アコギはいつもの2000年製のMartinじゃなくて1965年製のGibsonでした。

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「星に輪ゴムを」「目に見えないもの」はこれまたチャッツワースリクエスト。岸本さんもはつ江さんもお客さんが喜ぶ選曲をするからすごい。25周年を迎えた『weekend』からは「長期休暇の夜」と「週末の太陽」を。昔からGOMES THE HITMANを聴いているファンがたくさんいる会場、みんなの思い出も蘇るだろうか。リクエストのあった「カフェの厨房から」はチャッツワース紅茶verで。CD収録音源にはない「琥珀色の夕暮れに溶け出しゆくザラメ」という歌詞があってそこが好き。そして加古川でもチミママ賛歌「シャーとニャーのはざまで」。みんなで歌ってくれて嬉しい。

日曜日に歌う「glenville」はやはりしみじみする。ちょっと熱くなって「音楽は魔法?」、加古川でも「小さな巣をつくるように暮らすこと」のラララコーラスを採集。これでこの週だけで100人分のコーラスが集まりました。最初「オレのイエスタデイ(仮)」だった最新曲はその後「昨日今日いつか」になって、さらに歌詞が書き換わって「愛と和音(仮)」と成長している。メロディは夢のなかで見つけたので言葉はもっと手探りで推敲していきたい。「些細なことのように」は浜松で「楽しい曲か感動する曲か」という2択の歌わなかった方の歌。「ナイトスイミング」と「lucky star」、10年前に亡くなったポチとチャオを想いながら夜空の星を見上げるように。

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アンコールは何を歌うかしばし悩んで、浜松で歌って新鮮だった「ユーフォリア」。「太陽と満月」と久しぶりのハンドクラップ3回「SING A SONG」で大団円。最後まで気持ちよく歌うことができました。楽しかった。終演後もたくさんのサインと握手、みんな一生懸命に話をして想いを伝えようとしてくれるのが嬉しいです。七月はGOMES THE HITMANでのツアー。関西の皆さんには大阪・雲州堂でまた来月お会いしましょう。

チャッツワースで軽く打ち上げ。つもる話がたくさん。みんな生活のなかでいろんなことがあって、それぞれに頑張って毎日を暮らしている。僕は音楽でみんなの暮らしに彩りを添えたいと改めて思う音楽の旅4日間でした。行く先々でお会いした皆さんお世話になりました。またすぐどこかで会いましょう。

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2024年06月19日

西寺郷太 with 山田稔明 トーク&セッション(2024年6月15日 @ 兵庫・加古川 寿願寺)【ライブ後記】

よりによって加古川という小さな街でライブ日程も開演時間もほぼ丸かぶりしてしまったということを嘆いてメッセージを送りあったNONA REEVES西寺郷太くんと急遽実現した加古川・寿願寺でのトークとライブセッション。郷太くんは僕と同い年で、それこそ四半世紀前から面識があったわけだけれど、これまで対バンしたことがなかった。たまたま下北沢の飲み屋で一緒になったりするくらいで。なので今回連絡をギリギリまで取り合って打ち合わせて当日機材を組み合わせて練習して本番!みたいな、急ごしらえだったからこそのテンションだったのかもしれません。半日あっという間だった。

寿願寺は郷太くんの父方の実家、京都出身のイメージがあったけど加古川ルーツが。ご住職はお父さんで、将来は弟くんが継ぐそう。ご両親ともに郷太くんの親らしくとても楽しく快活。本番前にお母さんの美味しい手料理をいただいた。直前の告知にも関わらず御堂は満員。イベントはまずご住職によるお経から始まった。続いて郷太くんの弟・阿楠くんの法話をお母さんの緑さんが代読。なんだかすごくありがたいイベントである。そして僕と郷太くんの時間に。

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ふたりとも基本おしゃべりなので相性がいいのかもしれない。笑いが絶えず楽しい雰囲気、歌も歌いやすかった。今回のやりとりではビートルズの話がいっぱい出たので、ジョン派である僕だけれども敢えてLET IT BE、「セラヴィとレリビー」を歌わせてもらった。郷太くんはノーナの「三年」という曲を。ふたりのセッション、ボーカリストふたりがビートルズを熱唱するという、あんまり観ることのできないレアな風景。「Two of Us」と「Across the Universe」。やっぱりボーカリストに本気でハモるのは楽しい。ふたりともどんどん声が大きくなる。

時間にして1時間弱だったか、とても内容の濃いセッションだったと思います。瞬発力のすごさよ。終演後はご住職であるお父さんが、この場所(お寺)でビートルズがインドから持ち帰った感性で作った「Across the Universe」を歌う意味を汲み取って熱く応えてくれたのが印象的。お母さんから「料理店でご馳走を」とお誘いいただいたのだけど、僕はHEATWAVE山口洋さんのライブを観にいく先約があったので残念。かわりに郷太くんと一緒にチャッツワースへお連れして岸本さんに紹介。郷太くんも山口さんのライブに行くことになって、ライブバーCECILへ。

偶然にもけっちゃんも帰省しているタイミングで寿願寺に顔を出してくれた。音楽家がたくさん。なんとミラクルな加古川での一日だったか。真夜中まで長い一日、とても楽しい土曜日でした。お会いした皆さんに心から感謝を。

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夜の科学 in 静岡ーPRIMECATS LIVE!(2024年6月14日 @ 浜松 窓枠2F Cafe AOZORA)【ライブ後記】

東京をお昼前に出発、静岡へ。今回のツアーはドライブ旅。富士山はまったく顔を見せてくれない、意地悪。いつも思うことだけれど静岡は広い。浜松までの行程はほぼ名古屋に行く感覚と同じ。4時間少しで会場となる窓枠CAFE AOZORAへ到着するも準備が慌ただしく、街歩きする時間がなくなってしまう。K-mixの番組担当ディレクター氏が浜松名物の「おに弁」「たい焼き」「鰻ひつまぶし(レトルト)」を差し入れしてくれてとても嬉しかった。

CAFE AOZORAは長く続くライブカフェの佇まいで、このビルは1階が大きなライブハウス「窓枠」、2階がCAFE AOZORA、3階はブラジル音楽のライブバーになっていて、4階がリハーサルスタジオ。僕の控室はガラス張りのスタジオAだった。隣の部屋からはバンド練習が聞こえる。音楽の町浜松らしい賑やかさ。平日開催の危惧もなんのその、当日券含めてたくさんのお客さんが集まってくれた。

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この日はライブをやりつつ番組オンエアで使用できるようなトーク部分の収録をあわせて行うというハードルの高いトライ。事前にご来場の皆さんに「ラジオおとな相談室」というテーマで相談事をメッセージでいただいた。遠方からの遠征組も多かったのでオープニングは「blue moon skyline」、からのハンドマイクでラジオ収録スタート。皆さんからの相談に答えたり答えなかったり笑ったり唸ったり。でもこの感覚も悪くない。少しMC饒舌気味のライブという感じで笑いの絶えない2時間になりました。

リリースから四半世紀となった『weekend』から「光と水の関係」「ready for love」、静岡伊東の大室山に登ったことがきっかけでできた「一角獣と新しいホライズン」を軽快に飛ばしたあと、リクエストの「ユーフォリア」、静岡出身の先輩高野寛さんの「確かな光」とゆったりしみじみと。そして続けて、できたばっかりの新曲「シャーとニャーのはざまで」も評判がよくてみんなも歌ってくれて嬉しい。

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窓の外の景色が夕暮れから夜になっていくのを眺めるライブが僕は好き。「月あかりのラストワルツ」は窓から夜空を見上げる曲、続くワルツはこの日「ハミングバード」。「小さな巣をつくるように暮らすこと」歌声採集2ヶ所目、良い声録れました。「あさってくらいの未来」はリクエストにお応えして。本編最後はラジオのために作った「PRIMECATS RADIOのテーマ」。バンドで録音したい小気味のいいポップソング。

アンコールは楽しい歌か感動する歌かで会場に問いかけて楽しい歌の勝利。「太陽と満月」と「my favorite things」を手拍子に乗せて。終演後はたくさんのサインと握手と会話。気づけば夕飯を食べる機会を逃してしまうほどあっという間に時間が過ぎました。浜松では今回の旅、念願のレコードショップOomalama訪問ができたし、浜松餃子も美味しかったし、またゆっくり遊びにきたいと思います。ライブの模様をPRIMECATS RADIOでオンエアする予定なので今しばらくお待ちください。今後ともラジオ「PRIMECATS RADIO」とあわせてGOMES THE HITMAN、山田稔明をよろしくお願いします。

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2024年06月18日

自由ヶ丘猫さんぽ展 vol.6 山田稔明ライブ(2024年6月13日 @ ギャラリー自由が丘)【ライブ後記】

先週のギャラリー自由が丘でのライブから4日続けて歌を歌う日々、旅でした。振り返りたいと思います。今年は平日のライブを増やすことが個人的なチャレンジなのですが(平日も歌って盛り上がれたら週に何回も楽しいから)木曜日の公演が満員御礼になってとても嬉しかった。猫さんぽ展、そのオープニングを賑やかにする役目を仰せ仕ったので、猫の歌だけを歌うセットリストに。

18時半、まだ外が明るいうちから「猫町オーケストラ」でスタート。こないだ札幌での近藤研二さんとのライブでその歌の優しさ柔らかさを再確認した「猫のふりをして」も取り上げる。リリースから四半世紀『weekend』から「猫のいた暮らし」、これは実家で暮らしている時代に飼っていた猫たちを想って作った歌だったのだけど、昨年家を処分するときに猫の写真がいくつか出てきて「ああ、猫のいた暮らしだ」とひとりごちた。「スティーブンダフィー的スクラップブック」はリクエストに応えて。

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THE KINKSのカバー「Phenomenal Cat」は先代の愛猫ポチが旅立って間もない日にラジオ「バラカン・モーニング」で代打DJをした萩原健太さんが「猫が死んで悲しいので1曲なにかかけてください」という僕のメッセージに呼応してかけてくれた曲だった。しんみりしない曲を選んでくれて嬉しかった。「CAT WALK」はチャットモンチーのカバー。この曲は本当になんというか、心に染み込むような熱情が込められている。「ニャンとなるSONG」も外せないナンバー。

このライブの直前まで歌詞を入れ替え書き換えやっていた新曲「シャーとニャーのはざまで」はチミママのための曲を書こうと思い立って作った。夏はママンにとってはタフな季節で、もう蚊にやられて耳が腫れてきたけれどどうかいつものように切り抜けてほしい。庭に虫除けを焚いたり炎症の薬をあげたり、僕もやれることはなんでもやる。「きみは三毛の子」でチミちゃんのことを愛でて、「ポチの子守唄」と「日向の猫」、「lucky star」でポチを想う。「小さな巣をつくるように暮らすこと」はこの日のライブから“声あつめ”を始めた。

本編最後の「my favorite things」、アンコールの「雨に負け風に負け」でも「セラヴィとレリビー」にも猫が登場するのはさすがに猫バカだなと思うが、気づけばいつもそこに猫がいるから仕方ないのだ。最後は「太陽と満月」で大団円。猫とは太陽のようで月のようでもある生き物だ、と思う。猫のことをたくさん考えた一日でした。もうすぐ命日と誕生日のポチとポチ実にたくさんプレゼントをありがとうございました。世界中の猫たちが幸せでありますように。

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2024年06月09日

保護猫応援きっとうまくいくチャリティコンサート(2024年6月2日 @ 札幌市民交流プラザ SCARTSコート)【ライブ後記】

札幌滞在3日目、前日は空き日だったので富良野までドライブして初めての「北の国から」詣で。この日も朝から天気がよくてお日様を味方につけた旅でした。今回で3回目となる保護猫応援きっとうまくいくチャリティコンサート、毎回場所を変えてきましたが、今回も大通り公園そばのとてもきれいな施設。朝9時に集まって、なにもないまっさらな空間にキッコリーズ裕さんの音響機材を運び込み、ステージ台も組み、椅子を並べる。控室には北海道の美味しいお菓子がたくさん。

東京と札幌で離れて活動する我々はメッセージと譜面と音源データをやりとりしてセットリストを決めます。この日のリハーサルで初めて合同練習、音を重ねて本番に挑む。みんな初めてなのにきちんと咀嚼していて、音楽家って本当にすごいなって思う。今回も獣医師の前谷先生とチャペチャシチャシスタッフとのトークからスタート。まずステージに全員集合して「ニャンとなるSONG」から演奏開始(この曲で始めると不意打ちでみんなが泣かなくていいね)。

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僕と近藤さんが下がってキッコリーズのステージ。彼女たち3人組と知り合ってもう15年くらいになるのか、本当に豊かな歌を奏でるバンドだ。セッションする機会があるたびに僕はまだ音源にもなっていない曲の譜面を送って何曲も伴奏してもらった。キッコリーズのステージに僕が加わって「君がいなけりゃ」、この曲も最初の頃から一緒に歌ってきた曲。キッコリーズの歌にはカポウさんの愛猫ちゃまこの影が寄り添う。近藤さんが加わった「Rainbow Connection」も素晴らしかった。泣いてる人がたくさん。

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キッコリーズからバトンを受けて僕のステージは「きみは三毛の子」で愛猫をのろけて。近藤さんを呼びこんで「猫町オーケストラ」を保護猫活動を頑張る皆さんへのエールに代えて。先代猫ポチの一周忌に書いた「small good things」、真っ白な会場は特に残響が長く、自分の声がすーっと飛んでいく感覚が気持ちよかった。キッコリーズからバイオリンの裕さんを呼び込む。彼が『新しい青の時代』でバイオリンを弾いてくれた「やまびこの詩」を。輪唱パートをカポウさんにお願いする。お客さんも加勢してくrた。池ちんも揃って山田稔明 with キッコリーズで「予感」、これも惚れ惚れするようなアンサンブルだった。至福。

続いて近藤さんのステージ、ソロで歌われる歌たちがすごくいい。「朝が来ました」という曲が僕は大好き。出入りの多くて慌ただしくも楽しいこの日のステージ、「第2の人生」を一緒に。キッコリーズとの「おやすみありがとう」は裕さんのチェロ、カポウさんのノコギリとギター2本、なかなかレアな構成の響き。最後はそこに僕が加わって再び全員集合。「おじいさんの11ヶ月」ではカポウさんの八面六臂。お客さんもニコニコ。

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キッコリーズの「Heaven is my home」、そして僕の「日向の猫」とお客さんも手拍子やコーラスで加わって会場の雰囲気も高揚して、最後は「toi toi toi」で締めくくり。猫たちにもみんなにも良いことがありますように。世界中の猫たちが幸せでありますようにという思いを込めて。コロナ禍のタイミングから始まって何度も中止や延期の憂き目を見てきたこのコンサート、前回はバイオリン裕さんがインフルエンザで欠席だったりして、ようやく全員元気に集まれたことがとても嬉しかった。尽力してくださったチャペチャシチャシスタッフにも心から感謝を。小さなムーブメントかもしれないけれど、心から湧き出る想いは必ず猫たちの力になると思います。ご来場いただいた皆さん、本当にありがとうございました。

終演後は準備と同じだけ時間をかけて片付け。みんな疲れてクタクタだっただろうけど、こういう手作りのコンサートは仲間意識、結束力が増しますね。東京組はその日の飛行機で帰京だったので美味しいお酒というわけにはいかなかったけれど、ソフトドリンクでみんなでお疲れさま会を。またゆっくり会いたいな。充実の3日間、楽しい札幌滞在でした。

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photo by ka-ko、吉積里枝  
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2024年06月08日

山田稔明・近藤研二 “ふたりのコンサート in 札幌 vol.2”(2024年5月31日 @ 札幌 レストランのや 2nd)【ライブ後記】

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札幌は昨年3月以来だけど、レストランのや(のや2nd)でのライブは実に1年半ぶりとなりました。前回のや公演は僕が新型コロナ感染して回復後最初のステージだったので、緊張と不安のなかで始まったライブとして忘れられません。それからのやはNHKの番組で紹介されて大人気店になってしまって、忙しすぎてちょっと大変そう。「今回のライブは私たちにとって癒やし」と店主川端さんたちは言う。近藤研二さんと一緒に来れたことを嬉しく思いました。

札幌は東京より10度くらい気温が低そうだったのでヒートテックなんかも準備してたけれど、普段の装いにウィンドブレーカーでちょうどいいカラッとした快適さ。午後に会場入りしてみんなに「おかえりー」と言われる喜び。音を鳴らして、天井の高い軟石造りの響きに包まれる。北海道はもちろん、道外からもたくさんのお客さん。セットリストをぎりぎりまで考えて本番、まずは僕のソロから。

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リリースから10年となった『緑の時代』は初夏の雰囲気のアルバム、そのオープニングトラック「点と線」からスタート。25周年の『weekend』から「何もない人」「光と水の関係」。当時初めてのインストアライブをやった場所がタワーレコード札幌ピヴォ店で、そのときの手応えがその後の演奏活動の糧になったことを忘れません。札幌では初披露の「小箱のなかの音楽」「音楽は魔法?」も音の響きが気持ちよくて声がよく伸びていく。「ナイトスイミング」もガラスの天井が目に浮かぶようでした。「距離を越えてゆく言葉」はのや店主川端さん(かとちゃん)からのリクエストに応えて。ずっと歌っていたいと思うような気持ちのいい空間でした。

近藤さんのステージも素晴らしかった。ギターのインストゥルメンタルの前半の演奏はちょっと神がかってたかもしれない。僕は控室で仰向けになって聴いていたのだけど、独りオーケストラみたいな感じで、何人かの近藤さんが演奏してるみたいに聞こえて階下のステージを何回か確かめにいったくらい。ここ数年で近藤さんが言葉をつけた歌たちもよかったな。歌詞が良いのだ。なんと贅沢なコンサートなのだろうか、と思う。

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ふたりのセッション、まず「ポチの子守唄」を近藤さんのギターに乗って。10年前の今頃生まれた歌、ポチを見送った10年目の6月がやってくる。子守唄をもう1曲、「眠れねこねこ」。僕が歌詞を書いて近藤さんが曲をつけた「猫のふりをして」は小気味いいフォークソング、ハーモニーも心地良い。1曲新しい曲を歌いたくて近藤さんにギターを弾いてもらった。「昨日今日いつか」とタイトルをつけたが、歌詞もタイトルもまた変わるかもしれない。

「第2の人生」「太陽と満月」「toi toi toi」をアップテンポで手拍子をもらいながら大団円。「toi toi toi」を最後に演奏すると明日もきっと良い日になるって思えるから不思議。終演後はたくさんのサインと握手。のやのご飯をゆっくり食べられなかったのは残念。またぜひ次回に。外に出るとさすがに肌寒く、北国にいることを実感。

夜遅く、前回に引き続き狸小路にあるクセのある居酒屋ニュー花園で打ち上げ。お世話になった皆さんに感謝。長い一日、お疲れさまでした。

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2024年05月29日

マキノゲン × 山田稔明 いつも旅の途中 2024新緑編(2024年5月25日 @ 下北沢ラプソディー)【ライブ後記】

恒例となったカスタネッツ牧野元さんとの2マン。下北沢ラプソディーが企画してくれなかったらこの機会は得られなかったと思うので感謝せずにはいられない。そのラプソディー8周年記念イベントを満員御礼で飾れて嬉しい。前週にもたっぷり打ち合わせしたはずなのに会場入りした我々の真面目さが爆発、なんと開場時間ぎりぎりまで2時間強も練習してしまった。普通ならヘトヘトのはずだけど、ライブが始まると大丈夫だから不思議。

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オープニングは僕がカスタネッツ「ムーンパレス」を。ポール・オースターの小説からタイトルが取られたこの曲をオースターを偲びながら。元さんが僕の「やまびこの詩」をカバーしてくれた。ハーモニーを付けたり輪唱したりするのも新鮮。「small good things」に鍵盤ハーモニカ、「ナイトスイミング」にもコーラスつけるのをトライしてくれる先輩。「僕はそれがとても不思議だった」も大好きな曲、「トーナメント」ではシェーカーとコーラスを。「新世界のジオラマ」はもはやレパートリー。「ニア」でギター弾くのがすごく楽しかった。

休憩を挟んで後半はカバーセッション。今回取り上げたのは大ネタとも言える佐野元春「SOMEDAY」。配信もあったのに元春さんのこといろいろ面白がって話してしまって大丈夫だっただろうか、反省。しかしやっぱり歌ってみてわかるこの曲の永遠の名曲さ。THE MODSは元さんが中学生のころ聴いていた曲、僕のレッド・ウォーリアーズも中2の季節に発表された曲。今回のフィッシュマンズカバーは「誰かを捜そう」。「いい言葉ちょうだい」も練習してたけど当日になって時間の都合でカットに(またいつか)。

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元さんが選曲した「サテライト」、2コーラス目を歌ってもらった。この日の「浮草」はとてもメロウでいい雰囲気だったな。「hanalee」も元さんのコーラスが入るとまた風合いが変わるのが面白いですね。本編最後は「裸眼」。この日はビートルズを2曲も歌った。「HELP」と「Across the Universe」、まるで部室で歌本を見ながら“歌ってみる”みたいな企画だったけど評判が良くて意外でした。若い頃に聴いてた曲は僕らを若い頃に戻すのだな。いつものボ・ガンボス「トンネルぬけて」で大団円。

立ち見の方もいらっしゃって、長時間お疲れさまでした。終演後はラプソディーの大きなモニターで佐野元春ライブ映像を見ながら打ち上げ。ツイキャス配信でお楽しみいただいた方もありがとうございました。アーカイブしばらくありますのでぜひ今からでもお楽しみいただければ(視聴チケットはこちら)。

また秋に元気に合流しましょう。
  
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2024年05月07日

夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽53(2024年5月5日 @ 下北沢 lete)【ライブ後記】

1ヶ月以上ぶりのライブ。わくわくドキドキしながら下北沢へ。ゴールデンウィークの陽気に浮かれる街、ずっと家で歌の練習をしていたからそういうふわふわした雰囲気も楽しい。レテでのライブにはモニターとミキサーと照明と楽器、収録用のカメラを持ち込むから準備をするだけでひと仕事。一日二公演のときは昼の部はフレッシュではらはらするけれど瞬発力があって、夜の部は少しくたびれてはいるけれど落ち着いててゆとりがある。

まず昼の部。新しい季節に「新しい季節」からスタート。こんな5月の晴れた休日には、というフレーズをふくむ未発表曲「最後の晩餐」、「何もない人」もこの陽気にピッタリだなと思った。もっと夏になったら歌おうと思っていた「down the river to the sea」だけどこの日気温が30度まで上がったから今回に繰り上げ。そしてリクエストに応えて「sweet home comfort」でただいまおかえり。

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今回のライブはカバー多め。今年の元日に映画「PERFECT DAYS」を観た話から“サテライト”コーナーとしてルー・リード「Satellite of Love」、「milk moon canyon」「サテライト」。久しぶりに歌った「milk moon canyon」が自分の心に響いた。フィッシュマンズカバー「Weather Report」、“春なのに25度を超えて”どころかもっと暑くなった。続けて泳げない魚が登場する「月あかりのナイトスイミング」こうやって言葉が繋がってく。今回のチャレンジは「夜の科学」。みんな眠くならなかったか心配。僕は気持ちよかったです。

リクエストに応えて村田和人さんの「Brand New Day/Brand New Song」。歌詞を担当したのでまるで自分の持ち歌のように歌えた。歌い継いでいきたい。カバーをもうひとつ、小沢健二「さよならなんて云えないよ」、30年の時間が降り積もる。「ニャンとなるSONG」もリクエストに応えての選曲でしたが、歌い終わったあと泣いているお客さんの多さよ。もらい泣きしてしまいました。3月のGOMES THE HITMAN公演で披露した新曲を弾き語りで。タイトルに悩む。まだ決められない。

アンコールで「Yesterday」を。冒頭のメロディがとても歌うのがむずかしいのはきっとポールが夢の中で無意識の意識で書いたからだと思う。今年1月の終わりに僕が夢のなかで作った曲があって、この日のライブに2コーラス分の歌詞を間に合わせた。それを新曲として披露。手応えがあった。また進化した形で披露したい。「距離を越えてゆく言葉」、そして最後は「セラヴィとレリビー」。ここでもLET IT BE、ジョン派なのにポールの話ばっかりした。外はまだ明るく、全体的に爽やかな昼の部だった、と感じました。

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夜の部、開演前に映画「PERFECT DAYS」の撮影場所となったフラッシュディスク・ランチでレコードを見て時間を過ごしました。「何もない人」から変わって「一角獣と新しいホライズン」に、そして「sweet home comfort」が「glennville」に。日が暮れてしっとりした雰囲気。“サテライト”コーナーも好感触だった。昼も夜も映画「PERFECT DAYS」を観ている人が多くて感心する。

「ニャンとなるSONG」の代わりに「small good things」、ポチを亡くしてポチ実を迎えた翌年にリリースした『the loved one』から。あれからもうすぐ10年になる。本編最後のタイトルの決まらない新曲。アンケートに皆さんいろいろ考案してくれて、でもまだ決めきれず。アンコールでの「Yesterday」からの最新曲。みんなじっくりと聴き入っていた感触。「僕らの暮らし」、そして最後は「セラヴィとレリビー」で締めくくり。歌を歌うことの喜びを再確認するような素晴らしい一日になりました。

ロックとかポップスとか、音楽を聴き始めた頃はオレたち子どものための音楽だって思っていたけれど、大人になっても音楽はいつもそばにあるなと感じます。空席ひとつない満員御礼、今回チケット取れなかった方も多かったそうで、また次回にぜひ。次の「夜の科学 in 下北沢」は7月4日にレテの25周年月間に。みんなが撮ってくれた写真をいくつかSNSから拾って使わせてもらいました。感謝。

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2024年04月04日

高橋徹也・山田稔明 友だち10年記念 “YOU’VE GOT A FRIEND”(2024年4月1日 @ 吉祥寺 スターパインズカフェ)【ライブ後記】

友だちになって10年ということを記念して「YOU'VE GOT A FRIEND」というタイトルをつけたライブは3度目だけれど、もうこれで何回目の共演だろうか、盟友高橋徹也さんとのライブは開演からずっとふたりともステージに出ずっぱりというスタイルでのライブになりました。昨年の名古屋と大阪は先攻後攻、そしてセッションといういわゆる普通の“対バン”形式でやったんだけど、せっかくの出会いの場所ではスペシャルなことをやりたい、ということで。

しかし、気のおけない仲だとしても、気は使う。お互い2時間のソロライブをしっかりストーリー立てしてセットリストを作り歌うタイプのシンガーソングライターだから、交互に歌うスタイルでは雰囲気が小間切れになってしまってやりにくいのではないか、多分きっとふたりともそれを気にしていたんだと思うけど、どちらから提案するでもなく、この構成でやることが決まったのはライブの1週間前だった。

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月曜日の夜のライブということで、普段なら僕はラジオを収録したり事務仕事やスタジオ作業をしていることが多い日にステージに立つという新鮮さ。会場も程よいリラックス感があるなあと思った。反面、僕とタカテツさんはかなり入念にリハーサルをしてうまく噛み合わないとこなんかもあってちょっとナーバス気味だったかな。ふたり別々の場所で開演まで過ごして、いざステージへ。

オープニングは僕の「幸せの風が吹くさ」。お客さんからのハンドクラップに手伝ってもらって軽快にスタートしたかった。続けて僕が「三日月のフープ」「pilgrim」と1stソロアルバムから2曲。2013年の『新しい青の時代』のときに仲良くなったからタカテツさんもこのへんの曲はあんまり聴いたことないだろうと意識した選曲。タカテツさんは「八月の流線型」「美少年」と音源になってない新曲を。「制作途中のアルバム楽曲を山田に聞かせる」という裏テーマがあったそう。対して僕も新曲「音楽は魔法?」で返答。タカテツさんはさらに「夢に生きて」。新作、お互いに楽しみ。

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ふたりで「真夜中のドライブイン」、ある意味これが出会いの曲。それからお互い2曲ずつ、“エース級”の楽曲を投げ合う。「カッコ悪いところを見せたくない」という発言もあったけど、リラックスしたなかにピリッとした緊張感があって、この日はふたりともずっと背筋が伸びていた気がする。カバー対決は僕がHEATWAVE「オリオンへの道」、タカテツさんがフィッシュマンズ「気分」。好きなものを好きでい続けることがその人の根幹を形成する、ような気がする。

ここから二人のセッション。タカテツさんが「怪物」を一緒にやりたいと言うので、そんなエース級をシェアしてくれるならこっちも、ということで「光の葡萄」を。タカテツさんのハーモニーとても新鮮だった。「君と僕とカップとソーサー」も毎回少しずつノリが変わっていって面白い。いつか録音したい。「my favorite things」と「友よまた会おう」で締めくくり。2時間の予定だったのが全然そんなふうにまとまらず、2時間半の長丁場にお付き合いいただきありがとうございました。

珍しく打ち上げでビールを飲んだタカテツさん。春夏秋冬って銘打ったからもう1回くらいやろうかという話になりました。エイプリルフールだったから「これで最後」が嘘だったのかもね。次回は冬かな。初めてタカテツさんと飲みにいくことになったときに二人だと気まずいからと仲介者になってくれたfishing with john五十嵐くんたちが観に来てくれたのも嬉しかった。ご来場いただいた皆さん、気持ちを寄せてくださった方たち、そしてスターパインズカフェのスタッフのみんなに心から感謝を。

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2024年03月19日

ゴメスの名はゴメス vol.5ーflashback & headlight/現在位置と近未来(2024年3月16日 @ 吉祥寺 スターパインズカフェ)【ライブ後記】

昨年4月から始まったGOMES THE HITMANの結成30年を記念したシリーズライブ、秋に僕が網膜剥離で伏せたことから1回延期になったために年度末の3月に最終回をリスケジュールして迎えた「ゴメスの名はゴメス vol.5」、現在位置と近未来と名付けたのは最新オリジナルアルバム『memori』と新曲群で構成したノスタルジーに浸らないセットリストを想定していたから。

この日はリハーサルからずっと気分も調子もよくて、自分の耳に聞こえる音が全部クリアな感じがした。思えば名古屋・大阪のツアーあたりから歌うのがとても楽しくて自分の声を客観的に聴いている気がする。この半年で目の見え方が変わったけれど、同じように耳の感覚も変わったのかな。本編は「baby driver」で始まる予定だったのを急遽アカペラの「metro vox prelude」をやりたくなってみんなでああでもないこうでもないと30分練習。こういうところがバンドの楽しさ。かくしてアニバーサリーライブの完結回がスタート。

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アカペラのイントロダクションから「baby driver」「毎日のポートフォリオ」とアルバムの曲順通りのオープニング。「夢の終わりまで」はタカタタイスケプロデュースによるシングルバージョンで演奏。“やりすぎた”からお蔵入りになったというのはネタというかお決まりのジョークだけれど、演奏してみるととてもステージ映えする。あくまでもアルバムの全体像を考えたうえでの決断、タイちゃんは良い仕事をしたと感謝している。「魔法があれば」も彼が魔法をかけなかったらこんなカラフルにはなっていない。「night and day」も現在位置での等身大GOMES THE HITMANポップスだと感じる。「memoria」がもともと「maman」という仮タイトルだった話はどこかでしたことがあったかな。母親がいなくなることを想像して作った歌だった。いつかまた逢えないかな、ほんの少しすれ違うくらいでいいから。

ステージは4人だけになって「小さなハートブレイク」、今度は父親に捧げた歌。「悲しみのかけら」もなくしてしまったなにかについての歌かもしれない。そう考えると『memori』というアルバムは「目盛り、記憶、思い出」についての作品なのだなと今さら改めて考えている。アニバーサリーライブが年をまたいでスライドしたことによりメジャーデビュー25周年という熨斗もついた。25年前の未発表曲として「slope song」という、いわゆるボツ曲を演奏。これは3月の下北沢レテの弾き語り公演で初めて歌った歌、バンドメンバーも初めて聴く曲だった。小気味よいギターポップ、なかなかどうして、悪くないね。

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四半世紀前からタイムスリップして、昨年から毎回書き下ろしてきた新曲へ。「余韻」はもう完全に体に馴染んだ感じでグルーヴを楽しむ余裕が出てきた。続いてけっちゃんが選んだ2004年リリースの「GOLDEN8」は卒業ソングの仮面を被った別れと旅立ちの歌、この曲をレコーディングして20年になるのかと感慨深い。名阪ツアーから堀越メンバーがギターを弾くことになった新曲「blue hour」、網膜剥離後に書いた“見え方”についての歌。続いて堀越が選んだ「拍手手拍子」は2000年代前半のGOMES THE HITMANを牽引したナンバー、みんなでシンガロングできる現在、とても尊いなと思う。アコーディオンの曲をもうひとつ、新曲「新しい朝のワルツ」もみんなで歌えて楽しい。

上から下まで衣装替えしたタイちゃんがステージに戻ってきて新曲「レモンティーと手紙」。どんどんテンポが早くなっていく。大人げないエモーショナルな歌がセットリストに加わったこの1年。ゲストで加わるミュージシャンがみんな楽しそうなのが嬉しい。みんなニコニコしてて。「ホウセンカ」からの『memori』後半戦はこれまでにないくらい感情の発露を表すような時間になった。個人的には「ホウセンカ」は重たい歌だから演奏するのがあんまり好きじゃないんだけど、この日はとてもいい歌が歌えた気がする。混沌からの「houston」も爽快だった。ここまで宇宙遊泳的になれるのはタイちゃん効果。本編最後は「ブックエンドのテーマ」。30年間で出会った人たち、みんなが元気で幸せでありますように。

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杉真理さんがステージに。僕がラジオにサプライズ出演しにいったときに打ち合わせたことではなく、急遽当日朝の9時に決まったサプライズ。わーそしたら一緒に「夢を見るだけさ」を歌ってください!とお願いして承諾を得たあとにメンバーみんなに連絡したのに、演奏を始めたらみんなが伴奏をつけてきて感心した。GOMES THE HITMAN、さすがだな。初めてお会いして四半世紀、ずっと気にかけて優しくしてくださる杉さんにこの日のライブを観てもらえたことがとても嬉しい。ずっと背中を追いかけていきたいです。ハッピーバースデーを会場みんなと歌えたのも良かった。大先輩に心から感謝。

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25年前のデビュー作から「tsubomi」を演奏してクライマックスへ、という前に、まっさらな新曲をもうひとつ。今回はとても苦労した。ギリギリまで書けなくて、もし新曲できなかったら「slope song」があるからいいよね、という話にもなっていたんだけど、ライブ前日に歌詞とメロディが完成して、最終リハーサルに間に合った。まだタイトルのない曲、「ディスコビートがいい」と誰かが言ったから作った。これからどうなるか楽しみ。“もう「あの頃みたいに戻りたい」なんて本当は思ってない”という歌詞が気に入っている。

最後の最後は「雨の夜と月の光」、ミラーボールが満を持して回って星がきらめく。ゴールテープを切るような最高な気分で歌えました。みんな立ち上がって、飛び跳ねてくれてありがとう。1993年にバンドを組んで、僕は初めてボーカリストになりました。1999年にデビューが決まって音楽だけで生活するようになって25年、良いことも良くないことも楽しいこともしんどいことも、いろんなことがあるけれど、まだまだ続けていきたいって思う。その気持ちに突き動かされてこれからも歌を歌います。メンバー、スタッフ、そしてスターパインズカフェの皆さんにも心から感謝。

また夏にお会いしましょう。

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2024年03月05日

夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽52(2024年3月3日 @ 下北沢 lete)【ライブ後記】

1月以来、今年2回目の下北沢レテ公演。春の歌を歌い納めするつもりで選曲した。日曜日の下北沢はざわざわしていて賑やか。春ももうすぐ?と思ったけど夜になるとやっぱり急に寒くなりました。この日はGibson B-25というメインギターが1年ぶりに復調したので嬉しくて、もう一本はHarmony Alden Stratotoneというあまり外に持ち出さないギターを連れてきた。楽器は眺めてるだけじゃなくて使わないとダメだなって最近あらためて思ってきた。

オープニングは「点と線」「夢のなかの音楽」と今年でリリースから10年を数える『緑の時代』から。新しい季節の歌「思うことはいつも」「春のスケッチ」と続けて。リクエストで「“桜” が登場する曲を」というのがあったので過去25年の歌詞アーカイブフォルダの検索窓に打ち込んで出てきた曲「day after day」は“桜並木をひとり行く”、“明け方の路地に咲く花にでたらめな名前を付けて呼ぶ”というフレーズ、意識したことなかったけど春の歌に認定。

もう1曲「slope song」という歌詞が浮かび上がってきて、20年以上前に書いてお蔵入りになっていた曲。春の季節の“桜SONG”を作ろうとトライしていた形跡があって、メロディもコード進行も思い出したので歌ってみた。とてもフレッシュ、すごくGOMES THE HITMANっぽい。僕が書いたから当然なんだけど。この日のひとつのハイライトだったかもしれません。

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久しぶりに歌った「BON VOYAGE〜終わりなき旅の流浪者」も10周年の『緑の時代』楽曲、四季をひとまわり、とても新鮮。カバー曲コーナーでHARCOの「春のセオリー」、そしてサニーデイ・サービス 「コンビニのコーヒー」を歌うきっかけになった出来事は同じ空間でMCを聞いた人だけの特権に。もう一曲、HEATWAVEの「オリオンへの道」をカバーした。これも今年の1月からのいろいろ嬉しいことの報告とともに。本編最後の「スプリングフェア 」が個人的にはとても“エモ”かった。学生のときに作った音程が低くて高いヘンテコな歌だけれど、この曲をこんなにしなやかに力強く歌えるようになったことに感動する。

アンコールでは「風合い」、もう一回最後に、と「slope song」。実はこの日電源ケーブルを忘れてしまって、たまたまリハーサルに遊びにきた高橋徹也さんがわざわざ手配してくれたからエレキギターを鳴らせた。4月1日のライブで恩返ししないといけない。そのタカテツさんと作り上げた「幸せの風が吹くさ」をみんなの手拍子に乗せて。最後は「セラヴィとレリビー」で締めくくり。レテで歌ったりしゃべったりするのは本当に楽しい。他の会場では生まれない雰囲気がそこに立ち上がるから大好き。また晩春か初夏に。

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2024年02月19日

ちよだ猫まつり2024『すべての猫に捧げる〜チャリティライブ』(2024年2月17日 @ 千代田区役所)【ライブ後記】

今年も2月恒例の「ちよだ猫まつり」チャリティーライブに参加しました。2016年の第一回目からずっと関わらせていただいているのでその規模が大きくなっていくのや、雰囲気が盛り上がっていく感じを体感している。今年もものすごい熱気で、それは猫を想う優しい心と無償の愛の現れだと思いました。物販も盛況、たくさんの方とお話ができて楽しかったです。

今年もものすごい人だかりで、ステージが見えなかった方もいたかもしれません。むぎちゃんがトップバッター、会場が沸きました。いつもは最後にやる近藤さんとむぎちゃん、僕のセッションを中盤で。「ニャンとなるソング」はちよだニャンとなる会のために書いた曲ですが、客席に泣いている人がいっぱいいてもらい泣きしそうになってヤバかった。「天国かもしれない」も「toi toi toi」もそこにいた皆さんの表情をパッと照らすメロディと言葉でした。

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近藤さんの演奏を僕はステージ裏で聴いていたのだけど、近藤さんが感極まっているような雰囲気があって勝手に鼻がツーンとなったりしていた(あとで聞いたらやっぱり泣いてたって)。今年で近藤さんと知り合って10年になる。まさに猫親戚と呼べる人、モイもウニも甥っ子・姪っ子だと思っているので、いつまでも元気でいてほしい。近藤さんを引き継いでステージへ。

ここで歌うとき『the loved one』からの選曲が多くなる。「my favorite things」を歌い始めたら手拍子が自然発生的に。とても嬉しい。「月あかりのナイトスイミング」は吹き抜けの天井に声がスーッと伸びていくのが気持ちいい。ちよだ猫まつりに集まった人たちは猫と暮らしたり、かつて暮らしていた人が多くて、悲しい別れを経験している人もたくさんいるでしょう。僕もその一人。「些細なことのように」をいろんな想いを込めて歌いました。僕らは何もかも憶えてる。

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近藤さんにギターで参加してもらって最後に「日向の猫」。ラララという会場からのコーラスがとてもきれいで、みんなニコニコしていて、なんと愛があふれる空間なのだろうかと感動しました。ライブ後もたくさんの方と接しておしゃべりやサインをできました。インスタグラムで僕のことを知ってくれた方がやっぱりたくさんいて、歌も聴いてもらえて嬉しかったです。新しいグッズも好評でたくさんお買い上げありがとうございました。この日の売上から山田家と近藤家、そして去年の今頃皆さんから募金をたくさんいただいた「HELP SAVE CHABI PROJECT」からのお金をあわせて、ちよだニャンとなる会に募金しました。

また来年も集まれたらいいですね。ご来場ありがとうございました。たくさんのスタッフの皆さんにも心から感謝を。  
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2024年02月15日

山田稔明ソロライブ 五線譜の旅人(2024年2月11日 @ 兵庫 宝塚 AHSO)【ライブ後記】

さあ旅も3日目最終日、ここからはソロ。大阪の宿をチェックアウトして父の墓参り。大阪に立ち寄れるときはなるべくお墓マイレージを貯めたい。賑やかで気のいい場所、すっとした気持ちになる。探しているレコードがあって、兵庫宝塚までの道程にハードオフとかリサイクルショップを見つけたら全部寄ることにした。レコードは見つからなかったけれど可愛くて小さなギターを見つけて購入、この日のライブで使うことにした。旅の醍醐味である。

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宝塚には初めて来た。独特の風情がある街。ものすごく急な坂を登ったところにAHSOはあった。リノベした一軒家。セッティングしてリハーサル、頭上にミラーボールがたくさん吊るされていることに気づく。この日お世話になったのはズカデンという照明演出ユニットのロビンさんと山岡さん、彼らに照明を見せてもらったら想像以上にすごくて、考えていたセットリストの予定を変更して星と月と夜の歌をこの照明と一緒に歌おうと決めたのでした。

小さなおうちにぎゅうぎゅうのお客さん、開演前にはシチニア食堂のお弁当をいただく(AHSOはかつてシチニア食堂があった場所だそうです)。オープニングは3日間の旅を想って「blue moon skyline」、GTHでは「光と水の関係」を歌ったので、ここでは「光と水の新しい関係」、そして名阪の冬の歌シリーズから漏れた「レモンひときれ」を。さっき旅の途中で買った小さなギターを使って「glenville」「my valentine」「走馬灯」を歌いました。

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この日のイベントは「五線譜の旅人」というタイトル。考えたのはシカゴキカクの早田くんで、普段とういうのは僕が悩みつつ決めるんだけど、人に決めてもらうのがとても新鮮だった。自分で淹れたコーヒーは安心の味だけど、誰かが淹れてくれるコーヒーはそれだけ普通より美味しいのに似ている。東京を出て名古屋、大阪、そしてここ兵庫梅田の清荒神まで旅してきた時間を思いながら「ただの旅人」を歌った。早くレコーディングがしたい。「音楽は魔法?」もそうだ。

そしていよいよズカデンの照明演出とともに演奏する後半のステージへ。真っ暗な空間にレーザー光線とミラーボールの光の粒が舞う。「三日月のフープ」「星降る街」「星に輪ゴムを」「月あかりのナイトスイミング」とキラキラ光る星空みたいなシーンを背景に。言葉では説明できない、この日この場所にいた人だけが味わった感覚。まさに「ライブ」という感じでした。「光の葡萄」も「lucky star」も歌いたかったな。

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マイクを通さない生音で「小さな巣をつくるように暮らすこと」、客席からのラララというコーラスがとてもきれいでした。手拍子にいざなわれて「太陽と満月」で本編終了。アンコールでは「風合い」と「セラヴィとレリビー」。雨が降っていたのは終演後にはやんでいてよかった。昨日とも一昨日とも違う、一期一会のライブができました。すべてを取り仕切ってくれたシカゴキカク、会場AHSOのスタッフみんな、楽屋に使わせてくれたお隣の美容室さん、お弁当を用意してくれたシチニア食堂さん。そして急な坂道を登りきってご来場いただいた皆さんに心から感謝を。またAHSOでやりたいです。

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2024年02月13日

ゴメスの名はゴメス 特別編【OSAKA】(2024年2月10日 @ 大阪 雲州堂)【ライブ後記】

名古屋からの移動も僕以外はみんな電車で。これこそ結成30年バンドの、大人なツアーだ。これくらいの距離感がちょうどいいんだろうなと思う。予定より早く着いた大阪でもいつものレコード屋さんで買い物したりする余裕もある。雲州堂で演奏し始めてもう10年以上経つが、バンドでお世話になるようになってからは3度目くらいのステージかな。生ピアノを使用したり音量で飽和しそうなところを絶妙なバランスで成立するのはバンドのさじ加減と音響の小谷さんの手腕によるものだ。この日はリハ時間がタイトだったのでバタバタしながら開場。

オープニングはこの日も「tsubomi」、2曲目は昨晩の名古屋での諸々を引き継いで「ストロボ」。“weekend era”は前日同様「何もない人」「お別れの手紙〜train song」「ready for love」。「思うことはいつも」「北風オーケストラ」からの“三部作 era”ではリクエストに応じて「北風ロック」「春のスケッチ」を演奏しました。そしてアコースティックセットは「会えないかな」に。セットリストを急遽変更できるのも4人でのライブならではのこと。

大阪で初めての新曲バンド演奏のあと、この日も“00-ism era”パートはエモーショナルなものだった。「別れの歌」なんてライブで演奏することは20年なかったけど、昨年末以来のお気に入りになっている。「ドライブ」も熱かったな。またやりたい。

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細かいことは何も決めずにアンコールへ。最初に「拍手手拍子」、そして「僕らの暮らし」とマキシシングルに隠れた重要曲を演奏。たくさん歌いたい曲があって時間が足りない。最後はみんな総立ちで「雨の夜と月の光」で大団円。めちゃくちゃ楽しかったな。また来ます大阪。いろいろ手伝ってくれた友人知人、ご来場いただいた皆さんに心から感謝。

楽しい打ち上げのあと「また東京で」とメンバーはそれぞれの旅路に解散しました。

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2024年02月12日

ゴメスの名はゴメス 特別編【NAGOYA】(2024年2月9日 @ 名古屋 K.D.ハポン)【ライブ後記】

先週の名古屋・関西ツアーを振り返ります。リハーサルをやったのは東京が大雪の日だったのに、快晴であたたかい陽気に恵まれた旅となりました。僕は車で、他のメンバーたちは思い思いの方法で現地集合ということに。久しぶりのロングドライブ、このワクワクする感じをどんどん思い出していく。運転が好きなんだな、きっと。富士山が珍しくきれいに姿を見せてくれて「予祝」という言葉を思いました。予定より1時間早く名古屋に着いたのでいつも行くレコード屋さんに立ち寄る余裕も。大好きな会場、KDハポンに到着。みんなも時間通りに。全員まじめ。

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この日はサウンドチェック・リハーサルの段階からいいライブになるような気がして、いつもは開場時間ぎりぎりまで練習してしまうんだけど、「これくらいにしとこう」と早々にリハを切り上げた。サポートのメンバーがいるとその人のために確認とかおさらいとかやるのが、4人だとそういうのがいらない。雪の日のリハで誰かが「4人だと気楽だな」と言ったのはそういうことなのかもしれない。

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金曜日の夜、お客さんもいい感じに入って嬉しい。リラックスしていたのか最初からたくさんおしゃべりしすぎた。オープニングは「tsubomi」、結成30年とメジャーデビュー25周年の始まりにふわさしい。奇しくもテイラースウィフトが“The Eras Tour”で来日中だったのだけど、今回の名阪のライブはGOMES THE HITMAN的 “eras tour”と言える。様々な時代の楽曲を時系列で。まず “weekend era”で「光と水の関係」「何もない人」と軽快に。「何もない人」は上から目線のリクエストをいただいて、それをいじったら御本人から「ごめんなさい」と聞こえてきて一気に会場の雰囲気が楽しくなった。「お別れの手紙〜train song」「ready for love」と続き、ときおり頭上から電車の音が聞こえてくるのもKDハポンならでは。

「思うことはいつも」から始まる“三部作 era”、「北風オーケストラ」「keep on rockin'」と続き、バレンタインが近いということで「恋の見切り発車」を。ギタレレとアコーディオンでアコースティックに「coffee」、客席からのコーラスの声もとてもきれいで感動しました。時代は進んで『mono』『omni』と連なる “00-ism era”。「別れの歌」「夜明けまで」「愛すべき日々」、曲調や歌詞の雰囲気が変わっていくのが面白い。「明日は今日と同じ未来」で前半終了。

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新曲を3曲、東京以外の街で初めてバンドで鳴らす。「余韻」は演奏するたびにシンプルでスタイリッシュになっていく感じがする。堀越メンバーがギターを持つ「レモンティーと手紙」も飛び道具や“ネタ”という感じがなくなってきて普通にGOMES THE HITMANの曲になった。「blue hour」でも堀越ギターが活躍。どんどん自由になっていくのが面白い。

今回のツアーで一番練習したのが「ドライブ」。4人で演奏するのは不可能な曲だという思い込みがあったけど、多分昨年末のステージでこの曲に対してみんなのなかでの気持ちが少し変わったのだと思う。10分にも及ぶ「ドライブ」の演奏、個人的なハイライトでした。「手と手、影と影」も最近すごくよく響くなあと思う。

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本編を締めくくるのは「サテライト」、もうこの時点で2時間を軽く超えていた。アンコールでは「ストロボ」という曲についての検証。詳しくは名古屋のあの会場にいた人たちだけが知る秘密にしたい。みんな大爆笑だったことだけ記す。「雨の夜と月の光」で大団円。2時間半の素晴らしい夜でした。ご来場いただいた皆さん、KDハポンのスタッフ皆さん、ありがとうございました。メンバーのみんなにも感謝。物販してサインして片付けたらもう23時とかになって、最後ぎりぎりで駆け込んだお店でなんとか名古屋名物手羽先にありつけました。

年内にもう一回くらい名古屋でバンドでやりたいな。また会いましょう。  
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2024年02月02日

アイが大きい基山町音楽祭(2024年1月28日 @ 佐賀 基山町民会館 大ホール)【ライブ後記】

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4年目となる故郷佐賀県基山町での「基山町音楽祭」のために前日のうちに里帰り。一番大きな変化は実家が存在しないこと。ソウルフードである丸幸ラーメンを食べに立ち寄ったり、町をなんとなく車で流したりしてみる。親戚やお世話になった方に声をかけたり、「夕暮れ田舎町」に登場する“小高い丘”(上の写真)を眺めたり、「山で暮せば」の山に登ったりしているうちに帰ってきた感覚を取り戻すことができた。

ライブ当日は朝から会場入りしてリハーサル。基山町民会館の大ホールは本当に響きが素晴らしい。いつもこんなホールで歌を歌ってたら“こぶし”を回すような歌い癖になるのかな。本番で歌う予定のない曲まで気持ちよく歌ったりして。いつ優しく朗らかに迎えてくれる音響スタッフさんたちに感謝。コンサートが始まる前から僕の控室には母親の友人の方々や親戚がたくさん訪ねてきてくれた。みんなが「おかえり」と声をかけてくれるから“実家がなくなった”という思いはどんどん薄まっていく。開会の挨拶のときに松田基山町長が僕の母が昨夏亡くなったことを追悼してくれて、親孝行って親がいなくてもできるんだなあと感じました。本当にありがたい。

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5時間越えの長いイベント。僕が歌うのは最後の最後なのだけど、町民の方々の演奏のあとに感想を述べたりおしゃべりをしたりでずっとステージのそばにいた。みんな一生懸命で本当に素晴らしい。もうひとりのゲストパーカッション奏者の佐藤唯史さんも皆さんの演奏に加わったり大活躍されていました。

たっぷりと町民の皆さんの演奏を聴いたあとで、いよいよ僕のステージの番がまわってきた。1992年に故郷を出て32年、大学2年のときにはもうGOMES THE HITMANを始めて、今年でデビューして25周年ということで、バンドで最初に出したCDの1曲目「僕はネアオコで人生を語る」を歌った。人生は続くのだ、カレンダーのように。「月あかりのナイトスイミング」の点滅信号の風景は基山のイメージ、この歌をこの大きなホールで歌うと自分がオペラ歌手になったみたいな気分になる。

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このコンサートの1週間くらい前に、母親のお姉さん、僕にとっての叔母さんから電話があって、「トシアキ、こんどのコンサートで…」とタカコおばちゃんは何かをひらめいたような声で「島津亜矢さんの『母ごころ宅急便』っちゆう歌ば歌わんね、お母さんに捧げて」と言うのだ。「えええ…?」と困惑するオレ、Youtubeでその歌を聴いてみるも自分が歌うような歌ではない。これは島津亜矢さんが歌うからいいのだ。そういうやりとりがあったので1曲なにかカバーを歌おうと思って、あれこれ考えた。去年は加山雄三さんの「君といつまでも」ですごくウケたし。僕の母は40年近く保険の外交員をやっていたのだけど、その会社のCMソングとして流れて、母も好きだった小田和正さんの「たしかなこと」を歌うことにした。あらためて言葉を噛み締めて歌うと本当に良い曲で、歌いながら感動しました。

続けて「手と手、影と影」も自分の声がスーッとホールの扉を開けて外へと飛び出していく感覚があって、とても気持ちよかった。客席の皆さんも固唾を飲んで見守ってる感じがした。パーカッション奏者の佐藤唯史さんと当日の朝にリハーサルして「ブックエンドのテーマ」を共演。佐藤さんはカホンで、リズムを乗せてくれる。バンドでの演奏と弾き語りとの合間の絶妙なテンションで歌えた気がします。みんなが元気で、そして幸せでありますように。最後は来たるべき春を思って「tsubomi」。もう梅の花の蕾は開いて咲き始めています。桜はまだかいな?

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終演後もたくさんの方に声をかけてもらって本当に忘れられない一日になりました。帰る場所があるっていうのは本当に幸せなことだなと改めて思いました。すべてに感謝。母にも。
  
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2024年01月16日

布博 in 東京 vol.14 LIVE STAGE(2024年1月14日 @ 町田パリオ4F)【ライブ後記】

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下北沢レテでのライブから一晩明けて、心配していた天気も持ち直して快晴に。いつもまほろ座でライブをするのに通い慣れた道でお昼過ぎに町田の会場入り。町田パリオを初めて上の階まで登りました。布博の会場は3階から5階までの3フロア、ライブのステージは4階のメイン会場でした。たくさんの作家さん、お店屋さん、そしてお客さんで混雑していて、途端にワクワクしてきた。

ギリギリまで何を歌うか迷いつつ、いくつかの選択肢を残して時計を見ながら歌うことに。ライブ開始の時間には前から後までぎゅうぎゅうのたくさんの方が集まってくれてとても嬉しかったです。楽しげでかわいい、みんなが大好きな雑貨ばかりが集まった空間で「my favorite things」を歌うのが相応しいと思って1曲目。ステージの目の前が福田利之さんがデザインする靴下POSIPOSYだったので、福田さんにジャケットを描いてもらった『新しい青の時代』のなかから「一角獣と新しいホライズン」「月あかりのナイトスイミング」。お客さんみんな「うんうん」と僕のつたない話を聞いてくれる。「glenville」もしみじみ聴き入ってくれている感じが嬉しかったです。

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GOMES THE HITMAN「手と手、影と影」がいつもよりも力強く響く気がしたのは、今年に入ってからの震災や心模様を反映したのか。立ち尽くしてしまっても、また歩き出さないと始まらない。猫の話をしてから「猫町オーケストラ」、終演後のサインで愛猫の話をしてくれる人も多かったです。最後は「小さな巣をつくるように暮らすこと」、皆さんがラララと声を重ねてくれて感動しました。集まっていただいた皆さん、そして手紙社スタッフの皆さんに心から感謝。

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手芸や布小物、雑貨なんかは、音楽も同じように、生きていく上では必ずしも必要のない、不要不急なものかもしれないけれど、それがあることで暮らしがちょっと色づいたり心がぱっと晴れたり、背中を押してくれるものだと思います。だから大切にして絶やさないようにしたい。2024年は始まりの日からその想いを新たにさせられました。このタイミングで布博に来れてよかったなと思いました。会場には知り合いもたくさんいて、地下に降りたらまほろ座でキンモクセイの良くんにも会えて、とてもいい一日でした。

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2024年01月15日

夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽51(2024年1月13日 @ 下北沢 lete)【ライブ後記】

朝は天気がとかったのにどんどん空が暗くなってきて、下北沢に向かう頃には雪が舞い始めた。この冬、東京で初めて雪が降った日、今年最初の下北沢レテ「夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽」でした。朝からずっとライブの準備をしていたのにこの日はPAスピーカーの電源やら、いつもステージ周りを装飾しているLEDライトを忘れてしまうという失態。なんとなくお正月ボケでぼんやりしていたのかな。でも結果的にとてもシンプルなステージで粛々と音楽を紡いでいくような、このタイミングに相応しい「夜の科学」になったような気もします。

外は寒いけれど満員の会場はあたたかい。オープニングは「new sensation」、歌いたい歌なんてそんなにない、と嘯いて始まります。この日は冬の歌をたくさん歌いたい夜でした。「夜に静かな独り言」はバックトラックを伴奏に。「レモンひときれ」「北風オーケストラ」「シネマ」とGOMES THE HITMAN冬の歌シリーズが続く。

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門外不出のマル秘MCのあと、エレキギターに持ち替えて「ストロボ」、四半世紀前1999年1月最初のメジャーリリース盤から。「三日月のフープ」「ONE」とソロ1st『pilgrim』から。このアルバムは今年リリースから15年となります。「明日は今日と同じ未来」はシングルリリースから今年で20年。また今年も振り返れば切りの良い数字がたくさん。映画『PERFECT DAYS』の話をしてから「毎日のポートフォリオ」(お客さんのなかにこの映画を観た人が想像以上にたくさんいたのでびっくりしました)。「音楽は魔法?」も前回秋のステージに続いて鳴らしてみました。

リクエストコーナーはまず「新世界のジオラマ」、東日本大震災のあとで書き上げた歌のひとつですが、元日の大きな地震から続く困難な状況下で、この歌のような陽気なメロディが誰かの心を押し上げるのなら本望です。「ひそやかな魔法」も僕にとっては2011年3月を想起させる歌。誰かがリクエストしてくれたので久しぶりに歌うことができた。「小さな巣をつくるように暮らすこと」は僕も歌いたかったしリクエストも多くて、みんな同じような気持ちなんだろうなって思った。

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最後の「セラヴィとレリビー」まで2時間のたっぷりしたライブ。とても気持ちよく歌えました。あと1時間くらい歌えたかもしれない。やっぱりレテは現在位置再確認の場所だなあと思った。次回は3月3日に。今年もどうぞよろしくお願いします。また下北沢レテの親密な空間でお会いしましょう。  
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2024年01月01日

太陽と月のメロディー(2023年12月31日 @ 吉祥寺スターパインズカフェ)【SETLIST】【ライブ後記】

2023年12月31日(日)@ 吉祥寺スターパインズカフェ
太陽と月のメロディー


1.sweet december
2.星降る街
3.吉祥寺ラプソディー
4.光の葡萄
5.blue hour
6.きれいな言葉で
7.風合い
8.Auld Lang Syne(蛍の光)
9.セラヴィとレリビー

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今年最後のステージでした。時間がまいたため少し長めに演奏できて、思いの丈をこめて、特にこの日は良い声で歌えた気がします。この冬最後の「sweet december」、2005年の大晦日に書いた「星降る街」、スターパインズカフェに捧げて「吉祥寺ラプソディー」。いつも東京で年を越すこの季節には「光の葡萄」が脳裏に流れます。網膜剥離を経て完成した新曲「blue hour」、40歳になった記念に書いた「きれいな言葉で」を早く録音したいな。「風合い」は観にきてくれた80歳のおばあちゃんにも響いたみたいで「うちの息子も捨てられないタオルケットがあったわー」と終演後にメッセージが届きました。「蛍の光」がよく似合う年の瀬、最後は「セラヴィとレリビー」で。

2023年たくさんお世話になりました。2024年もよろしくお願いします!  
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2023年12月31日

2023年ライブの記録|本日12月31日は吉祥寺スターパインズカフェで歌い納め

2023年は約40本のステージで歌いました。いつもより少ないのは網膜剥離治療療養のためですが、印象的なシーンがたくさんある1年でした。バンドのみんなと長い時間を過ごせたことも嬉しかった。これと合わせて「水曜日のインスタライブ」や配信ライブなど、皆さんの暮らしにたくさん音楽を添えられることができていたらいいなと思います。『Christmas Songs vol.2』をリリースできたこともよかった。自分自身が救われる思いでした。

毎年恒例ですが、大晦日スターパインズカフェでのライブが歌い納めとなります。当日券もありますのでぜひふらっとお立ち寄りください。夕方18時半からは予定通りPRIMECATS RADIO今年最後の放送もあります。1年365日、どうもありがとうございました。


2023年12月31日(日)@ 吉祥寺スターパインズカフェ
太陽と月のメロディー

出演:TSUNTA / 山田稔明 / 青木慶則 / 西広ショータ
11:30開場 11:45開演 / 前売 3,000円 当日 3,500円(ともに1ドリンク代別途・来店順入場・全自由)
チケット / TiGET予約
https://tiget.net/events/286698

吉祥寺 スターパインズカフェ(https://mandala.gr.jp/SPC/
〒180-0004武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
Tel 0422-23-2251

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<LIVE 2023ー記録と記憶>

1月14日(土)@ 宮城 NAKAO 富谷店(山田稔明 LIVE /福田利之『くりさぶろう』展)
2月25日(土)@ 阿佐ヶ谷 TABASA(with マーライオン)
3月3日(金)@ 札幌 musica hall cafe(with 近藤研二 ふたりのコンサート〜猫のふりをして in 札幌)
3月4日(土)@ 札幌 渡辺淳一文学館ホール(with 近藤研二、キッコリーズ)
2月18日(土)@ 千代田区役所1階(with 近藤研二、むぎ(猫) ちよだ猫まつり)
2月19日(日)@佐賀県 基山町民会館 大ホール(アイが大きい基山町音楽祭)
3月18日(土)@ 下北沢 lete(夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽48)
3月19日(日)@ 吉祥寺 HMV record shopコピス吉祥寺(HMVキチレコ)
4月8日(土)@ 自由が丘 ギャラリー自由が丘(山田稔明LIVE 片岡まみこ展「春の屑 星の詩」)
4月9日(日)@ 吉祥寺 スターパインズカフェ(ゴメスの名はゴメス vol.1)
4月29日(土)@ 富山 巣巣(with itoken、はしもとみお “ものがたり” 山田稔明ライブ)
5月4日(木祝)@ 下北沢 ラプソディー(with 牧野元 from ザ・カスタネッツ)
5月13日(土)@ おかざき世界子ども美術博物館(はしもとみお 木彫展 「いきものたちの音」)
5月14日(日) @ 吉祥寺スターパインズカフェ(キチレコHRHM・感謝祭)
5月20日(土)@ 沖縄 那覇 桜坂劇場ホールB(猫町フェスOKINAWA)
6月17日(土)@ 下北沢 lete(夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽49・昼夜2部)
6月25日(日)@ 名古屋 K.D.ハポン(with 高橋徹也“ YOU’VE GOT A FRIEND)
7月1日(土)@ 吉祥寺 スターパインズカフェ(ゴメスの名はゴメス vol.2)
7月17日(月祝)@ 下北沢 CLUB Que CLUB(with かわいるい Que 夏ノ陣2023 RETURN TO NATURAL)
7月22日(土)@ 佐賀・旧唐津銀行(山田稔明+タカタタイスケ+はしもとみお “記憶のブックエンド”)
7月24日(月)@ 佐賀・唐津市近代図書館(山田稔明+タカタタイスケ+はしもとみお 収録配信)
8月5日(土)@ 長崎歴史文化博物館 1階ホール(町田尚子展 キコエマスカ?〜衛星(ほし)に願いを)
8月12日(土)@ 鎌倉moln(貸切り図書館83冊目)
8月19日(土)@ 長野 松本 手紙舎文箱(山田稔明 LIVE with 福田利之『くりさぶろう』展)
8月27日(日)@ 吉祥寺 スターパインズカフェ(ゴメスの名はゴメス vol.3)
10月15日(日)@ 下北沢ラプソディー(with 牧野元 from ザ・カスタネッツ)
10月21日(土)@ 大阪 雲州堂(with 高橋徹也 “ YOU’VE GOT A FRIEND”)
11月12日(日) @ 中目黒 トラベラーズファクトリー(アニバーサリーライブ 昼夜2部)
11月18日(土)@ 下北沢 lete(夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽50 昼夜2部)
12月8日(金)吉祥寺スターパインズカフェ(“ゴメスの名はゴメス” vol.4)
12月9日(土)@ 吉祥寺 スターパインズカフェ(夜の科学vol.64ー再起動の合図)
12月12日(火)@ 下北沢 lete(町野さんバースデー前夜祭)
12月16日(土) @ 加古川 チャッツワース(夜の科学 in 加古川〜sweet december2023)
12月17日(日)@ 長崎 波佐見 monne porte gallery(Christmas Market in HASAMI)
12月23日(土)@ 吉祥寺スターパインズカフェ(むぎ(猫) “Wonder Nyander Xmas Live feat. 猫町バンド”)
12月31日(日)@ 吉祥寺スターパインズカフェ(太陽と月のメロディー)  
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2023年12月27日

むぎ(猫) presents “Wonder Nyander Xmas Live feat. 猫町バンド”(2023年12月23日 @ 吉祥寺スターパインズカフェ)【ライブ後記】

先週末のむぎ(猫) クリスマスライブ、普段いつもセンターに立って気負っている自分にとって、とても気楽で(と言ったら怒られるかもだけど)純粋に演奏を楽しむことができました。初めてやる曲も多くて新鮮で、とくに「巣」みたいなアクロバティックな変拍子を練習しているとなんだか部活みたいな感覚になってきて、ほんと「巣」だけあと2回くらいリピートしたかった。細かいライブ後記を書くより写真を見たり、アーカイブを見返しもらうほうがいいかなと思います。配信アーカイブは12月29日いっぱいご覧になれます。僕ももう一回あの時間を巻き戻して眺めてみたいと思っています。

近藤さん、むぎちゃんと僕で、来年も「ちよだ猫まつり」のライブが決まっていて、2日間開催されるうちの初日、2月17日(土)の午後の予定です。詳細発表までいましばらくお待ち下さい。配信アーカイブはこちらからご購入ください。

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photo by 吉積里枝  
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2023年12月26日

Christmas Market in HASAMI(2023年12月17日 @ 長崎 波佐見 monne porte gallery)【ライブ後記】

加古川でのお昼のライブが終わって岸本さんに送ってもらって神戸空港へ。そこから長崎入り。到着が22時過ぎになったのでtico moonのライブが行われていた波佐見へは間に合わず残念。大村湾沿いのレトロなホテルに泊まった。今年初めて「寒い」と感じた日。朝起きたら粉雪が舞っていた。波佐見は長崎空港から車で40分ほどの町。佐賀県寄りにあって車窓の風景は絵に描いたような田舎。雪の舞うなかを波佐見へ。

僕はこの、波佐見の「西の原」というエリアに多分これまで3度訪れたことがあって、今回が4回目。最初は波佐見におしゃれなお店があるらしいと聞いて出かけて、そこで不意に自分のCD『Christmas Songs - standards and transfers』店内で流れているのに遭遇してびっくりしてお店の人とお話したのだ。それが今回の企画を仕切ったHANAわくすいだった。2回目はin-kyoのちえさんとオレンジスパイスの平湯さんと行ったんじゃなかったかな。3回目は今年の夏の暑い日、会場の下見。そしていよいよ今回初めてのイベント出演となった。福田利之さんに誘われたときから楽しみにしていた日。

会場に入ると知った顔、久しぶりに会う方、初めてご挨拶する人で賑やか。僕はテーブルをひとつ借りてお店を作る。僕のフリーライブは15時だったんだけど、チャンキー松本さんが旗振って「なんかやろうや!」ということになり、到着したtupera tupera亀山達矢さんと切り絵ライブ、僕はそこにクリスマスソングで音楽を添えることになって、これがとても盛り上がった。これまでチャンキーさんとは何度もお会いしてきたけれど、その通る声とアイドル性にはいつも圧倒される。tupera tupera亀山さんの絵本ライブも素晴らしかった。



僕はいろんな気持ちを込めて弾き語りライブを。好きな雑貨やコーヒー、紅茶、洋服、好きな人たちが集う空間に似合うと思って「my favorite things」、今回のきっかけをくれた福田利之さんを引っ張り出しての「くりさぶろう絵描き歌」、そしてクリスマスソングを少々。猫がきっかけで僕のことを知ってこのイベントに立ち寄ってくれた方も多くいたので「猫町オーケストラ」。加古川で歌って年末によく響く歌だと思った「そばにあるすべて」、そして「sweet december」。最後まで熱心に聞いてくださったギャラリーの皆さんから手拍子をいただいて「lucky star」と「太陽と満月」。

なかなか演奏しにくる機会の少ない街で、しっかり1時間ほど歌えてとても嬉しかった。そのあとは僕自身がお客さんになって会場をうろうろしたり、遊びにきてくれた同級生と歓談したり、NAOTのブースで「わたしのドライバー」を流しで歌ってみたり。あっという間の一日。夕方になってイベント終了、また来年もこんな機会があったらいいなと思う。福田さん、仲良くしてくれた皆さん、取り仕切ってくれたHANAわくすいの皆さん、ご来場の皆さん、ありがとうございました。慌ただしく片付けて、帰りの飛行機が飛ぶまで時間が少しあったので諫早のオレンジスパイスに挨拶。夜のフライトで今年最後の旅が終了しました。

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2023年12月25日

夜の科学 in 加古川〜sweet december2023(2023年12月16日 @ 加古川 チャッツワース)【ライブ後記】

加古川でのライブから1週間と少し経ってしまいました。2008年に初めてライブをやらせてもらってから、15年目にして30回目のチャッツワースでのステージでした。急遽決定した公演だったにも関わらず満席でライブの日を迎えられる幸せ。今年最後の旅の始まり。ライブ前日に加古川入りして準備、夜は店主岸本夫妻と楽しい夕食。もう親戚みたいな感じですね。

ライブ当日、お昼のライブだったので午前中に会場入り。特製ランチボックスの準備で慌ただしい店内の片隅で僕は最後までセットリスト・曲順を吟味。楽しそうなお客さんたちの声を聞いていると僕も気分が良くなっていくのです。13時になってライブがスタート。「my favorite things」で手拍子を伴ったオープニング。そのまま「太陽と満月」でもハンドクラップのリズムが楽しい。クリスマスシーズンらしい賑やかなライブにしたかったのです。

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チャッツワースからの今回のリクエストはアルバム『pilgrim』楽曲だったので「三日月のフープ」、季節外れの「夏の日の幻」、そして「pilgrim」を演奏。年に2回のペースでやってきた加古川、今年は最後の最後になって急遽実現したから1曲1曲をあらためて丁寧に歌いたかった。GOMES THE HITMANの12月の公演を引き継いで『mono』『omni』『ripple』を振り返るコーナー、「笑う人」、そして「RGB」から「そばにあるすべて」。濃厚な言葉とメロディの連なり、この頃の歌は言葉が、なんというか、たくましい。

2枚目のクリスマスアルバムを出したからにはクリスマスコーナーを、ということで「wish you a merry christmas」を皮切りに、ライブで初めて「Deck the Halls」と「Hark! the Herald Angels Sings」を歌った。際限のない多重録音で作ったトラックをひとりで演奏するのは難しいが、メロディの美しさが際立つね。「the first noel」も久しぶりに歌いました。また来年もたくさんクリスマスをお祝いできたら。

新曲「blue hour」から新曲コーナー。「走馬灯」で泣いている人がいてもらい泣きしそうになる。「lucky star」は明るく手拍子をもらいながら。リリースから10年経った『新しい青の時代』、その初回盤デッドストックがチャッツワースで売られているのを見てボーナストラックとして収録された「あさってくらいの未来」を歌うことにした。本編最後は「happy ending of the day」。今日と変わらぬ明日が来ますように。

アンコールは、15年前、初めてチャッツワースでのライブをするときに旅の途中で歌詞を完成させて初めて新曲として歌った「歓びの歌」。ここにくるといつも「大丈夫、大丈夫」とメロディが頭に流れてくる。恒例の景品くじ引き大会もあってとても和やかな雰囲気のなか「sweet december」、そして「セラヴィとレリビー」で大団円。また何度でも来たい、僕の西のホーム。30回記念の風船の飾り付けをしてくれた人がいて感謝。そして岸本さん、はつ江さん、今年も年の瀬の楽しい時間をありがとうございました。

また来年に。

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2023年12月22日

町野さんバースデー前夜祭(2023年12月12日 @ 下北沢 lete)【ライブ後記】

今年も下北沢レテでは季節ごとに印象的なライブをした。2013年以来ずっと途切れずお世話になっているハコで、しかしこの秋には僕の網膜剥離で1回ドタキャンしてしまった。病院から刻一刻変わっていく状況を店主 町野さんに連絡したことを昨日のように覚えている(実際ついこないだの話)。町野さんの誕生日前夜に湯川トーベンさんが企画して行われたこの日のライブ、トーベンさん、湯川潮音さん、イノトモちゃん、おおはた雄一くん、影山敏彦さんと僕、出演者がこんなに多いライブはレテ史上初めてだったらしい。

完全生音ライブ、トーベンさんの歌はいつも優しい。潮音さんとイノトモちゃんの「Water is wide」に聞き惚れて、影山さんの生まれて初めての弾き語り(トーベンさんのカバー)も胸に染みました。おおはたくんのベース弾き語りというレアなやつも見れて面白かった。僕は数日前のGOMES THE HITMANで最後の最後にセットリストからこぼれ落ちた「星に輪ゴムを」、前回のレテ公演のあとに書いた新曲「blue hour」、レテのために作った「小箱の中の音楽」と「sweet december」を歌いました。

みんなでセッションは「カントリーロード」と「風景」。雨の降る夜だったけれど、あたたかい夜でした。次のレテは1月13日、受付が明日から。

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2024年1月13日(土)@ 下北沢 lete
夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽51

19:00開場 19:30開演/4000円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明(GOMES THE HITMAN)

2024年のレテ初め、新しい始まり。
現在位置再確認の弾き語り最前線を
目撃してください。

*予約受付は12月23日(土)12時(正午)よりleteのHPから
https://l-ete.jp/live/2401.html#d13

下北沢 lete(http://www.l-ete.jp
〒155-0032東京都世田谷区代沢5-33-3
TEL:03-3795-0275  
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2023年12月21日

夜の科学vol.64ー再起動の合図(2023年12月9日 @ 吉祥寺 スターパインズカフェ)【ライブ後記】

GOMES THE HITMAN2時間半のステージから一晩明け、身体じゅうが重ダルいなかムチ打って山田稔明ソロにスイッチを切り替える。毎年のことだから疲労具合も想定内である。なるべく声を発しないようにして会場へ。2days公演といえどもステージ上は全部転換するからまた1から準備。この日はグランドピアノを使う贅沢な環境。安宅浩司くん、itokenさん、五十嵐祐輔くん、佐々木真里さん、近藤研二さん。このメンバーで演奏するのは実に1年ぶりのこと。合奏の楽しみをリハーサルでまた改めて実感。この日は本番前のお弁当を吉祥寺通りにあるヤマネコロッジさんに作ってもらった。みんな美味しそうに食べてくれました。

時計の針が18時半をさして、「夜の科学 vol.64ー再起動の合図」のはじまり。

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リリースから10周年となった『新しい青の時代』オープニング「どこへ向かうかをしらないならどの道を行っても同じこと」からスタート。僕の弾き語りから安宅くんのコーラス、リズム、そしてバンドが重なってくる高揚感。「光と水の新しい関係」を歌いながら、「うん、ばっちり今日も良い声でる!」と確信。近藤さんのギターソロがかっこよかったな。「home sweet home」はソロ活動黎明期からずっと歌っている歌、初心に戻る感覚、またひとつ年を取って思うのは変わることと変わらないことがある、ということ。「予感」「glenville」と今年ずっと弾き語りで歌っていたのをバンドで演奏する喜びよ。

続く「blue moon skyline」と「三日月のフープ」はここ最近バンドで演奏するのが新鮮で楽しくなった曲。熱く盛り上がった「blue moon skyline」のあとで近藤さんギタートラブルあって音が出なくなったんだけど、そこからギターをケーブル直のアンプの音がブワッと重なってきた瞬間の「三日月のフープ」超アガった。安宅くんとの網膜剥離エピソードトーク、そして真里さんのピアノにいざなわれて「月あかりのナイトスイミング」、終盤のイトケンさんのドラムフィルインにいつも背中を押されて遠くまで歌が飛んでいく。

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今年は夏からいろいろ予期せぬことがあって新しいソロアルバムのレコーディングが叶わなかった。来年に持ち越し。これから先の風景を垣間見るような未発表曲コーナー。「長距離ランナー」はとても古い曲でGOMES THE HITMANでも演奏したことがある歌、人生という長距離走のなかでいくつもスタートラインが存在する。ゴールも。「再起動の合図」という副題はこの曲から取りました。「吉祥寺ラプソディ」はたしかスターパインズカフェの20周年の年に書いて捧げた歌。自分の住む街にこんな素敵なライブハウスがあることを誇りに思います。「月あかりのラストワルツ」は2020年12月で閉店した恵比寿天窓switchに捧げた歌。「日向の猫」はみんなのラララの声がとてもきれいでミラーボールが光を撒き散らしたのもこの曲だったかな。感動しました。「走馬灯」を初めてバンドで。歌のなかにだけ確かに残る風景、場面というのが確実にあります。

客席からの手拍子に盛り立てられて「lucky star」、バンドの熱量が頂点に達したのは「光の葡萄」だったかもしれない。「hanalee」を演奏したウクレレはそのまま今年の感謝の景品に。「セラヴィとレリビー」では近藤さんが「LET IT BE」のギターソロをオマージュしたフレーズを弾いててハッとしました。いつもよりたくさんの曲目を演奏したこの日。合奏する楽しさに酔いしれた。

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アンコールは今年リリースした『Christmas Songs vol.2』から賛美歌をロッキン・パーティー・チューンにアレンジした「O Come All Ye Faithful」。間奏でキャーキャー騒ぐシーンがあって、それを実際にライブでやってみたかった。毎年の恒例になったらいいな。「sweet december」もキラキラと美しかった。まだまだ盛り上がり足りなくて「太陽と満月」、最後は「ハミングバード」で大団円。たっぷり2時間越えの 夜の科学オーケストラ でした。物販では五十嵐くんの干支張子も大人気で、終演後も長いサインの列が嬉しかったです。誕生日お祝いもたくさんありがとうございました。

来年こそは『新しい青の時代』に続く、自分の50代の名刺代わりとなるようなソロアルバムを作りたい。この日のライブが再起動の合図でした。

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2023年12月20日

“ゴメスの名はゴメス” vol.4 ripple in my heart/進化・深化(2023年12月8日 吉祥寺スターパインズカフェ)【ライブ後記】

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GOMES THE HITMANのライブから10日ちょっと過ぎて、あらためてあの日のステージを振り返りたいと思います。10月開催の予定が僕の網膜剥離によりスライドしたアニバーサリーライブの第4弾、『mono』『omni』『ripple』という2000年代のアルバムに焦点を絞った回。セットリストを作るのにとても難儀して、あれもこれもやりたい(これをやるのはしんどいけど、、とか)と最後の最後まで協議した。当時5人目のGOMES THE HITMANだったPLECTRUMアッキー(藤田顕)を迎えて5人でスタジオに入って音を鳴らすと“あの頃”の雰囲気と“今”の雰囲気が同居するとても不思議な感覚を味わった。

長時間リハーサルを3日やって、会場入りしてもまだ試してみる。つまり、この5人で演奏する楽しさ、面白さ、喜びみたいなものが大きいのだということに気付かされたライブだった。長男堂が用意してくれたお弁当がとても美味しくてみんな黙々と食べる楽屋。19時になって、12月恒例の「Christmas is Coming」を聴きながらステージへ。この日もたくさんのお客さんを前に演奏できる幸せ、ライブをひとつ飛ばしてしまったので改めて「当たり前なことではない」と感じます。音楽が止み『mono』のオープニング「6PM intro」が流れ始めてライブがスタート。

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「別れの歌」をきちんと5人で演奏するのは多分初めて。前ドラマーの脱退からの流れで打ち込みのリズムを使用したことや淡々とした曲調からずっとバンドでやることを避けていたのかもしれないけど、20年以上のときを経てとてもエモーショナルな曲だなと感じる。けっちゃんがこの曲のドラムを再現しようとずっと練習していたのが印象的でした。またやりたいと思った。続いて『mono』の曲順通り「夜明けまで」へ。自分がタバコを吸っていた頃に書いた曲を歌うのはちょっとくすぐったいけれど、間奏のギターフレーズをアッキーが弾くとやっぱり「本物!」ってテンションがあがってニヤニヤしちゃう。続けて『omni』から「愛すべき日々」、2000年代初頭、なんと濃厚な季節だったのかと感じる並び。楽曲を時系列に並べるかどうか迷ったけれど20年を経た物語を最構築しようと思いました。

『ripple』から「ドライブ」、この長尺の曲をこのメンバーでしっかり演奏するというのが個人的にはこの日のひとつの目標だった。だんだん音が重なって熱くなっていく演奏がまたサーッと引いていく感じ、『ripple』で表現したかったのはその波紋、20年経って少し掴めた感覚。「ドライブ」から「califorinia」へ。まさかこの曲を取り上げることになるとは思わなかった。最後のリハーサルでセットリストに加わった変わり種だけれど、演奏してみると「なんでもあり」だった2000年代のバンドを象徴しているような気がしました。ここから「情熱スタンダード」につながるジェットコースターみたいな流れ。そのまま「笑う人」へ続き、2023年に「mono・omni・ripple」が混ざりあった。

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この日は曲数が多かったからMCは少なめだったけれど、アッキーを含めて振り返る20年っていうのはなかなか味わい深い。結局「あの頃いろいろしんどかったよねえ」という話になってしまうけれど、今があるから笑って話せるのかな。「忘れな草」「それを運命と受け止められるかな」「carolina」とスケールの大きな歌のつづれ織り。あれから20年経ったからといって余裕しゃくしゃくからは程遠く、汗をかきながら夢中で必死に演奏。「このままこの時があと2年も続けばなあ」とか「電話よりも手紙よりも確かな声」とか、自分で書いた言葉がひりひりする。

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場面は変わって新曲コーナーへ。「余韻」はどんどんバンドに、体に馴染んできた。客演するミュージシャン(前回の哲さん、今回のアッキー)が「この曲好き」って言ってくれるのが嬉しい。今年たくさんゴメス用に曲を書くきっかけになった曲。そして今回初披露の新曲はできたてほやほやの「blue hour」という曲。朝焼けの前の空が群青色の時間をブルーアワーといい、そのひとときに想いを巡らせた。網膜剥離後に書いたから目の見え方が歌詞に内包されていて、きっとまたこの季節を思い出すことになるだろうと思う。アッキーにざっくりとTeeage Fanclubみたいなギターを弾いてもらうようにリクエストした。

そして新曲コーナーの最後は「レモンティーと手紙」、堀越メンバーがついに前に出てきてギターを弾いた。アッキーがいてもリードを弾くのは堀越。須藤さんも途中で前に出てきて竿(ギター)が4本並んだのも壮観でした。この期に及んでこんなアッパーで疾走感あふれる曲を書けるなんて思わなかった。今年の収穫のひとつかもしれないな。新曲群は今年秋からレコーディング作業をやっているのでそんなに遠くない未来にお聴かせすることができるかもしれません。
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飛び入りゲストとして上野洋くんを呼び込んで「blue bird」で後半スタート。『ripple』のなかでも印象的で軽やかな曲はやっぱりこのすべてのパズルのピースが合わさったかたちでこそ相応しい。上野くんとの付き合いも長く、僕はアニメ関連の仕事ソロでも彼にお世話になっている。今年は『Christmas Songs vol.2』のマスタリング作業を担当してもらった。

「男なら女なら」も上野くんとバンドで録音した曲。後奏のバンド演奏を聴きながらなぜかしみじみと感じ入ってしまった。「そばにあるすべて」は『omni』の表題曲と言っていいかもしれない。バリトンサックスのソロをフィーチャーした曲を上野くんのフルートに変換して。個人的なハイライトはこの「そばにあるすべて」でした。時を越えて己の背中を押す言葉たちよ。

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あらためて6人のメンバー紹介、上野くんを送り出して「手と手、影と影」。久しぶりにアコースティックギターで演奏した。この曲も自分にとってお守りのような、とても大きな歌。この日は特に熱を帯びて響いていたように思います。「サテライト」も当時よりも爽快に前に、遠くに向かって鳴る感覚。なにが変わったのか、と考えてみて思うのは止めずに続けてきて手に入れた魔法かも、って思う。アッキーのアルペジオにいざなわれて本編最後は「happy ending of the day」。おやすみなさい、昨日の夢の続き。

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アンコールで「明日は今日と同じ未来」。2000年代半ばに活動休止に至るGOMES THE HITMANのクロージングテーマはこの歌だと感じていたので、違う意味を込めて前向きな歌に塗り替えたかった。「もう答えはどこにもない」って歌いつつも本当は答えがなにかをわかっている、みたいな。解釈は僕次第なのだ。この日誕生日でいよいよ50歳になる僕の耳に鈴の音が聞こえてきて…、サプライズゲストもうひとり、PLECTRUMタカタタイスケがケーキを持ってステージに登場。会場全体で誕生祝いをありがとうございました。タイちゃん含めて「sweet december」、この曲もバンドで2005年から演奏しているのだな。もう18年にもなる。このときのミラーボールがとてもきれいでずっと天井を見上げていました。

ここまで来たらもう大騒ぎするしかない。時系列でバンドの歴史を振り返ってきた“ゴメスの名はゴメス”、「饒舌スタッカート」をついにここで演奏。タイちゃんも含めてトリプルギターで、お客さんも総立ちになって、この日一番大きな音で最後の曲を。結成30年も、あれから20年もなし崩しになるような大人げない演奏で締めくくり、大団円。僕らもPLECTRUMも大学のサークルで結成されたバンドだから集まるとそこは部室みたいになるのだな、結局。

2時間半を超える長い夜になりました。20年前みたいに真剣に楽曲に向き合って付き合ってくれたアッキーに感謝。上野くんとタイちゃんにも心からありがとう。メンバースタッフはもちろん、スターパインズカフェの皆さんにもリボンをつけてお礼を。この日のステージ、ベースイトケンこと伊藤健太が素敵な写真をたくさん撮ってくれました。

年を越えて、次は来年3月にタイちゃんを迎えて「ゴメスの名はゴメス」完結回を行います。また吉祥寺でお会いしましょう。ご来場の皆様、配信でご覧いただいた皆さん、ありがとうございました。

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photo:伊藤健太  
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2023年11月19日

夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽50(2023年11月18日 @ 下北沢 lete)【ライブ後記】

2013年に始まった下北沢レテでの弾き語りワンマンは季節に一回10年かけて記念すべき50回目を迎えました。9月に予定されていたライブが網膜剥離発症のため延期になって、その振替公演。昼夜の2部構成、セットリストは共通。昼の部の衣装はボーダーのシャツだったのが、夜の部は古着屋で買ったスウェットを着たので緑色。少し早めのクリスマス気分を出したかったのですよね。

オープニングは「歓びの歌」、大丈夫大丈夫という自分への言い聞かせ。レテは自分にとってのいくつかあるホームのうちのひとつということで「home sweet home」を久しぶりに。リクエストに応えて「長距離ランナー」エレキギターに持ち替えて「三日月のフープ」。「黄昏・夕焼け・夜明け」は先立つ友だちを見送る歌、“あいつ”のことを思って、この日どうしても歌いたかった。「音楽は魔法?」もリクエストに応えて。コロナ禍に書いた歌は希求する想いがこもっている気がする。

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「月あかりのラストワルツ」もコロナ禍に書いた歌。そこから導かれて「愛すべき日々」を歌い、この日の個人的スペシャルである『omni』の20周年を祝うコーナーへ。「そばにあるすべて」「それを運命と受け止められるかな」「happy ending of the day」と大きな曲を立て続けに演奏。29歳だった自分を49歳の自分が見つめる。

この日は奇しくも『Christmas Songs vol.2』のレコ発タイミングとなった。クリスマスソングに仕立て上げた「もみじ」を演奏。「名前のない歌」はGOMES THE HITMANで録音しようと思っている曲、リクエストに応えた。10周年の『新しい青の時代』を代表して「予感」をギタレレで。そしてリクエストに応えて「あさってくらいの未来」を。レテのために書いた「小箱のなかの音楽」、本編締めくくりは少し早く解禁した「sweet december」。

アンコールはまだ音源になっていない新曲「風合い」、リクエストにお応えして。この日は40代最後のライブだったのだけど、40歳になってから初めて書いた「きれいな言葉で」で10年を締めくくることを思いついた。きれいな言葉で、美しい日本語で愛すべき日々の機微をこれからも書き留めていきたい。終演後はたくさんのサイン。みんな『Christmas Songs vol.2』を買ってくれて、本当に嬉しい。

店主町野さんと久しぶりに写真を。9月の公演直前の急病、本当にご迷惑をおかけしました。10年ずっと僕の現在位置再確認の場所、レテはとても大切な空間。次回12月12日(火)に町野さん誕生日前夜祭でまたレテで歌います。次回51回目の「夜の科学 in 下北沢」は年明けに。10年も50回も過程であり目標ではない。どんどん先に進んでいきたいと思います。ご来場感謝。

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2023年10月24日

高橋徹也・山田稔明 友だち10年記念 “ YOU’VE GOT A FRIEND”(2023年10月21日 @ 大阪 雲州堂)【ライブ後記】

東京を早朝に出発、高橋徹也さんと行く大阪旅。やっぱり確実にコロナ禍の頃とは違って、週末の道路の渋滞はいつも思っているよりも酷い。タカテツさんは途中のサービスエリアでつまみ食いをしたかったようだけど、全然ゆっくりする余裕なく、予定より少し遅れてなんとか大阪に到着。昨年末以来の雲州堂、タカテツさんは初めての会場だけど、音を出してみてとても気に入ってくれたみたいで良かった。

会場は満員、とても嬉しい。年功序列で年下の僕からスタート。前週の牧野元さんとのライブはふたりともずっと舞台にいるスタイルだったので、病気療養から復帰して初めて一人で立つステージ。GOMES THE HITMAN30周年という今年を意識して「アップダイク追記」「何もない人」と初期作品からの選曲で歌いだし、こないだ延期にしてしまった「ゴメスの名はゴメス」公演でやるはずだった「情熱スタンダード」「サテライト」と続ける。MCに対するあたたかい反応なんかも心地よくて、なんだかとてもリラックスして歌うことができて、ほっとした。左目のカメラが登場する「毎日のポートフォリオ」も下北沢に続いて歌いました。この歌がどんどん好きになってきた。

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タカテツさんとのドライブ旅の話をしたあとに「glenville」、“友だち” になるきっかけとなった10年前の作品『新しい青の時代』から「光と水の新しい関係」「光の葡萄」も声がどこまでも伸びていく感覚が戻ってきて気持ちよかったな。雲州堂は天井が高いからそのせいもあるのだろう。新曲を歌うか迷って、なんとなくこの日は二十余年前、気分が沈んだ季節に書いた「夜明けまで」を新しい気分で歌った。やがて来る朝を待つ未来へ。

タカテツさんのステージを久しぶりにゆっくり観た。雲州堂は2階に楽屋があって、そこから見下ろす特等席で。いつもの狂気を感じるような演奏ではなく、この日はたおやかでリラックスして優しさすら感じるような演奏だ、と思ったのは僕だけかな。タカテツさんは僕が入院したときもすぐにお見舞いに来たがって(コロナのあれで来れなかったけど)めちゃくちゃ心配してくれたし、今回の旅も僕の負担が軽くなるようにととても気を使ってくれた。その優しさが歌に降りてきたのかもしれない。

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ふたりのセッションは冗談と本気が半分半分のトークから始まり、僕の「幸せの風が吹くさ」にタカテツさんのハーモニーとギターが乗って盛り上がる。僕にとって高橋徹也との出会いの歌「真夜中のドライブイン」では逆に僕がエレキギターとコーラスを添える。The Smithsのカバーはドライブ旅の風景から興が乗った鼻歌のよう。共作曲「君と僕とカップとソーサー」は奇跡的バランスで完成した歌だなと思う。いつか録音したいですね。「my favorite things」と「友よまた会おう」で大団円。それぞれ1時間のソロステージとセッション30分というお腹いっぱいな夜になりました。

終演後、たくさんのサインを。ご来場の皆さん、ありがとうございました。大阪の皆さんお待たせしてごめんなさいね。スタッフ陣のサポートにも心から感謝。ははの気まぐれ川本くん家族が遊びにきてくれてお見舞いにレコードをプレゼントしてくれた。最初のレコード会社でお世話になった肥塚さん、シカゴキカクの早田くんと遅くまで打ち上げ。とても楽しい夜になりました。翌日はお昼すぎまでタカテツさんと大阪散策して東京までまたドライブ。帰り道は行きより早い?と思ったけどやっぱり渋滞して夜遅くに帰京。次はタカテツさんとどこへ行こうかね。

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2023年08月30日

ゴメスの名はゴメス vol.3 “we built this city /成長”(2023年8月27日 @ 吉祥寺 スターパインズカフェ)【ライブ後記】

結成当時のメンバーを迎えての第一回、オールスタンディングの客席と一体になった『weekend』を中心とした第二回に続き、“まちづくり三部作”としてリリースされた3枚のCDをすべて演奏する第三回目の「ゴメスの名はゴメス」、結成30周年とは自分たちの歩んできた道をもう一回再確認することなのかもしれない。長時間のリハーサルを3日間重ね、あわせてそれぞれが自分のパートを見つめ直して迎えた本番。夏休みの最後の日曜日。

また開場ギリギリまでリハーサルをしてしまう。長いことバンドやっててもこれはホント治らないクセ。もうちょっとゆとりを持ちたいなといつも思うのだけど。今回のライブのタイトルは「we built this city/成長」。“まちづくり”にかけてスターシップ1985年のヒット曲「シスコはロックシティ(原題:We Built This City)」をかけて、オープニングの出囃子にもそのフレーズを忍ばせた。衣装のコンセプトは「学生風」だったんだけど、僕のTシャツの胸には「SAN FRANCISCO」と書いてありました。こういう自己満足の忍ばせは楽しいね。

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静かなオープニング「自転車で追い越した季節」から目の覚めるような「言葉はうそつき」。今回サポートギターで参加してくれた橋本哲さんは当時のレコーディングとツアーにも参加してくれた人なので、フレーズも本物。いつも4人で演奏している歌たちがぐっと立体的に、画像数が増す感じがたまらない。「new atlas ep」に戻って「僕たちのニューアトラス」「街をゆく」と続けて。この日は本当にハイライトやクライマックスがたくさんあるステージだったけど、「街をゆく」のイントロなんて堪りませんでしたね。これ!これ!って感じ。季節をかけぬけていくセットリストは冬へ。この日も30度を超える猛暑だったけど。「北風ロック」「北風オーケストラ」「夜に静かな独り言」と歌っていくうちに冬の寒さを少しだけ思い出せたような気がした。季節を進めて「春のスケッチ」「午後の窓から」で一旦まちづくり休憩。

今年書いた新曲を初めてサポートゲストを迎えて演奏する機会。「余韻」は哲さんがワウペダルを踏んでくれて僕が思い描いたイメージにさらに近づいた。「レモンティーと手紙」ももう一人ギターが入ることで僕と堀越のツインリードという、今まで想像もできなかったことができるようになるのな。さて、今年3曲目の新曲を演奏する前に僕が日本語で初めて歌詞を書いた「プロポーズ大作戦」を。まさに30年前に作ったオリジナル。それまで英語でもごもごと何を歌ってるかわからない曲を作っていたのが、日本語詞に切り替えた最初の習作、わざと甘ったるい愛の歌を作って照れ隠ししたけれど、30年経って歌うとやっぱり言葉の意味も更新されていて感慨深い。新曲「新しい朝のワルツ」は「プロポーズ大作戦」の後日譚を想って作りました。「おはよう」の挨拶を英語で言うときに「It's time to rise and shine」という表現があって、このフレーズの由来には諸説あるなかで「起床して靴を磨いてピカピカにする」という軍隊のかけ声から生まれた、という説が僕は気に入って歌詞に折り込んだ。「Time to rise and shine/How I'm feeling fine」目覚めのいい朝を迎える歌。僕はマンドリンを弾きながら歌った。レコーディングでは録音したことがあったけど、バンドで演奏したのは初めてでした。

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斎藤誠さんと杉真理さんにお祝いメッセージをいただいたのを客席の皆さんと一緒にステージで聴いて、“まちづくり三部作”を進めていく。このメッセージ、今週末のラジオで改めて紹介させてもらっていますのでぜひお聞きください。杉さんはちゃんと村田和人さんのことも話してくれた。本当にこのお三方のおかげで僕らは“成長”できたのです。この流れで演奏した「7th avenue」のポップさと「太陽オーケストラ」のロック的激しさはすごかった。間違いなくハイライトのひとつでした。

長時間に渡るステージ、「シネマ」では僕の左手がつってしまって焦った。何年バンドをやってても本番になってみないとわからない未知数な部分がたくさんある。「シネマ」の後半の怒涛の音の重なり、ずっと終わらないアウトロならいいのにと思った。「keep on rockin'」は明るいメロディが印象的な歌だけど、僕はいつも歌いながら泣きそうになってしまう。本編を締め括る「僕らの暮らし」、たどり着いた目的地は23年前に思っていた場所とは違うかもしれないけれど、後悔したりはしていない。今が一番良い「今」ならいいな。

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ライブ直前になってマキシシングル「饒舌スタッカート」から「ねじを巻く」と「拍手手拍子」をこの日演奏したい、ということをメンバーに伝えたのは、その2曲が確実に“まちづくり”の延長線上にあったから(「饒舌」はちょっと違う)。「ねじを巻く」は特に、結成30周年のテーマ曲になり得る歌だなあと思った。この日初代ドラマーの山田くん(ちーやまくん)は妹と甥っ子を連れて遊びにきてくれていた。つい先日31年ぶりに再会した高校の同級生“どん底”宮下も何も言わずにライブを観にきてくれてびっくりしたり、止まった時計のねじが巻き戻る感覚。

“まちづくり”のエピローグ、「maybe someday」で大団円、のはずが拍手鳴り止まず、最後はみんな総立ちで「雨の夜と月の光」。感謝しかない、ご褒美みたいな。ミラーボールが回って光の粒が降り注ぐのがとてもきれいで、本当にこの夏は暑くてしんどくて、東京は雨も少なかったけれど、火照った心を静めるような月の雫に思えて感動しました。メンバー、哲さん、スターパインズカフェの皆さん、スタッフ全員、そして友人知人、最後まで付き合ってくれてありがとう。またここで会いましょう。

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2023年08月22日

山田稔明 LIVE with 福田利之 at 浅間温泉 手紙舎文箱(2023年8月19日(土)@ 長野 松本 手紙舎文箱【ライブ後記】

10年ぶりの松本での弾き語り。前日入りして街歩きなどを楽しんでから歌うと、いろんな風景を間借りしてあたかもこの歌がこの街のサウンドトラックのように響くのが面白い、ということを改めて実感した。お昼に会場の手紙舎文箱に到着、もともと銀行だった建物をリノベーションしたもので、ビル全体の空間や間取りが贅沢な感じ、金庫室なんかも残してあって建物散策も楽しい。福田さんも前日入りしていて、久しぶりの再会。お互い暑さにやられてしまっている。とにかく長野松本の気温は高く、多分東京よりも日差しがきつい。この夏の最高気温というニュースが流れていた。

福田さんはお昼すぎからワークショップ。マスキングテープや紙片を使って封筒を作るというものだった。僕は一旦会場を出て急ぎ足で松本市美術館の草間彌生コレクションを見て、夕方にまた会場に戻る。どうしたって暑い。もはや夏は観光の季節ではないのではないか。夏休みは秋から冬に移動したほうがいい、と「コーヒーと豆 Laura」の店主が言っていたが、さもありなん。この日は音響機材を持ち込んでセルフPA、サイン会の列が進むなか公開リハーサル。みんなの良い時間のBGMになったなら。

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今回宮城に続きての「くりさぶろう」原画展なので何を歌おうかと思い悩んだが(栗の歌を作ったことがないから)「クレールとノアール」は白猫と黒猫の兄弟がくるくる回るイメージで作った歌なのでくりさぶろう三兄弟の仲良しさに通じるかなと思って1曲目に。僕と福田さんと言えば『新しい青の時代』、原画を紹介してから「どこへ向かうか」「光と水の新しい関係」「一角獣」「平凡な毎日の暮らし」「やまびこの詩」と続けて。よくもまあこれだけ風格のある歌がそろったレコードか、といつも思う。みんなおなかいっぱいになりすぎないか心配。

松本はドラマ「白線流し」の舞台なので、主題歌だったスピッツ「空も飛べるはず」をカバー。これは10数年前に初めて松本でライブをしたときも歌った。福田利之といえばスピッツのジャケットという方もいると思ったのでセレクトしてみました。福田さんを呼び込んでおしゃべり。福田さんはきれいごとを言わないところが、いい。毒があって、クセがあって、愛がある。今年の1月に一緒に作った「くりさぶろう絵描き歌」を久しぶりに。ふたりともだいたいのことを忘れていて、控室で練習(復習)したのも楽しかった。

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昼間は灼熱の太陽が降り注いでいたのに、夕方から外は土砂降りの雨、そして雷。太陽オーケストラ」をピカピカと閃光を感じながら歌うのも夏の風情。帰路の渋滞を想像しながら「glenville」。夏休みももう終わり、「月あかりのナイトスイミング」は松本の風景を借景に。「走馬灯」はこの1ヶ月で歌詞を少し書き換えたので歌って試してみたかった。『新しい青の時代』を締めくくる「ハミングバード」で本編終了。アンコールでは持参したミラーボールを回して、草間彌生の世界に少しだけ接近。福田さんにもう一回登場してもらって「くりさぶろう」もアンコール演奏。「セラヴィとレリビー」を歌い終わるころにはまだ暮れない空がオレンジ色の画期的な色をしていた。カメラで写そうとしても全然その色を捉えることができないような色。

遠くから近くから、松本駅からも少し時間がかかるこの場所まで足を運んでくださったお客さんに感謝。ニコニコと迎えてくれた手紙舎文箱の皆さん、カフェの皆さん、スタッフ、そして福田さんのおかげでここに来ることができました。本当にありがとうございました。夏の良い思い出ができた。また次はこんなに暑くないときに来たいです(切実)。

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2023年08月14日

貸切り図書館83冊目(2023年8月12日 @ 鎌倉moln)【ライブ後記】

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鎌倉モルンでの4年ぶりのライブ。コロナ禍中も不要不急なのにこっそり湘南へ遊びにいったり五十嵐くん綾ちゃんを訪ねてご飯を食べたりはしていたんだけど、生業である音楽を持ってこのお店に戻ってくることができて本当に嬉しい。夏休み中の渋滞を見越して少し早めに吉祥寺を出発、しかし道はスムーズで逗子まで行って海沿いの道を選んで走った。湘南の海は灼熱で、そこで人々が芋のように波に洗われている。眩しくて目が痛いほど。

モルンはいつものモルンだった。綾ちゃんがニコニコしていて五十嵐くんが機材をセットアップしてくれている。僕は静かな感動をひそかに感じつつも、何を歌おうか最後の調整を。五十嵐くんに「せっかくだからベース弾かない?」と提案したのはライブの前の晩だったから、真面目に練習。この日のモルンは満席。開演前、控室にいると壁一枚の向こうからはお客さんの楽しそうな声と笑いが聞こえてきた。「止まっていた時計が動き出す」という常套句があるけれど、モルンにさらなる賑やかさが戻ってきたのかなと嬉しくなる。友部正人さん、直枝政広さんというレジェンダリーな大先輩に続けて僕を呼んでくれた五十嵐くんたちに感謝。

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日の暮れない夕方からのステージを想定して「夏の日の幻」「何もない人」と夏の太陽を封じ込めた歌からスタート。GOMES THE HITMAN『weekend』からもう1曲「長期休暇の夜」、この歌のとおり僕は鎌倉に長崎の駄菓子屋で買った線香花火と数年前から納戸で眠ってた花火セットを持ってきたのだ。モルン名物のイベント「貸切り図書館」はお気に入りの本の紹介と絡めて進めていくスタイル。まず紹介したのはピーター・キャメロン著「ウィークエンド」と「ママがプールを洗う日」。これはアップダイクの「カプチーノを二つ」を訳した山際淳司の名前を頼りに学生時代に手に取った本。その3冊はアルバム『weekend』の頃までの楽曲の歌詞に大きな影響を与えた。どのページを開いてもキラキラした活字が踊る本。

音源化されていない新曲群「saturday song」は“アナザー・ウィークエンド・ソング”、今年バンドのアニバーサリーライブのために書き下ろした「レモンティーと手紙」と「余韻」も弾き語りで歌うのが新鮮。鎌倉といえばサザンオールスターズ「鎌倉物語」。海のない町で育った僕はサザンを聴いて湘南を夢想したものだ。1985年のアルバム『KAMAKURA』からもう一曲サザンのカバー「夕日に別れを告げて」。外もちょうど暮れ始めていい頃合いに。綾ちゃんが材木座海岸の夕焼け空を “桃色爆弾” と命名したのは数年前。僕の歌にも「桃色の雲」というのがあるのでこの空に捧げる。桃色の雲の下で夏の最後の思い出が飛び立つあの羽根音を聞きながら。

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五十嵐くんを呼び込んで本の紹介。『怪のリディム』はミュージシャン劔樹人さんが描いた怪談漫画。劔さんが在籍するバンド「あらかじめ決められた恋人たちへ」が五十嵐くんのfishing with johnと近い界隈で活動していたこともあって、この本のこわおもしろさを教えてあげたかった。もう一冊、これは個人的にすでに五十嵐くんには推薦していた本なのだけど、伊藤聡著「電車の窓に映った自分が死んだ父に見えた日、スキンケアはじめました。」という個人的極私的コロナ禍のぼんやりした退屈を象徴する本。ここからしばらく僕のスキンケア話が続いて、五十嵐くんも前のめりで聞いててバカバカしかったよね。でもとても楽しかった。

五十嵐くんとの演奏は「glenville」「hanalee」「光の葡萄」。前夜のやりとりで「せっかくだからベース弾かない?」のあと直感で迷わず選んだのがこの3曲だった。やっぱり特別な歌たちなんだろう。何度も五十嵐くんと演奏したこれらの曲だけど、ベースとギター弾き語りでセッションするのは多分初めてで音の重なりがとても新鮮。弾き語りでは半音キーを下げて歌っている「hanalee」「光の葡萄」をオリジナルキーで響かせていることも新鮮な理由かもしれない。五十嵐くんはパーマをかけて、いい感じにミュージシャン風情が増した。今年初めての人前での演奏だったそうで、それがこの日のステージで嬉しいなと思う。

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サニーデイ・サービスの本、北沢夏音著「青春狂走曲」と曽我部さんの「晴れた日には君の好きなレコードを」を紹介。コロナ禍に下北沢で無観客配信をやるときに何度か曽我部さんのカレー屋さん八月、その階上のPINK MOON RECORDSに立ち寄って、曽我部さんと立ち話するのが好きだった。コロナ禍初期にリリースされた『いいね!』というアルバムが僕は大好きで、そのオープニングトラック「心に雲を持つ少年」から捻ってThe Smiths「There is the Light that Never Goes Out」をカバー。一番好きなスミスの曲。“ずっと消えない光”をまとったまま新曲「走馬灯」。去年実家に帰ったとき作った歌、歌詞を8月になってから書き足した。あれからたった8ヶ月後にいろんな意味が付帯することになるとは思わなかった。

長崎と佐賀を車で移動したときに聴いた『ripple』(ブックオフで救出した)がとても心に響いて、あの伏し目がちなアルバムのなかで一番ハッと前を向かせてくれる「サテライト」を久しぶりに歌った。今読んでいる本としてミシェル・ザウナー著「Hマートで泣きながら」を紹介。「小さなハートブレイク」と「memoria」を今歌ったらどんな気持ちになるかと思って取り上げてみるが、なんともまだ言葉にできない。きっともうこの日ほど夏らしい風景を今年はもうないだろうと思って波音に誘われて「high tide」をアンコールに。最後は「セラヴィとレリビー」。歌いたいだけ歌った、という2時間でした。音楽って素晴らしいなと思いました。お客さん、五十嵐くん綾ちゃん、スタッフに友だちみんなに感謝。

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打ち上げで美味しいご飯を食べて、近況報告をしたり、しんみりしたり、あ!と思い出して花火をしたり、久しぶりに五十嵐家の猫たちを急襲してシャーシャー言われたり、この日は一日中、一瞬一瞬が印象深くて、とても良い日でした。砂浜で海を感じる余裕がなかったり(暑くて無理)、ディモンシュに立ち寄れなかったりしたから、また近いうちに、秋の海を見にいきたいと思います。  
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2023年08月08日

キコエマスカ?〜衛星に願いを(2023年8月5日 @ 長崎歴史文化博物館 1階ホール)【ライブ後記】

7月の唐津に続いて、九州長崎での演奏。前日福岡から入ってレンタカーで実家を経由して長崎へイン。鳥栖から長崎は高速道路で1時間半ほど。僕の故郷からはほんの少しのドライブでどこへでも行けるような気持ちにすらなる。昼間は灼熱の酷暑だけれど日が傾くと幾分楽になる。大村湾を眺めながらの夕暮れドライブはとてもいい時間だった。

翌朝長崎はこれでもかというほど晴れて、信じられないくらい暑い日の始まり。10時に会場入りしてサウンドチェックとリハーサル、町田尚子さんも到着して午後からのトーク&ライブの準備が進む。長崎歴史文化博物館は素晴らしい美術館、常設展も見せてもらったけれど約8万点の貴重な資料が並び、長崎という街のなりたち、外国との交流、キリシタン文化、さらには8月9日の原爆の日を前にして、この街の数奇な運命を思い圧倒された。

町田さんの展示は入り口と出口に長崎のために描き下ろされたふたつの絵、題して「満月楽団〜キコエマスカ?」と「Can you see me now?」。ポチが望遠鏡で星を探している。この日のライブのタイトルは「キコエマスカ?〜衛星(ほし)に願いを」、町田さんが展示準備をしているあいだ脳内でずっと「houston」が流れていたことに由来する。遠くにいる人を想うイメージ。

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町田さんの絵本制作に関するお話もとても興味深いものだった。朗読も神妙な雰囲気があってよかったな。申し込み不要で自由入場制のイベントだったのでどれくらいのお客さんが参加してくれるのか不安だったのだけど、とてもたくさんの方に見ていただけてホッとした。僕の歌を初めて聴く方も多いだろうと思ったのでいつもより丁寧にしゃべって丁寧に歌いました。

九州の景色はまさに夏休みの色をしていたので「夏の日の幻」からスタート。“隙あらば猫” を歌でも実践しようと思ったけど、どうしても歌いたかったのでウサギと魚が登場して猫不在の「月あかりのナイトスイミング」。前回尾道に続いて「平凡な毎日の暮らし」を歌ったのは坂道と石畳と港のある長崎にもこの歌がよく似合うと思ったから。イベントタイトルのきっかけになった「houston」はまるでテーマソング。「ニャンとなるSONG」は町田さんからのリクエスト。会場から聞こえてくる「日向の猫」のラララの声、「lucky star」での力強い手拍子に僕自身が励まされました。

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終演後にいつもの何倍もたくさんCDをお買い求めいただいた。こういうときに「ああ、もう一回歌を聴いてみたい」って思ってもらえたんだなととても嬉しくなります。いっぱいお声がけいただいてありがとうございました。尾道美術館でお世話になった館長さんや先日の唐津市近代図書館の学芸員の方も来てくださって感謝(驚)。里帰り中だったウレシカ夫妻にお会いできたのも嬉しかったな。ここで歌うきっかけを作ってくれた町田さんのおかげで素晴らしい経験ができました。慌ただしいスケジュールのなかバタバタでしたが、夜には町田さんと一緒に美味しいご飯を食べたり、大人の修学旅行みたいに夜景を見にいったりすることもできて楽しかった。

長崎は本当にいい街。小学校6年生の修学旅行以来、自分にとってずっと大好きな街です。また来たいと思いました。

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2023年07月27日

山田稔明+タカタタイスケ+はしもとみお「記憶のブックエンド」(2023年7月22日 @ 佐賀・旧唐津銀行 1階ホール)【ライブ後記】

佐賀県唐津での初めてのライブ、満員御礼の盛況な時間と空間になりました。元々佐賀銀行唐津支店だったというこの建物、辰野金吾記念館の歴史的雰囲気も特別なものがありました。すべての音響機材や椅子のセッティング、入場受付まですべて自分たちでやるDIY、たくさんの地元の友人たちが手伝ってくれて、特に地元で活動するシンガーはちみつボイス☆知展さんには機材サポートで本当にお世話になった(ラジオにゲストまで呼んでくださって)。

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7月は長い雨が続いた九州でしたが、梅雨明けとともに季節が進み、この日も猛烈に暑い日でした。開演直前にもうすでに汗だく。唐津出身のPLECTRUMタカタタイスケ、鳥栖出身の僕、そして彫刻家はしもとみお、3人でのアンサンブルは昨年名古屋以来でしたが、レパートリーを増やしてこの日限りの特別なメニューを演奏しました。「sound of science」から「愛すべき日々」は音源ではPLECTRUMアッキーがギターを弾いてくれていた曲だけれどそれをタイちゃんがなぞっているのも、バイオリンのフレーズをみおさんが奏でているのも不思議な感覚。2019年にタイちゃんにプロデュースしてもらった「魔法があれば」を彼の故郷の唐津で演奏するのも感慨深い。

そのタイちゃんとふたりで新曲「レモンティーと手紙」を。昔みたいに作ってすぐにデモを聴かせて褒めてもらった曲。みおさんと「月あかりのナイトスイミング」、このあたりで会場の音の響きをようやく楽しめるようになりました。続いてタイちゃんとみおさんとふたりで「No Man Break」も新鮮。ソロ代表楽曲の「hanalee」をバンド仲間のタイちゃんにハモってもらうのも新感覚でした。「シグナルとシグナレス」は僕がリクエストした、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」に由来するPLECTRUMナンバー。僕にも「雨に負け風に負け」や、サビに「カンパネラ」が登場する新曲があったりする。宮沢賢治はクリエイターにとって大きなイメージソース。

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お客さんとラララと声を合わせた「日向の猫」の一体感。PLECTRUM「Tears For Beers」、そして「houston」と続くロックパート、そして本編最後はこの日のイベントタイトル「記憶のブックエンド」のきっかけとなったPLECTRUM「ブックエンド」とGOMES THE HITMAN「ブックエンドのテーマ」をメドレーにして締めくくり。どちらも同窓会について歌った歌。懐かしい名前、思い出していく顔。みんなが元気でそして幸せでありますように。即興で歌った「記憶のブックエンド」のグダグダのあと、最後は「lucky star」でしっかり大団円。

若くして故郷を飛び出して東京に居着いてしまった僕とタイちゃん、ふたりともなかなか九州でのライブには尻込みしてしまうところがあるのだけど、今回たくさんのお客さんを前に歌を歌えたことは音楽をやめないで続けてきたご褒美みたいだなと思いました(タイちゃんもそうでしょう)。唐津でコンサートを開く機会を作ってくれたみおさんにも心から感謝。ご来場の皆さん、本当にありがとうございました。

とても暑い、夏の一日でした。  
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2023年07月19日

CLUB Que 夏ノ陣2023 RETURN TO NATURAL(2023年7月17日 @ 下北沢 CLUB Que)【ライブ後記】

下北沢CLUB Queでの久しぶりの演奏。ここに出るときはGOMES THE HITMANか、ソロの場合は3、4組でのイベントが多かったので、ソロ弾き語りで1時間演奏するのって多分初めてのこと。今でこそカフェや小さなギャラリーなんかで弾き語り2時間のライブを普通にやるようになったけど、バンド活動がメインでライブハウスで活動してた頃はたった一人で30分やるのも四苦八苦していた。あれから長いこと時間が経って、Queのステージでもソロで1時間ワクワク楽しみながら歌えるようになっていることに気づく。

この日は祝日、海の日ということで「海、山、夏」をテーマに選曲。「down the river to the sea」は学生時代に「universal student」というタイトルで書いた冒険の歌。「太陽オーケストラ」は2000年『cobblestone』収録。断末魔、誘蛾灯、画数の多い言葉が並び、灼熱の太陽を睨む。「何もない人」はギタレレの生音で。「関東地方に寄せる一筋の雲もなく/水色の天気図に7つの日が昇る」という歌詞。天気予報図に実際7つ太陽が現れることがあるのかどうかを確かめないまま24年経つ。

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エレキギターに持ち替えて「光と水の関係」、デビューアルバムのオープニングトラック。どんだけ年を重ねてもこの歌を歌うときは海でアップアップと波にもてあそばれる子どもみたいな気持ちになる(言葉が多くて息継ぎするひまがない…)。「三日月のフープ」は微熱の残る夜の海に浮かぶ月を見て宇宙を想う歌。三日月は満月になって「月あかりのナイトスイミング」、また太陽が昇って真っ青なインディゴの空と海の風景「一角獣と新しいホライズン」。学生時代に書いた曲から始まってデビュー作、そしてリリース10周年のソロ作『新しい青の時代』とこの日のセッティングは時代年表(夏編)みたいだ。

再びギタレレの生音で「やまびこの詩」、ささやかな輪唱。昔からお世話になっているエンジニアの中村さんが一番褒めてくれた曲がほとんどオフマイクで歌った「やまびこの詩」だった。エレキに持ち替えて「光の葡萄」はお台場海浜公園から見た風景。川下りで始まったステージ、最後は波の音に誘われて「high tide」。アンコールをいただいたので「会えないかな」を歌いました。

共演のかわいるいさんのステージもとても刺激になった。親子くらい年が離れているけれど楽屋で音楽の話をして笑い合ったりして共通言語としての歌があるのって素晴らしい。今回このような機会をくれたCLUB Queの高橋先輩に心から感謝。久しぶりのQueのステージとても楽しくてまたバンドでお世話になりたい。来年Queは30周年のはずだからそのときにスタンディングでGOMES THE HITMANやれたらいいな。

この日のステージの模様が7月23日まで配信アーカイブでご覧いただけます。視聴チケットはこちらから。

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2023年07月05日

ゴメスの名はゴメス vol.2 “after the long vacation/出発”(2023年7月1日 @ 吉祥寺 スターパインズカフェ)【ライブ後記】

ついにやってきたこの日、と全部の回で思うんだろうな、「ゴメスの名はゴメス」と銘打ったアニバーサリーライブはすべて特別なもの。2回目の今回はメジャーデビューの年である1999年に発表した3作品『neon, strobe and flashlight』「rain song ep」『weekend』を全曲演奏する夜となりました。客席はオールスタンディング、ステージからの景色がいつもと全然違う。みんなが近い。僕は白いシャツにジーンズ、帽子で『weekend』のブックレットのなかの写真をセルフオマージュ、手には双眼鏡と当時と同じペーパーバックを。

1曲目は「光と水の関係」、最高のオープナー。ギターで最初のコードを弾くときの気持ちはなんとも言えない。青い海を目の前にした崖っぷちから飛び込む、みたいな覚悟もいる。疾走感しかないこの歌は3分半ちょっとで終わり、続いて「長期休暇の夜」…、のはずがトラブル発生、演奏中断。演奏的問題と機材的問題のアッサンブラージュ、こんなこと今までなかったから、相当力んでたのかもしれないな。トラブルシューティング中もみんなニコニコしてくれて、本当みんな優しいと思いました。

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何事もなかったかのように仕切り直し、もう一回1曲目からやり直すという、心の強さみたいなものを30年かけて手に入れた気がします。「光と水の関係」を2回演奏したステージは最初で最後になるでしょう。「長期休暇の夜」も駆け抜けて「ストロボ」で飛び跳ねる。この冒頭3曲はとても象徴的で『weekend』的。息を落ち着かせて「何もない人」、このへんでようやくリラックスできたかなと思う。

時間を少し戻して「rain song ep」楽曲へ。「スティーブン・ダフィー的スクラップブック」はインディー時代の楽曲のフレーズをパッチワークにして過ぎた日の風景を想う歌だけれど、そこから四半世紀近く経てまた違う景色が立ち上がってくる。「down the river to the sea」の詩情を口ずさみ20代の頃の感性を眩しく感じる。真夏の引力に抗おうとしている(今はなすすべもないことを知っている)。『neon, strobe ...』楽曲で秋の季節へ。「アップダイク追記」のニヒリズムも今の僕にはもうなくなってしまったかもしれず、絶望の淵とか「憧れが諦めに」とか言いながら虎視眈々と空を睨む若者の姿をそこに見つける。「夕暮れ田舎町」のロマンティシズムも照れくさいほど。

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再び『weekend』に戻って「猫のいた暮らし」。ポチに出会う前、猫と暮らしていない僕が書いた曲。いったいなんのことを歌っているのか、夏のバンガローとはなにか、ずっと意味を探していたけれど、きっとこれは時間の流れについて考察した歌だ、と最近思うようになった。堀越須藤の合作インスト「ready for lab」をインタールードにして、「お別れの手紙」「train song」という“手紙組曲”とでも呼びたい2曲を続けて。

書き下ろしの新曲「レモンティーと手紙」は、「お別れの手紙」「train song」に続く手紙の歌にしようと思って書き始めた。前回から堀越メンバーがギターを弾くようになったのでそのギターで弾いてもらうフレーズがまずできあがって、1ヶ月かけて歌詞とメロディを書いた曲、評判がよくて嬉しく安堵。またやりたいし、もっと大きな曲になる気がします。みんなで練習してて誰かが(僕自身だったか)「50歳の作る新曲じゃないよね、これ」って言った。「saturday song」もギターアレンジに。まさに24年目の週末っていう感じ。「余韻」もさらにいろいろなピースが噛み合ってきて、早くレコーディングしたくなる。未来の事を考えるのって楽しい。

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時間とともにどんどん残り少なくなっていく“週末”、「ready for love」「週末の太陽」で本編終了。アンコールの冒頭、メジャーデビュー時から2001年「饒舌スタッカート」までバンドに在籍した旧メンバー高森哲也さん(Drums)からの手紙を紹介した。本当は一緒に演奏してほしかったんだけど、仕事のスケジュールが許さず、脱退してからドラムをまったく叩いていないという高森さんに無理強いするのも違うと思った。とても真面目で彼らしい手紙で(何が書いてあったかは内緒なのさ)、そこに高森さんはいなかったけれど彼が遺したものは確実に、あった。

前回のライブで「tsubomi」は演奏してしまったので当初セットリストから外れていたのだけど、当日急遽「やっぱやろう!」ということになってギタレレと合唱だけの、小さな「tsubomi」。これが個人的にはすごく良かった。4人とも歌う響きがGOMES THE HITMANらしくてぐっときました。思い出を塗り替える「新しい季節」は高森さんに捧げて。前回演奏しなかった「雨の夜と月の光」で大団円。客席みんな飛び跳ねてて壮観。いわゆる「4つ打ち」のダンスチューンって本当に踊るために作用するのだなと確信しました。超楽しかったな。

心強いサポートのスタッフ、スターパインズカフェの皆さん、そしてメンバー、友だち、ご来場いただいたお客さんすべてに心から感謝。

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次回ライブは夏休みの最後の日曜日、8月27日(日)。『cobblestone』を核とした“まちづくり三部作”を全部演奏する夜となります。先行発売のチケットもたくさん購入していただき嬉しいです。一般発売は7月8日(土)から。詳細は追って。物販で好評だった新グッズたちがオフィシャル通販STOREで受注受付始まっています。こちらもぜひ記念に。  
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2023年06月29日

高橋徹也・山田稔明 友だち10年記念 “ YOU’VE GOT A FRIEND ”(2023年6月25日 @ 名古屋 K.D.ハポン)【ライブ後記】

友だちになって10年を記念という極めて個人的なアニバーサリーを祝う高橋徹也さんとの2マンシリーズの第一回は名古屋、KDハポンというお互いの大好きな会場で。僕は7ヶ月ぶり、タカテツさんにとっては4年ぶりくらいの名古屋公演。車で朝早く東京を出て途中渋滞に巻き込まれることなくSAでお昼を食べたりして会場に到着。リハーサル、ここは本当に天井が高くて音がよく響いて歌っていて気持ちがいい空間。それぞれのソロをしっかり演奏してセッション、という構成。

年功序列で僕が先行、頭上を電車が走るこの会場に似合うと思って「blue moon skyline」からスタート。旅の始まりの象徴でもある。この日はエレキとアコギで演奏、「三日月のフープ」をエレキ弾き語りするのが最近大好き。ドライブ旅を回想しながら「glenville」、そしてつい先日ライブを見届けた青木慶則くんとの共作曲「この雨がやんだら」、続けて「雨の夜と月の光」で梅雨パート(しかしこの日も雨に降られませんでした)。GTH新曲「余韻」もひとりで歌うのが新鮮。僕とタカテツさんを結びつけて2013年作『新しい青の時代』から「光の葡萄」、暮らしはどう?からの「セラヴィとレリビー」、こっちはこうさ、相変わらずさ。

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タカテツさんのステージ、久しぶりに観たけれど丁寧に綴られた素晴らしい演奏だった。いつも刺激をもらう。MCもリラックスしていて客席から何度も笑いが湧く。昔はふたりの共演時はなんとなく緊張感があったのが、どちらの演奏でも会場が心地よく揺れているのを見て「10年を経たなあ」という感慨が寄せてくる。カスタネッツ元さんともPLECTRUMタイちゃんとも近藤さんとも違う、僕とタカテツさんとの独特の関係性が、ある。

セッションは「幸せの風が吹くさ」から手拍子に支えられて熱くスタート。オフレコ馬鹿話を交えてニコニコしながら進んでいく。1997年に僕がタカテツさんに初めて出会った曲「真夜中のドライブイン」(26年経っている!)をこうやって合奏するとはね。カバーをやろうということになって、懐メロやビートルズやストーンズを選ばないところが二人らしい。去年のハリー・スタイルズの大ヒット作「AS IT WAS」を取り上げることは随分前に決まっていて、本番とても良い感じになりました。「君と僕とカップとソーサー」は2019年京都でのライブのために共作した歌。寝かせておいたら随分熟成した。いつか録音したいね。「my favorite things」「友よまた会おう」で大団円。2時間半越えの充実した夜になりました。たくさんのご来場ありがとうございました。次は大阪で。

KDハポンの皆さんにも心から感謝。また来ます。

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2023年05月24日

猫町フェスOKINAWA(2023年5月20日 @ 沖縄 那覇 桜坂劇場ホールB)【ライブ後記】

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前日はそれぞれ思い思いの観光を楽しんだ猫町フェスメンバー。むぎちゃんは東京での過密スケジュールのプロモーションから夕方に沖縄に戻ってきて、いろんな準備で右往左往したはず。ライブ当日、この日は昼夜2公演のため長い一日。朝10時前にロビーに集合して歩いて会場の桜坂劇場へ向かいます。映画館でのライブ、イメージしていた通りの会場だったけれど、スクリーン前に舞台が組まれている。ステージ背後の銀幕に絶対さわらないように最初に厳重注意された。

猫町フェスバンドは7人、楽器編成もマリンバやバイオリン(今回は三線も)含む大所帯なのでサウンドチェックやリハーサルがと大変。この日も初めての会場で音の感覚を掴むのがとても難しくみんな真剣。ギリギリまで調整、「先行物販始まりました」「もうお客さん並び始めました」とか「まもなく会場です」とか、時計との睨み合い。楽屋に戻ると差し入れがたくさん。むぎちゃんの家で挙げたサータアンダギー、食べ始めたら止まらない(水分持っていかれるからコーヒーが必須)。果たして2020年幻となった公演から3年越しの猫町フェスOKINAWA公演が始まります。

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沖縄公演のわれわれ、ドレスコードはアロハ。男性陣とスタッフチームは思い思いのアロハを用意、イノトモちゃんとみおさんは華やかなリゾートドレスでした。不思議なもので、普段なかなかチョイスしないアロハって着るだけでテンションがあがるのです。満員の会場、1曲目は「猫町オーケストラ」、僕のギターと歌から始まり楽器が重なってきてドラムとベースがイン、コーラスが添えられていくワクワク。オープナーに相応しい曲になりました。時間をかけて準備をしてきた沖縄公演、2曲目は近藤さんが歌う「上野動物園準備中」。子どもの姿も多い会場がちょっとふわっとした感じがありました。3曲目むぎちゃんの「君に会いに」、ようやく沖縄のみんなに会いにこれた喜びよ。やっぱりライブは楽しい。ここで一息ついて、ホスト役むぎちゃんからメンバー全員の紹介がありました。

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続いて「lucky star」、この曲は初めて演奏したとき(山口の防府)からむぎちゃんのタンバリン姿が印象的で、いつも力余って鈴の部分が弾けてひとつずつ欠けていくというのが見モノだったんだけど、ついにこの日の夜、タンバリンがただのプラスチックの輪っかになってしまった。これもひとつの記念日。「フワフワスター」は発売になったばかりのむぎ新作からのフレッシュな曲。続けて「アガってく音頭」、この曲は本当に演奏していて楽しい。普段自分がやってる音楽とかけ離れているぶん思い切ってギターが弾ける。むぎちゃん相当ハアハアし始めて一旦休憩に。

むぎちゃん抜きの猫町フェスメンバーでの演奏、ここ最近の富山での山田+itoken+みお、岡崎での山田近藤itokenみおのステージの流れもあったので完成度が高かった気がします。itoken作の「Song fo r Serena」の海の中のイメージから続けて昼の部は「hanalee」、夜の部は「月あかりのナイトスイミング」。特に初めて猫町バンドであわせた「hanalee」はコーラスの重なりの重厚さもあって演奏しながら感動した。「ナイトスイミング」もいつもぐっとくる。イノトモちゃんは昼の部は「星と花」、夜の部は「眠る猫」とタイプの違う2曲、時間帯にあってどちらもいい雰囲気でした。近藤さんは未発表だった古い自作曲を記憶の抽斗から取り出して沖縄の風にさらして、弾き語りで「花言葉」。いわばこのセクションは<花セクション>もうこの時点で沖縄公演、充実の内容だなあと僕は思っていたのです。

昨年むぎちゃんとなんとなく交わした言葉から「ホウセンカ」をセットリストに組み込むことに。ホウセンカの花で爪を赤く染めるフレーズをむぎちゃんは「てぃんさぐぬ花」の歌詞がモチーフだと思っていて、逆に僕はそのことを知らなかったのです。「ホウセンカ=てぃんさぐぬ花」。近藤さんが三線を弾いて素晴らしいアレンジをした「てぃんさぐぬ花」、いつかきちんと録音したいよね。

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ここ数年の趣向を凝らした猫町フェスから一転、曲を淡々とプレイするシンプルなかたちになった沖縄公演ですが、演奏曲目や曲順、アレンジに並々ならぬ思い入れがあったことが皆さんに伝わっていたら嬉しいです。ライブ後半、「第2の人生」「song of life」「ニャンとなるSONG」と続く流れは、言うなれば<LIFEセクション>。「天国かもしれない」で本編終了。初めてむぎちゃんの「天国かもしれない」をフジロックで目撃してから6年。「もう6年」なのか「まだ6年」なのかわからないけれど、この歌を沖縄で演奏できたことが幸せでした。

一度引っこんでみんなで慌ただしく新しい猫町フェスTシャツを着替えてアンコールに応えてステージへ。むぎちゃんが着ていたのはXXLサイズ、そんなに非常識なサイズじゃないんだね。昼の部は「AとBと」、夜の部は「三億年後に会いましょう」と8ビートのテンポいい楽曲で盛り上がりました。そしてみんなでラララと声をあわせた「日向の猫」、そして手拍子鳴り響く「toi toi toi」。この2曲は最初の猫町フェスからずっと演奏しているけれど、間違いなくこの日の演奏がこれまでのナンバーワンでした。「toi toi toi」のエンディングで客席でカチャーシを踊ってるシルエットが見えたり、威勢のいい指笛が聞こえてきたり、とにかく最高に盛り上がりました。このまま終わらなければいいのにと思った。

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終演後にたくさんのサイン、皆さんといろいろおしゃべりもできて嬉しかったです。地元の皆さん、遠方から来てくださった方、僕の古い付き合いの同級生の姿やミュージシャン仲間の姿も。さすがに夜の部終わったあとはヨレヨレになってしまいましたが、とにかく打ち上げまでずっと楽しい猫町フェスOKINAWAの一日でした。手伝ってくれた仲間、メンバーやスタッフみんな、会場スタッフの皆さん、そしてご来場いただいたお客さんに想いを寄せてくれていた皆さん。またそう遠くない未来に沖縄で猫町フェスやると思うので、またそのときにみんなで集まりましょう。

沖縄が大好きになりました。


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2023年05月17日

キチレコHRHM・感謝祭(2023年5月14日 @ 吉祥寺スターパインズカフェ)【ライブ後記】

愛知県岡崎でのライブの翌日だったので間に合うかどうか微妙だったから、告知するのが直前になってしまったスターパインズカフェでのキチレコ感謝祭。本番前ぎりぎりに到着してリハーサルなしでしたが楽しく参加することができました。僕はミュージシャンチームのまっちいさん、クージーさん、青木くん、ベースイトケン、もっくんと一緒に演奏。HRHM(ハードロック/ヘヴィメタル)がテーマだったのでモトリー・クルーの「Home Sweet Home」を。これは2010年『home sweet home』をリリースしたときのツアーで1曲目に弾き語りで歌った曲、それをバンドで演奏することになるとは。青木くんはMr.BIGの「To Be With You」、これもサビを普通に歌えちゃうのが我々世代。「春のセオリー」を青木くんのライブ活動休止前に一緒にやれてよかったな。クージーさんといえば「スピッツのクージーさん」であり、実は初めてご一緒させてもらえてドキドキしていました。

アンコールの最後でベンソンズに混ぜてもらって「punctual punk song」。いしかわじゅん先生と吉祥寺の文化系話をいっぱいできたのも嬉しかったです。バンドを始めたときみたいな初期衝動が蘇るような一日でした。楽しかった。

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2023年05月14日

はしもとみお 木彫展 「いきものたちの音」 猫町バンド ナイトミュージアムコンサート(2023年5月13日 @ おかざき世界子ども美術博物館)【ライブ後記】

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昨年からずっと準備をしてきた愛知県岡崎市、おかざき世界子ども美術博物館でのはしもとみお展に際するコンサート。木彫展示のなかでのライブというのは様々な理由で難しい案件なのですが、今回作品もお客さんも相まみれて地べたに座ってご覧いただくという、なかなかあり得ない環境での素晴らしい時間になったと思います。音響機材と楽器をすべて持ち込んで1時間弱でセッティングしてリハーサルから本番。近藤さんイトケンさんと僕でなければできなかったかもしれないなと思いました。

何倍もの倍率を当選してご来場いただいた満員のお客さん、子どもの姿が多かったのも印象的。大きな拍手をもって迎えていただいた。少し暗めの会場が「ナイトミュージアム」の趣きを演出していて、何が起こるのかワクワクする感じ。猫の気持ちになって「猫町オーケストラ」で始まったコンサート、続いてたくさんの動物をお世話する飼育員さんの立場から「上野動物園準備中」。「第2の人生」を歌うと子どもたちの目がキラッとしたのを感じました。「hanalee」はウクレレで始まってどんどん盛り上がって、個人的にはこの日のハイライトだったと思います。

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近藤さんとみおさんの2人で軽快な「おじいさんの11ヶ月」と優雅な「Ave Maria」。イトケンさん作曲の「Song for Serena」の神秘的な雰囲気に後押しされて「月あかりのナイトスイミング」。スーッと音が遠くまで飛んでいく感覚がありました。満場の手拍子で「lucky star」、立ち上がって踊りだす子どもたちもいたりして。

アンコールは「日向の猫」、100人のお客さんのコーラスでラララと響く空間を見上げながらコロナ禍の3年を想うとやっぱり感慨深いものがありました。「toi toi toi」で大団円、みんなにいいことがありますように。展示はitokenさんの音響が効いて、これまでのはしもとみお展とは一味違う空気がありました。動物たちもいきいきとして、特に初めて実物を見たポニーの大きさにびっくり。素晴らしい時間と空間、音楽家と彫刻家と動物たち、そしてお客さん。制作チームループ舎のみんなもお疲れさまでした。

ご来場いただいた皆さんに心から感謝を。展示は7月17日まで。

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2023年05月08日

マキノゲン × 山田稔明〜いつも旅の途中 2023新緑編(2023年5月4日 @ 下北沢 RHAPSODY)【ライブ後記】

カスタネッツ牧野元さんとのライブ、毎回いつものことだけど本当に練習の時からずっと楽しくて、本番もゲラゲラ笑って、あるいは一生懸命歌っていたら終わってしまうというご褒美みたいな時間でした。カスタネッツのカバー、新しい歌にトライしようと思ったんだけど余裕がなくて何度も歌ってきた「オーバーオール」に。これはGOMES THE HITMANがカスタネッツと2マンをやったときにサプライズ的にライブのオープニングに演奏した歌だから思い入れがあります。元さんは「思うことはいつも」をセレクト。

今回カバー企画は最初からストリート・スライダーズを歌うことを元さんに宣言していて、「こないだハックルのサクと『ありったけのコイン』やったからそれじゃないやつがいいな」ということで鉄板の「のら犬にさえなれない」を歌いました。元さんもそこまで思い入れないとか言いながら熱唱でしたね。 元さんが選曲したのは5月2日が清志郎さんの命日ということでRCサクセション「多摩蘭坂」。そして猫が登場する曲ということでスピッツ「魔女旅に出る」。いつもスピッツは候補に上がるのです。僕がもうひとつ選んだのがエコーズ「Gentle Land」。これは僕が組んだ最初のスライダーズコピーバンドEmpty Heartでも演奏した歌で、なんだか異様な盛り上がりとなりました。

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恒例のフィッシュマンズカバーは「Walkin'」。この曲のシングルは犬のイラストの顔の部分がメンバーがハメられてるかわいいデザイン。カップリングには大滝詠一「青空のように」のカバーが収録されたちょっと特異なフィッシュマンズだった。元さんから大学時代/アマチュア時代のフィッシュマンズの話を聞くのが僕は大好き。僕も同じ大学の後輩になった気持ちになる。

アンコールには急遽「手と手、影と影」が加えられて、音源にはないハーモニーが元さんの声で乗ってきてとても新鮮。ボ・ガンボス「トンネルぬけて」で大団円、と思いきや、終演後BGMにラプソディー秋山さんがエコーズをかけるもんだからカラオケ大会みたいになっちゃって、僕もまたステージに戻って絶唱。そこは配信に乗ってないと思ってたのに帰宅してアーカイブを見たら音は乗ってて恥ずかしかった。まだ配信が見れますので興味のある方はこちらから。

ラプソディー7周年おめでとうございます。また秋頃に!

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2023年05月05日

はしもとみお展ライブ “Storytelling(2023年4月29日 @ 富山 巣巣)【ライブ後記】

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ゴールデンウィークの始まりは富山への旅から。車での旅だったけれど渋滞らしい渋滞に一度も巻き込まれなくて幸運。天気にも恵まれた。車を運転するのは好き。特に高速道路って最高。大きな音で音楽を聴きながら、目の前に雪山が見えてくると気持ちが高ぶってくる。5時間くらいで東京から富山へ。昔は縁も繋がりもなかった土地が年に一回足を運ぶ街になった。

巣巣が世田谷にあったときから恒例になっている木彫家はしもとみおさんの展示でのライブ、2014年の出会いから何度目になるだろうか。巣巣が富山に移転してから、コロナ禍以降3回目のとなる今回は前回に続いて硝子作家金津沙矢香さんの作品展も併せて展示、みおさんと金津さんのコラボも新鮮。前日入りしてゆっくりしっかりライブの準備。音響機材全部持ち込んで新しい機材も試したり、日々アップデートしていく時代。初日の夜はおいしい富山のお寿司をいただいた。ホタルイカ、お刺身、山菜、美味。とても星がきれいな夜だった。

ライブ当日早朝にイトケンさんと合流。今回初めて富山の巣巣を訪れたイトケンさんとみおさん、そして僕で演奏する試み。打ち合わせ、リハーサルをしてから本番に挑みます。昼の部、夕方の部と2回の演奏、満員御礼となりました。昼の部は手作りのいちごソーダ、夕方の部はお茶と玄米おにぎりが振る舞われる巣巣店主岩崎さんのホスピタリティー。天気もなんとか持ちました。

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まず僕とイトケンさんとふたりでの「glenville」の演奏からスタート。「pilgrim」は店主岩崎さんからのリクエスト、立山連峰には古くから山岳信仰があり多くの巡礼者が旅する場所だということで、“巡礼の旅”を意味する「pilgrim」を久しぶりに歌いましたが、なんだかとてもエモーショナルで改めて曲の強さみたいなものを感じました。バンド編成でもやりたいな。これまでずっと一人で歌ってきた新曲「走馬灯」をイトケンさんに音を添えてもらって。イトケンさんはこの日鍵盤ハーモニカ、キーボード、パーカッションというセット、どの曲も新鮮さが加わっていた。

みおさんを呼び込んで「予感」、新緑の芽吹きを感じさせる歌。イトケンさんがジュゴンのセレナの彫刻のために作った「Song for Serena」の演奏もこの日ならではという感じでした。「hanalee」はみおさんがマンドリン工房とコラボして作ったウクレレで演奏。これもチャレンジングでやりがいがあった。初めてやることがたくさんあったのにみおさんもよく頑張りました。対応能力、反射神経がすごいね。「日向の猫」「小さな巣をつくるように暮らすこと」ではお客さんのラララのコーラスがよく聴こえて、やっぱりこの3年のことを考えると感慨深い。一昨年の巣巣でのライブは無観客配信だったのだから。

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昼は陽の光が多く入ってきて明るく、夕方はライブ後半に向かうにつれ陰っていく様子も味わいがあり、同じセットでも違う表情のあるライブになったと思う。フレッシュな昼、マチュアな夕方という感じ。アンコールでは皆さんからの手拍子をいただいて「lucky star」を。近くから遠くからたくさんのご来場ありがとうございました。また何度も来ます。夜は昔からのファンの方が営む居酒屋を貸し切り状態でまた富山の美味しいものをたくさんいただいた。イトケンさんは食べ物が来るたびに唸り全部写真撮ってたな。

翌日、東京へ帰る日は朝集合して岩崎さんちの猫デカオ詣で、そして富山県美術館で棟方志功展を見て、ランチ。ミッションコンプリートという感じ。帰路も渋滞などなく、イトケンさんといろんな話をしながらのドライブもよかった。途中マジックアワーに遭遇したり、最後東京について回転寿司で締めるというのも面白かった。いい旅でした。感謝。

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2023年04月13日

片岡まみこ展「春の宵 星の詩」山田稔明LIVE(2023年4月8日 @ ギャラリー自由が丘)【ライブ後記】

ギャラリー自由が丘での片岡まみこさんの展示「春の宵 星の詩」。2019年以来となるコラボレーション、昨年から何度も仕切り直してきてようやく実現にこぎつけた。雨の降る土曜日、三寒四温の残り香のような日でした。30分で機材をセッティングして準備。1月の福田利之さんとのライブ以来の慌ただしさもまた楽し。

展示のタイトルにちなみ星の歌をたくさん用意した。「猫町オーケストラ」でも猫たちは遠い星空に流れ星を探す。「星降る街」、さらに続く「毛玉」も片岡さん本人からのリクエスト。「毛玉」なんてなかなかか歌う機会のない曲だけど、演奏してみると良い曲なのですよね、切なくて。「三日月のフープ」は片岡さんのフェイバリットソングなのだそう。「lucky star」も星の歌。あらためて自分が月とか星とかをモチーフにしている曲が多いことに気付かされる。「小さな巣をつくるように暮らすこと」のお客さんと歌うラララのコーラスがとても良く響いてきれいだった。

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前半終了して片岡さんとのトーク。脱走した猫を追ってこっそり病院に忍び込んで屋根に登って目撃する猫集会の話は絵本のストーリーみたいだった。展示のなかには楽器本体に片岡さんが絵を描いた作品がいくつもあって、そのなかのウクレレを使わせてもらって「hanalee」を急遽セットリストに挿入した。「ニャンとなるSONG」は猫はもちろん、猫と一緒に暮らす人のための歌。ポチ実が書かせてくれた「きみは三毛の子」、ポチを歌った「日向の猫」。「光の葡萄」は都会の片隅で野良猫に名前をつけてやろうと座り込む歌。本編最後は大きな手拍子に支えてもらって「太陽と満月」。

ライブが終わる頃には雨があがっていました。最後は「セラヴィとレリビー」で締めくくり。穏やかで優しい時間でした。誘ってくれた片岡さん、ギャラリー自由が丘に心から感謝。

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2023年04月12日

ゴメスの名はゴメス vol.1 “the early days/再会”(2023年4月9日 @ 吉祥寺 スターパインズカフェ)【ライブ後記】

いよいよやってきた、GOMES THE HITMAN結成30周年記念ライブシリーズの第一回目。晴天に恵まれて吉祥寺は夏みたいな陽気、汗をかきながら機材を搬入。入り時間に誰ひとり遅れることなくメンバー全員揃っていて、たくさんの荷物もあっという間。みんなワクワク、あるいはドキドキしている感じ。うちらはともかく、結成当時のベース遠藤さん、ドラムの山田くん(ちーやまくん)、ギターの公平くんは満員のライブハウスでライブをやるなんて非日常なわけだからソワソワもするだろうな。その様子を見てほくそ笑む自分は昔から変わらず少し意地悪な人間だなあと感じる。

機材セッティング、サウンドチェックをしている間に遠藤さんが発掘してきた学生時代のバンドの写真がグループLINEにいくつも届いて笑って手が止まる。今よりももっと痩せている自分の姿、分厚い眼鏡をかけているから、なんだか虫みたいに見える。ひょろっとして弱々しい。名前くらいは強い感じのやつに、というのはそういう頼りないビジュアルに起因するのだ。ゴメス・ザ・ヒットマンというバンド名は僕がテレビでスペインの闘牛「ゴメス“ザ・ヒットマン” ロドリゲス」というのを偶然見て、なんて強そうなの!とつけた名前。まさか30年もその名前を看板にしていくとは思わなかった。「ゴメスの名はゴメス」という今年のイベントのおかげでようやく、その名前がちょっとかっこいいなと思えるようになってきた。チケットは完売満席、こんな恵まれた環境で当時のメンバー3人と四半世紀ぶりに一緒に演奏できるなんて出来すぎた話。良い予感しかしなかった。

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1曲目に結成当時のメンバーで、最初のライブで演奏したLEMONHEADSの「It's a shame about Ray」をやることは最初から決めていた。遠藤さんが「最初にやったのってR.E.M.じゃなかったっけ?」と回想したのは半分正解で、最初の練習で僕らはR.E.M.の「One I Love」をコピーしたのだ。でも本番が迫るにしたがって僕がサビで「ファイヤー」と歌うのが恥ずかしくなってしまいLEMONHEADSになったというわけ。なにしろ僕にとって初めてボーカルを担当するバンドだったから、シャウトしたり歌い上げたりしない曲のほうがよかったのだ。開演前、僕が選曲した1993年の音楽が流れて、ステージに向かうときにはたまたまENIGMAの「Return to Innocense」で、その神々しさ仰々しさ、いかにもアマチュアバンドが出囃子に使いそうな思わせぶりなBGMでちょっと笑ってしまう。なにこれ、最高じゃん、と。

山田、堀越、そしてベース遠藤宗広とドラム山田靖でのオープニングLEMONHEADSのカバー。なぜか堀越メンバーはギターを弾いてザワザワ感にさらに加担する。僕が弾いているFender JapanのThinlineはバンド初期当時に弾いていたギター、高価なものではないけれどもう30年近く経つのだな。ざわざわするなかで「こんばんは、GOMES THE HITMANです。最後までよろしく」からの、補足説明。みんなそんなに緊張してなくてよかった。2曲目はバンド最初期の楽曲「緑の車」を当時のアレンジ、CD化の際に削った歌詞を1ブロック分もとに戻しての演奏。楽しくて、可笑しい。くすぐったい感じ。

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GOMES THE HITMANに参加した順番としては高橋結子、けっちゃんが5人目だったと記憶している。サークル棟の部室の外で練習していたけっちゃんにちょっと録音してるからタンバリン振ってくれ、というのが最初だった。「溶けて死ぬのさ」か「スミス」だったかな。5人で「平和なるサバービア」、そして「センチメンタル・ジャーニー」は当時遠藤さんが書きかけのまま放っていたメロディに僕が歌詞を書いて完成させた曲。まさかあれから何十年も経って一緒に演奏するなんて、想像もしなかったよね。

もうひとりの旧友をステージへ招く。ギター久保公平くんは長崎佐世保出身なので彼と話すとき僕は九州弁になる。公平くんがゴメスに参加したのは多分1995年。僕は彼とは大学1年のときから別のバンドを一緒にやっていたので(爆風スランプのコピーバンド、僕はベースだった)一番古い友だちということになる。アンスラックスとかメタリカとかラウドミュージック好きなのは僕も同じ。彼は今でもそのへんのギターを趣味で弾いている。ギターソロがある曲がいいなと思って「青年船に乗る」をセレクト。6人編成のステージに須藤さんがカメラで撮影しながら登場。須藤さんがGOMES THE HITMANになったのは遠藤さんが辞めることになって別のベーシストを連絡先を須藤さんに尋ねたことがきっかけ。その人よりオレのほうがいいと思うよ、という男前な台詞をずっと僕は忘れない。7人で演奏するのは「オレンジ〜真実」前半のハイライトは間違いなくこの曲でした。公平くんが弾いてるギターのフレーズを一人で再現するのに苦心した去年だったからなおさら。真実パートの音の重なりは奇跡みたいな時間でした。

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ステージ上はオリジナルメンバー山田と堀越だけになって「会えないかな」。しみじみする。思えば遠くへ来たものだ。「会えないかな」は「もう多分会えないだろうなあ」という想いを歌った歌だけれど、こうやって人生には再会が待っているのだね。けっちゃんのドラムが切り込んできて現メンバーで演奏する「遅れてきた青春」。続く「朝の幸せ」と『slo-mo replay』で再録した楽曲が並ぶ。「スミス」は間奏部分に大学時代の先輩のバンド遅れてきた青年の「サルトルと煙草」という曲を挿入引用した。これはアマチュア時代にやっていたことで、僕はそのバンドの大ファン、一時期はバンドメンバーでもあった。ボーカルの東さんが観にきてくれていて感謝の印を伝えられてよかった。

「believe in magic in summertime?」と「溶けて死ぬのさ」、ラウドなギターポップの演奏はとても手応えがあって、これは多分旧メンバーの前でいいところを見せたかったからかもなと思う。「coffee」での会場から届く歌声もとても良かったね。感動しました。この日のために書いた新曲「余韻」は「北風オーケストラ」とか「ready for love」とか、そのあたりの曲を彷彿とさせるようなゴメスっぽい曲を作ろうと思って作った。「名前のない歌」もこの流れに美しくフィットする歌になってて、音楽はやっぱり時とともに変化していく。新曲2曲から最初期の「tsubomi」のコントラスト、そして本編最後は「僕はネオアコ」。我ながら完璧なセットリストだなあと思う。

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アンコール最初に演奏した「覚醒ロック」、この曲はバンド初期から存在するけれどもこれまで一度も録音されていない“置き去りのままの曲”。WEEZERの1stに触発されて書いた習作だけれど、いつかきちんとレコーディングしたいなあと思う。最後は「ブックエンドのテーマ」この日ほどこの曲の歌詞が個人的に染みたことはなかったな。それぞれの場所へ帰っていくみんなが元気で幸せでありますように。そんな感情を歌にできた自分自身のことも誇らしい。最初のセットリスト案では「雨の夜と月の光」が入っていたんだけれど、デビュー前に存在しない「雨の夜と月の光」は演奏しないほうが自然な流れじゃないか、と最終リハの段階で削られた。多分「雨の夜と月の光」を演奏しなかったライブはものすごくレアなのでは?

再び全員をステージに呼び出して7人で最後に合奏するのは「スプリングフェア」。これも実は遠藤さんと僕とで作った歌だった(2018年の『SONG LIMBO』制作時に遠藤さんは「おれの名前はいいよ」とクレジットを辞退した)。長いアウトロがずっと終わらないならいいなと思ったくらい楽しかった。センチメンタルな気持ちには全然ならなくて、打ち上げもみんなずっとゲラゲラ笑ってた。「皆さん本当に良いファンだよ」と3人が声を揃えて満員のお客さんのことを褒めていました。本当にご褒美みたいな時間。遠藤さん、ちーくん、公平、スタッフチーム、そしてわちゃわちゃしたステージをまとめてくれたスターパインズカフェのスタッフ陣、お客さん、そしてもちろんこれからも続いていくGOMES THE HITMANに心から感謝。また7月に楽しいことしましょう。

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撮影:吉積里枝  
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2023年03月12日

チャペチャシチャシ きっとうまくいくコンサート(2023年3月4日 @ 札幌 渡辺淳一文学館ホール)【ライブ後記】

札幌2日目の朝、窓の外に大粒の雪が舞う気配で目が覚めた。宿の屋上に露天風呂があるので雪見風呂を堪能。しかしどんどん積もる雪に不安になるほど。前日夜にキッコリーズのバイオリン鈴木裕さんがインフルエンザで出演できず!という報せを受けていたのだけど、とにかく僕と近藤さんとキッコリーズのカポウさんと池ちんとでなんとかしないといけない。少しの緊張感を持って会場の渡辺淳一文学館へ。初めて訪れたけれどとても素晴らしい施設。不安よりもワクワクする気持ちのほうが勝ってくるから不思議。

チャペチャシチャシのスタッフの皆さんのホスピタリティも行き届いていてストレスひとつなく、控室として使わせてもらった部屋がとにかく素敵で快適、みんな「ここに泊まりたい…」とソファに沈んでゆく。ガラス張りの向こうには止まない雪。僕らはセットリストをいろいろ調整して本番に備えます。

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チャペチャシチャシ代表千葉さんの挨拶から始まり、まず僕のソロから演奏スタート。この日のライブは出演者3組が組んず解れつ入り乱れる構成に。キッコリーズKAPOさんを呼び込んで高野寛さんの「確かな光」、この曲は歌っていくにつれて感情が盛り上がってくるような不思議な曲。近藤さんと「猫町オーケストラ」を歌って、ソロパート最後はいくつかあった候補曲のなかから「情熱スタンダード」をチョイスしました。すり鉢状のホールで音がよく響いて歌うのが気持ちよかった。

近藤さんのセットでは「第2の人生」と「上野動物園準備中」に参加。KAPOさんのミュージカルソウ(のこぎり)との「アベマリア」もよかった。キッコリーズセットでは「ブルー・スカイ・ブルース」に参加、そして彼女たちに近藤さんが加わったかたちでの「花鈴灯」の演奏も凛々しかったな。なんだか本当に贅沢な空間で、ここに裕さんのバイオリンが加わっていたかと思うと‥。またここで完璧なフォーマットでのコンサートをやりたいなと強く思いました。

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全員集合してからのセッションは「日向の猫」、会場一体となったラララのコーラスがとても美しく響きました。むぎちゃんカバー「窓辺の猫」も切なく愛らしく(KAPOさんはむぎちゃんのファンクラブに入ってます)。キッコリーズと一緒に演奏したかったのが「ニャンとなるSONG」、この歌はどんどん僕の手を離れて大きくなっていく気がします。クライマックスへ向かってキッコリーズ「Heaven is My Home」、そしてお客さんも全員一緒に「toi toi toi」。素晴らしい「きっとうまくいくコンサート」でした。数度の延期を経て実現にこぎつけた2回目のチャペチャシチャシ公演、また次回に果たしたい完成形を想像しながら季節を駆けていきたいと思います。

スタッフの皆さん、影で力強く支えてくれた裕さん、そしてご来場いただいた皆様に心から感謝を。ありがとうございました。打ち上げも楽しくて美味しかった!

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2023年03月11日

山田稔明 + 近藤研二 ふたりのコンサート〜猫のふりをして in 札幌(2023年3月3日 @ 札幌 musica hall cafe)【ライブ後記】

札幌の旅からしばらく時間が経ってしまいましたが振り返りを。東京は春の兆し、しかし北国へ旅するのはちょっとしたタイムトリップみたいで楽しい。久しぶりの雪の札幌。東京から近藤研二さんと同じフライト、家族旅行感。札幌に着いて美味しい海鮮丼を食べて、つるつる滑りながらホテルに一旦チェックイン。粉雪が舞う中を夕方過ぎに会場のmusica hall cafeへ急ぎました(つるつる滑りながら)。

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ここにくるのは5年ぶりくらいか、近藤さんは初めまして。木の感じがとても心地良いカフェ。ビルの老朽化のためあと2年でこの場所での営業は終了とのことで残念。札幌の音楽シーンを支えている場所なので新しい旅立ちにも期待したいです。しっかりリハーサルして本番に挑みます。足元の悪い、金曜日の夜にも関わらずたくさんのお客さんが来てくれました。

まず僕のソロからライブはスタート。「baby driver」で手拍子をもらって、「北風オーケストラ」はその後見舞われる美しい吹雪の前兆となったかもしれない。「春のスケッチ」はもともと冬景色を綴った歌だったのだけど、この日は「冬のスケッチ」気分で歌いました。「glenville」は新千歳から札幌への車窓とリンクする歌。「小さな巣をつくるように暮らすこと」では細やかなシンガロングで、カフェ全体がひとつの音の塊になった感じがして感動。「tsubomi」で春に呼びかけて近藤さんにバトンタッチ。

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近藤さんの演奏が始まると背景の大きな窓の外に雪が舞うのがはっきりと目に見えるようになってきて、近藤さんの奏でるギターと相まってとても美しかった。朝早起きだったから少し僕は夢心地で、まどろむような特別な時間だったと思う。

近藤さんとふたりでのセッション。この日のライブのタイトルにもなっていた「猫のふりをして」は僕が歌詞を先に書いて、近藤さんが作曲したコラボ曲。「第2の人生」はやっぱり会場の空気をハッと変える明晰さを持ってるなあと感じました。僕がリクエストして近藤さんにギターを弾いてもらって「ポチの子守唄」、客席には泣いてる人がたくさん。雪が降るなかで歌う「眠れねこねこ」も鎮魂歌みたいに響きます。「太陽と満月」からはみんなのハンドクラップで一気に盛り上がり「calendar song」ではユー!ソー!のコール&レスポンス。最後は「toi toi toi」でみんなに良いことがありますように。

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終演後、もう遅い時間になってしまってコンビニで夕飯かなあと思ったところ狸小路で「ニュー花園」という奇天烈なお店に吸い込まれるように入って、とても美味しい中華を食べることができてよかった。いろいろ気になる食べ物あってまた行きたい。お店を出て見上げると雪が降り止まず、冬の終わりに良い景色を見せてもらってるなあと思いました。  
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2023年02月27日

にやにやしようよ、土曜に。(2023年2月25日 @ 阿佐ヶ谷 TABASA)【ライブ後記】

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東京では今年初めてたっぷり1時間歌うライブ。初めての会場阿佐ヶ谷TABASAは秘密基地みたいなとてもいい空間でした。晴れた朝は暖かかったけれど、夕方には寒くなってリハーサルをやっていたら窓の外は小雪がちらつくほど。寒いなか並んでくださった皆さん、ありがとうございました。完売御礼、満席でのライブとなり、とても楽しい夜でした。僕は体調管理に失敗して鼻声。しかし気持ちよく歌が歌えたのは会場の雰囲気がとてもよかったからだと思います。

この日はなんとなくエレキギター弾き語りの気分、1曲目は「一角獣と新しいホライズン」続いて「三日月のフープ」、そして「手と手、影と影」と立て続けに。「長距離ランナー」はリクエストがあった曲、「glennville」は僕が歌いたかった曲。今年はバンド結成30周年であると同時に、自分にとって大切な作品『新しい青の時代』リリースから10年のアニバーサリー。そのなかから「平凡な毎日の暮らし」と「光の葡萄」を続けて歌いました。

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この日のハイライトはやっぱり「小さな巣をつくるように暮らすこと」をみんなで歌えたことで、ラララのリフレインがいつもより長くなった。本当はもっとずっと歌っていたかったな。声を重ねる喜びを改めて実感。もっといっぱいシンガロングしたいよね。これから先のライブもとても楽しみ。「baby driver」は手拍子に乗せられてスピードを増していった。春まだき季節に「tsubomi」を歌うのが僕はとても好きなので、今年あと何回歌えるかな?と考えているところ。

マーライオンくんのライブもとてもよかった。以前下北沢440で一緒にやったときよりも断然良くなっていた。終演後いろいろアドバイスみたいなことを伝えたけれど、本当は今のままで彼のままでいるほうが面白いとも思っている。終演後の物販とサイン、いろんな戴き物たくさん。心から感謝を。上海から観にきた人もいてびっくりした。

マーくん、誘ってくれてありがとう。とても楽しい一日でした。次は札幌2DAYS。  
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2023年02月21日

アイが大きい基山町音楽祭(2023年2月19日 @佐賀県 基山町民会館 大ホール)【ライブ後記】

ちよだ猫まつり翌日、朝一番の飛行機で福岡へ。そこから故郷である佐賀県基山町の町民会館大ホールにイン。「アイが大きい基山町音楽祭」は正午開場、なかなかのハードスケジュールである。会場入りと同時にサウンドチェック、すると予定になかったカホンでの演奏参加を告げられる。しかし今回は最初から最後までステージにいさせてほしいと自分からお願いしていたので、そんなサプライズはへっちゃらなのである。松田町長の言葉に始まり、オープニングは400人のお客さんと一緒に「ドレミの歌」「隣のトトロ」をボディパーカッション(僕はカホン)で演奏して体をあっためました(写真はリハーサルの模様)。

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僕は司会の方と一緒に出演の皆さんの演奏を評したり補足説明したり、ペラペラといつものライブのMCみたいにおしゃべりをして楽しみました。この音楽祭にゲストとして出演するのも3年目、今年は今までよりこの町の出身者としての自分らしく振る舞えたんじゃないかなと思います。本当に皆さん素晴らしかった。音楽を奏でる純粋な喜びを改めて思い知らされました。面白いこともいっぱいあって、言葉を尽くしてニュアンスが伝わらないようなことばかりでうまく書けないな。

僕は最後にゲストとして歌を歌いました。「夕暮れ田舎町」は毎回歌っている、この基山町の風景を織り込んだ歌。「tsubomi」は高校2年のときの思い出を刻み込んだ歌で、ここに出てくる「校舎」は基山町民会館から目と鼻の先の母校・東明館高校のこと。そして今回は皆さんがご存知の曲をカバーするという試みを。これはうちの母親が「私の友だちが島津亜矢さんの曲ば歌ってくれんかねーっていいよるっちゃけど」という無茶振りがきっかけでした。加山雄三さんの歌ならみんな知ってるなと思って、しかしその台詞部分を“基山弁”で語ると思っていたとおりの反応と喝采。ほくそ笑む僕でした。続く「小さな巣をつくるように暮らすこと」「ブックエンドのテーマ」も少し前のめりになって聴いてもらえたんじゃないかな。声がすーっと伸びていってとても気持ちよく歌えました。ホール・リバーヴの至福よ。

観にきてくれた同級生、親戚、友だち、そして母親。慌ただしくも幸せな時間でした。感謝。

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2023年02月20日

ちよだ猫まつり2023(2023年2月18日 @ 千代田区役所1階)【ライブ後記】

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個人的には2020年以来の千代田区役所での「ちよだ猫まつり」。去年はオンラインでの参加だったので、やっぱり帰ってきた!という感慨が強い。むぎちゃんが前日に東京入りしていたので一緒に会場入り。そのときに見えた行列はリラックマ撮影会の列でした。われわれの物販にもたくさんの方が詰めかけてくれました。今回友だちがお世話しているチャビという大怪我をした猫のサポートを乞いましたが、本当にあたたかい力添えをいただき感激しました。また改めて結果や続報など報告させてもらいます。

ライブが始まる頃にはステージをぐるっと取り囲む聴衆。とても見えづらかった人もいたと思います。ごめんなさい。まず僕が先頭切って歌いました。予告先発の「きみは三毛の子」でがたくさんのポチ実パペットが揺れているのが見えました。後ろまでちゃんと見えた。「tsubomi」「lucky star」とテンポよく続けて近藤研二さんにバトンタッチ。

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近藤さんは翌日参加する「ねこのがんを知る」という講演について語っているうちに涙ぐんでしまって、その優しさとナイーブさに感動した。近藤さんと親戚みたいに親しくなってもう長いけれど、そんなところが近藤さんらしいなって思う。むぎちゃん登場で会場もさらに湧く。仲良くなって久しいけれど、いつだってむぎちゃんがむぎちゃんとして目の前に現れたらキュンとするから不思議ね。

いよいよ3人でのセッション、猫町フェスの数年を経てみんなで演奏する曲がたくさんあるのでライブのメインは合奏になるのが自然な流れで、やっぱり息を合わせて演奏して歌うのはとても楽しい。「猫町オーケストラ」での声の重なり、「第2の人生」もニャン生バージョンで。上野動物園のパンダが中国に帰ってしまうことにあわせて、最初の猫町フェス以来の「上野動物園準備中」を演奏しました。昨年尾道でカバーした「窓辺の猫」も新しいアレンジでばっちり。「日向の猫」では久しぶりにみんなのラララの歌声が聞こえて感動しました。「どんなふうに」も3人でやるのは初めてだったけど良い感じだったな。

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昨年ちよだニャンとなる会のために描き下ろした「ニャンとなるSONG」は猫町フェスであるべき形に完成したと思いました。ここで歌わない理由がありません。優しく切なくとても大きな歌になったと思う。泣かないように気をつけないといけない歌。ステージ横でニャンとなる会スタッフの皆さんが耳を澄ましているのがわかりました。「天国かもしれない」への流れも美しかったな。いい曲をたくさん演奏できて楽しい。「toi toi toi」は希望の歌。お客さんみんなの手拍子と笑顔が天井の高いあの空間を満たしていました。みんなで元気に集まれてよかった。とても幸せな一日でした。

また来年、同じ場所で。  
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