2026年05月27日

夜の科学 in 名古屋ーlooking for a summer in the spring(2026年5月24日 @ 名古屋 大須 モノコト)【ライブ後記】

旅先でも早くに目が覚める。宿には朝食をつけない素泊まり派だ。静岡のお茶を買うのに静岡駅の地下がいいと教えてもらったのでチェックアウトして出向いてみるも早すぎて開店前だった。それでもお土産売り場で新茶を。海沿いの道を走りたくて調べたら焼津港にカフェがあったので走る。前日と打って変わって晴れて新緑が美しく目に染みた。焼津につくとマルシェをやっていて賑やかな雰囲気、古い漁港をリノベーションして外国みたいなおしゃれな感じ。朝ごはんに美味しいおにぎりを食べました。

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そこから名古屋までは2時間ちょっと。普段は新東名高速を走るところを東名で、渋滞もなく引き続き晴れてどんどん暑くなっていく。お昼過ぎに名古屋に到着、まず大須のバナナレコード。昔は吉祥寺にもバナナレコードがあったんだけど、黄色い看板を見るとどうしても足取りが早くなる。おなかが減ったので前回名古屋に来たときに偶然見つけた西区那古野のお蕎麦屋さん「みよし」で名古屋らしいご飯をと思ったけれど、タイミング悪く休憩中、すぐ近くにあったコメダ珈琲に入ってこれはこれで名古屋的ね、と思いながら遅い昼食、そしてセットリストを考える。

週末の大須の街は大賑わい。ここに来るとふわふわした楽しい気分になる。レコードショップZOOには久しぶり。ここにもライラック・タイムがあったから昨日に続けて「スティーブンダフィー的スクラップブック」を歌うことにする。モノコトのすぐそばにあるファイルアンダーは毎回立ち寄るお店。店主は山田さん、1980〜90年代から現在までインディーシーンの生き証人のような人で、音楽話がいつも楽しいのだけど、この日はずっと健康話。みんなが元気でそして幸せでありますように。

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モノコトに来るのは昨年の秋以来。柴田真央さんという作家さんの型染の展示、玩具箱のようなお店にさらに彩りが加わっていました。暑いなか汗をかきながら準備、名古屋に来るといつも季節外れの陽気に見舞われる気がする。この日もたくさんのご来場でありがたい。家族3人で来てくれた方も。全然日が暮れない、明るい窓を背景にライブはスタートしました。

静岡から名古屋まで運転してみて、なんとなく「緑の車」が歌いたくなった。サマー、まだ5月なのに。「夢のなかの音楽」はリクエスト曲、そこから「夢の続き(imaginary)」、新曲の「one dayーなんということもないありふれた日々の話」も実は夢の中で流れた歌でした。「光の葡萄」を歌おうと思ったときにまだ窓の外が明るくて、曲順を前後させたりするのも大きな窓のあるお店でのライブならでは。2時間の充実したステージ、ここ最近で一番伸び伸びとした声で歌えた気がします。気持ちよく、楽しかった。近くから遠くからたくさんのご来場ありがとうございまいした。名古屋、また来ます。

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2026年05月26日

夜の科学 in 静岡ーlooking for a summer in the spring(2026年5月23日 @ 静岡 風の街)【ライブ後記】

当たり前のことだけど、浜松よりも静岡は近い。都内の渋滞が始まる前の早朝に出発すればそれこそ2時間くらいで着くだろう。沼津や三島ならもっとだ。東西に長い静岡県の奥深さを思う。2020年に静岡のラジオ局K-MIXで「PRIMECATS RADIO」というレギュラー番組をやるようになって、年に一度は静岡でライブをやれるようになったけれど、静岡市内で演奏するのはとても久しぶりのことで、早めに静岡入りして街を散策したいと思った。お昼過ぎには静岡市に。



散策と言っても結局足が向かうのはレコード屋さんで、まずグッド・タイミン・レコードへ。ここは60年代ポップロックスがめちゃめちゃ充実している。骨董のような美しさを眺めながら、ひとつだけ異彩を放つインディ/オルタナコーナーがあって、そこから何枚か抜いてレジへ。「これはちょっと反りがあって」と店主さんがその場でレコードを試聴させてくれた。とても丁寧なお店。「あのコーナーは」と尋ねると近所のオルタナ音楽好きが何十年も集めたコレクションを毎月100枚売りにくるらしい。僕も通ってチェックしたくなる。サウンドキッチンは昔から有名なお店。街のレコード屋さんの顔をして異様な物量とジャンルで圧倒される。CORNERHOPも老舗レコードショップ、初めて行ったけれどネオアコの充実具合がすごかった。日本中のライラック・タイムのレコードがここに集められているのではないかと思うほど。本屋にも行く。会場の「風の街」のそばにあったヒガクレ荘はお店のセレクションも、バラエティに富んだ貸し本棚もとても面白かった。風の街の1階の大垣書店もクセのある古書店で、控室をもらったのに開演ぎりぎりまでそこで時間を潰してしまう。

さて、風の街というお店は思っていた通りの雰囲気でした。ライブハウスで会って友だちミュージシャンに紹介してもらって知り合ったという流れが美しく、初めての会場という緊張もなくてとても和やか。店主の黒川さんは自身がシンガーで楽器マニアでもあるので、会場にはドラム含めていろんな楽器が。特筆すべきは世界に665本しかないMartinのF-55という超マニアックなギター(僕が使っているエレキギターです)を所有していること。この日のためにメンテナンスして持ってきてくれたので、僕はそれを弾かせてもらいました。同じようで少し違う、不思議な感覚だったな。

当日券で来られたお客さんも多くて満員御礼、お店の常連さんもいらっしゃって、小さなバーはとても親密な空間になりました。黒川さんの歌も雰囲気を和やかにしてくれた。全体的なセットリストをアップデート、久しぶりに演奏する曲も多くて僕自身が新鮮な気持ちで。「歌いたい歌なんてそんなにない」とか嘯く「new sensation」、歌いたい歌は本当はいっぱい。「スティーブンダフィ的スクラップブック」は歌う予定がなかったけれど、あまりにもレコード屋さんでライラック・タイムに出会ったから急遽セレクト。「山で暮らせば」はリクエストをラジオ風に。ちなみにこの日富士山はまったく見えませんでした。

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ライブ前日に書き上げた「one dayーなんということもないありふれた日々の話」という新曲を初めて演奏。静岡名古屋のツアータイトルが「looking for a summer in the spring」、新しい季節を見つけることがテーマだったのでそういう歌になった。とても手応えがあった。少しキーが低かったかな。昨日までなかった歌が今日存在する喜び。同級生が10数年ぶりにライブを見にきてくれたので「ブックエンドのテーマ」を。終演後にはご飯食べたりできてよかった。旅先で旧友に会う嬉しさよ。

店主黒川さんは教員免許を持っていて、お店を始める前は子供たちに音楽を教えていたそうだ。思っていたよりも随分年下で、美味しい魚をいただきながらたくさん話ができて充実した時間でした。朝早くから起きて疲れているはずなのに、夜になっても全然元気だった。旅から、風景から、街から、いろんなエネルギーをもらったのでしょう。楽しい一日でした。静岡、また来ます。

今週末は風の街でハックルベリーフィンがライブだそうです。静岡近郊の方、ぜひに。

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2026年05月19日

月面着陸ー広沢タダシ×山田稔明(2026年5月16日 @ 三軒茶屋 グレープフルーツムーン)【ライブ後記】

デビュー当時、たくさんのバンド、アーティストと同じイベントで競演したけれどその頃の僕は内弁慶で、人見知りで、変な意地を張ったりして、ミュージシャンの友だちを作ることがほとんどできなかった。ちゃんと挨拶したり誰かと仲良くしたりできるようになったのはこの10年か15年くらいのことだと思う。広沢タダシさんとは2000年代初頭に二度共演しているけれど、そういうわけで多分ほとんど言葉を交わさなかったはず。それから四半世紀近く経ってグレープフルーツムーンから2マンを提案されて、彼の歌を聴いてすぐにOKした。“出会いなおし”みたいな再会でした。

デビューしてからしばらく僕は自分の歌の技量について強烈なコンプレックスがあった。歌がすごい人と対バンしたりするとひどく落ち込んだし、嫉妬したりすらしたはずだ、あの頃の自分なら。広沢さんのステージを脇目に見た20年前の僕は舌打ちだってしたかもしれないな、と苦笑いで思い返す。人間の細胞というのは3年から7年のサイクルで全部入れ替わるというから、僕は新しい僕になって広沢さんと再会したのだろう。

グレープフルーツムーンで再会してちょっと気恥ずかしい感じで「お久しぶりですー」と挨拶し、僕が先にリハーサルをして、セッション曲の練習をほんの10分ほど。すっと伸びる声にハーモニーを重ねたり重ねられたりするのが爽快。広沢さんのリハを楽屋から聴いていたら、今日は自分もすごく良い歌が歌えるような気がして、実際そうなった。今年一番気持ちよく歌が歌えたと思う。

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アンコールのセッションではまず広沢さんの「Music has 9 lives」を。タイトルを見ただけで「猫に九生」という諺にちなんでいることを察したが、コロナ禍中に書いた歌だそう。僕もこの日は「生まれ変わる」ことを歌う曲をいくつも歌ったから言葉がシンクロした。最後は僕の「太陽と満月」、声を合わせて大きな声で歌う。この日20年ぶりに出会いなおせて、共演できて、本当に光栄でした。きっかけをくれたブッキング河辺さんにも感謝。

ご来場いただいた皆さんありがとうございました。グレープフルーツムーンの配信はとてもきれいでハイセンス、ライブ配信アーカイブを5月23日までご覧いただけます。

https://premier.twitcasting.tv/c:grapefruitmoon_/shopcart/434238

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2026年05月03日

マキノゲン × 山田稔明ジョイントライブ いつも旅の途中 2026新緑編(2026年5月1日 @ 下北沢 ラプソディー)【ライブ後記】

カスタネッツ元さんとのライブはリハーサルから含めて終演して最後に王将の餃子と焼きそばを食べるまでが全部セットでひとつのイベントだ。いつもMCで話題になる「これで何回目なのかね?」という疑問をはっきりさせるべく過去を振り返ってみたら最初の下北沢ラプソディーでのジョイントライブは2018年6月、それから毎年、2023年からは年に2回開催になったので今回のライブが12回目となる。ラプソディーが10周年ということで2016年からスタートしているので僕と元さんのライブもなかなか歴史のある企画だと言えるでしょう。

毎回完売、満席のお客さんに見てもらえることも嬉しい。どちらか片方のファンというよりもふたりでの演奏を楽しみにしてもらっているという感覚がずっとある。元さんとのステージでしか出さない自分が確実にあるし、元さんもそうなのかもしれない。この日は「トム」という曲を初めてカバー、元さんは「予感」を元さんらしく歌ってくれた。「歓びの歌」みたいなもとから“エモい”曲に元さんにハーモニーをつけてもらうとさらに熱くなる。僕も「ムーンパレス」は本来出ないキーのコーラスを必死で。

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2月にCLUB QueでカスタネッツとGOMES THE HITMANの2マンをやったとき、僕は愛猫ママンの介護の真っ最中で、会場入りして元さんに「実は」と打ち明けた。元気もなく面白いことのひとつも言わない僕に元さんはとても優しくてライブの後も気遣う連絡をくれてとてもありがたかったから「最後のお願い」をふたりで歌うのがとても感慨深かった。「バックパッカー」は今回初めて演奏したけれどとてもいい曲だと思いました。

ライブの翌日が忌野清志郎さんの命日だということで、元さんは「デイ・ドリーム・ビリーバー」、僕は「500マイル」と清志郎さんが日本語詩をつけた洋楽ポップスをカバーした。言葉の人だったということを再認識。この2曲もハモるのが気持ちよかった。僕が選んだもう一曲のカバーはかまやつひろしさん「ノー・ノー・ボーイ」、スパイダーズの曲だけれど、この日はかまやつさんと玉置浩二さんがテレビ番組のセッションでやったバージョンを参考にした。元さんは奥田民生さんの「息子」を。以前井上陽水さんとの「ありがとう」をやったこともあるし、元さんは民生さんが好きなのだな。

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フィッシュマンズのカバーというのも12回連続でやってきたことになる。初期の楽曲にこだわって選んでいるのでもう残すところ少ないなか、今回は「パラダイス」。とても良い感じになったと思います。とても熱のこもった「Through」、声の重なりが気持ちいい「hanalee」で本編終了。

アンコールは「浮草」。この曲をふたりで作ったのは2000年代の中頃だったはずで、20年くらい経っているけれど、歌うと毎回新鮮。僕はそのとき作ったデモをなくしてしまった。元さんは持っているのかな、聴いてみたい。最後はボ・ガンボス「トンネルぬけて」。満月1日前の大きな月が窓の向こうにきれいに映る5月の夜でした。この日の模様はツイキャス配信にて5月15日までアーカイブをご覧いただけます(こちらから)。また秋に元気に会えますように。

この日久しぶりに手描きのフライヤーを作りました。こんな感じ、記念に。

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2026年04月22日

夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽65(2026年4月19日 @ 下北沢 lete)【ライブ後記】

少し間が開いて、一ヶ月半ぶりくらいのフルサイズのライブを昼夜2回、という下北沢レテ公演でした。いつもみたいに曲目を追っていくのではなく、今回はなんとなく全体的な心の動きみたいなこと振り返ってライブ後記を綴ってみたいと思います。ちょうど1年前の4月19日も昼夜公演、そのときはママンが屋外に脱走中で一睡も眠れないまま朝を迎え敢行した記憶に残る日でした。あれから1年経ったわけです。

初夏を思わせる陽気なのも去年と似ている。今回のライブは「夏の日の幻」「最後のお願い」「猫のいた暮らし」と続くオープニングは昼夜共通だったけど『新しい青の時代』を昼と夜にわけて全部演奏してみようと思ったのでかなり内容の違う2ステージに。

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久しぶりのステージを終えてあらためて思うのは「やっぱり自分はライブが好きなんだな」っていうことで、これまで僕は「悩み事や心配事があったり気分が沈み気味なときもステージでお客さんを前にして歌っているとそれらから解放されて良い気分になれる」と思っていたのだけど、この日はちょっと感覚が違った。自分の歌声やギターの演奏が噛み合うとすーっと楽曲が何のひっかかりもなくスムーズに流れ出していって、とても開放的で気持ちがいい。無理がない、という感じ。逆に少し歌いにくく感じたり、発声や音程が不本意だったり、ギターをミスったりすると途端に自分と向き合うモードになって開いていた扉が少し閉まる。レテのライブの醍醐味は、自分自身をどれだけ解放できるかなのだな、と思った。猫をかぶっていない自分がどれだけ自分らしく歌って話せるか。つまり本当の自分で歌えるか。

そもそも僕は歌を歌うときに誰かを“感動させたい”と思ったことがない。感動とは“させる”ものではなくて、自発的に心がふるえて“感動する”ものだ。だから「感動しました」と感想を告げられると、ああ嬉しい、感動してくれたんだ、よかった、と思う。癒しというのも同じで、「誰かを癒したい」と思うのは自分的にはやっぱりちょっと違ってて、それでも「癒されました」って言われるのは全然嫌じゃない。僕ができることは提示することであり、押し付けたり無理やり何かをプレゼントすることではない、と昔からずっと考えてきた。ライブ=お客さんの前で歌うこと、それが好きっていうのはきっと考え方の交換・交歓なのだな、とこの日のライブを終えて腑に落ちた。

昼の部で自分の演奏に納得がいかなくて「あさってくらいの未来」を2回歌って、夜の部でもう一回歌った。そのなかにある「“うれしい”や“かなしい”じゃなんにも伝わらない気持ち、複雑な感情をわかりあえたらいいな」「“愛しい”や“恋しい”や大げさな愛の誓いじゃ言えないあいまいな感情が伝わればいいな」というフレーズ、自分はもうずっとこの気持ちで歌を歌い続けているのだなあということにあらためて気づく。この日は少し話しづらい話題のなかで何度も言葉を詰まらせてしまったりした気がするけれど、それが正直な自分の思うところなので、“複雑で曖昧な感情”が伝わればいいなと思った。

しばらく前から時間をかけて読んでいた土門蘭著『ほんとうのことを書く練習』を読み終えたのはレテのライブが終わってしばらくしてからのことで、その本の後半に「目指すのは“共感”ではなく“理解”」という章があった。書き手は読者に「共感」を求めることはできない、読まれる際のゴールはあくまで「理解」に設定すべきだ、という旨の内容だったけれど、それでもそこからにじみ出るのは共感への希求だと感じた。理解する(してもらう)こと、そして共感する(してもらう)こと。そんなコミュニケーションがいいなと思う。

僕はこれからもまたずっとステージから「こんなことを思ったんです」と話して「聴いてください」と歌を歌う。誰かの耳にそれが届いて、理解してもらったり、共感してもらったり、そうじゃない場合もあるかもしれないけれど、そうやって音楽が人間と人間の隙間を埋めていくのがいいな、と思いました。下北沢レテでのライブ、とても楽しい一日だった。ご来場ありがとうございました。

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2026年03月23日

芝生蚤の市 2026春(2026年3月20日 @ 吉祥寺 PARCO 屋上)【ライブ後記】

先週、吉祥寺PARCO屋上での第5回「芝生蚤の市」はあいにくの天気に見舞われて、ご来場の皆さんも出店者の皆さんもなかなかタフな一日になったかと思います。天気予報がどんどん外れて持ちこたえるはずだった空模様が雨になってしまいました。それでも朝からたくさんの方が駆けつけてくれて、とても心強かったです。僕はトップバッターでサウンドチェックと前説的なライブを。最初テントの下で1曲、雨がおさまってきたのでステージに移動して歌いました。その後ステージをテントで覆うようにしてステージを続けましたが、モノトーンの空の下でなんとか演奏できたのは「晴れ男」としての意地のおかげかもしれませんね。

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タカハシペチカさんと藤田まゆみさんのTagai Tigai、雨のなか楽しい演奏を披露してくれました。大道芸みたいな風情があって、目にも耳にも面白かった。アコーディオンの藤田さんは去年に続いて。去年は暑くて大汗、今年は極寒でカイロ必須という状況を共有できて嬉しいです。

高橋久美子ちゃんはチガヤ倶楽部として出店もしていて、この日のステージでは「黒糖トーク」という謎の演目名が記されていたのだけど、「なにを話すの?」と聞くと「山田さんとトークします」というので、本当に1秒の打ち合わせもなく出たとこ勝負の30分を楽しみました。絵本「こくとう、ぴょ〜」の読み聞かせも初見でトライしてうまくいって楽しかったな。

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初めてお会いする井上大地さんと竹廣類さんのデュオ。リハーサルのときにフォスターの「Hard Times」を歌われていて、そのアメリカーナ感に感心しながら聴き入る。作られて100年経っている歌を歌うお二人は古いアンティークが集まる芝生蚤の市にすごく似合っていると思いました。素晴らしい演奏でした。繋いでくれたシカゴキカクに感謝(Tagai Tigaiもシカゴキカクが呼んでくれました)。

最後は盟友五十嵐祐輔くん率いるfishing with john。もう雨は降らないと信じてステージからテントを移動。彼らの音楽を天井のない空間で聴いてみたかったのです。寒がりの五十嵐くんはコートとマフラーをつけたまま演奏する“らしさ”を見せ、他のメンバーもいつものように楽しそうに演奏していて、彼らに出てもらってよかったなあと嬉しくなりました。寒いなか見届けてくれたお客さんみんなにも「ありがとう」と「おつかれさま」を。

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振り返ってみると、天候に左右されて昨年の入場者数には届かなかったそうですが、それでもあの雨のなかでは健闘したのでは?という結果。特にテントのない出展者の方は心折れるような冷たい雨だったと思いますが、これはこれで良い経験になって、あのとき寒かったよねえとニコニコしながら思い出す記憶に昇華したらいいなと思いつつ、秋に開催予定の次回に向けてまた新しい準備を始めます。

素晴らしい秋晴れに恵まれますように。今からお祈りを。  
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2026年03月21日

高野寛・advantage Lucy・山田稔明「射手座と乙女座」(2026年3月14日 @ 吉祥寺 キチム)【ライブ後記】

まだキチムでのご褒美みたいな時間から1週間しか経っていないのかと気づいて、久しぶりにライブ後記を書こうと思います(ママンを見送って以来気力がなくて「ちよだ猫まつり」から書いてなかった)。昨年12月、高野寛さんとitokenさんの三軒茶屋でのライブに僕とadvantage Lucyのふたりが足を運んだことをきっかけに生まれたこの「射手座と乙女座」公演。高野さんが旗を振って光の速さで会場やいろんなライブ詳細が決まっていきました。この日のステージ構成も高野さんが大きな流れを考案。高野先輩のその牽引力がすごくかっこよかったです。僕は吉祥寺でみんなを迎えるということで終演後打ち上げ用のお弁当を調達。いいお天気で満員御礼、立ち見も含めて大盛況となりました。

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トップバッターは僕。井の頭公園の桜のつぼみはまだ硬いけれど木々の写真を撮ると薄っすらと桃色の空気をまとっているのが不思議で、それが春の兆し、ということで「予感」でスタート。GOMES THE HITMANが初めて迎えるプロデューサーが高野さんだったという世界線もあった?という話から杉真理さんと作った「午後の窓から」、奇しくもこの日は杉さんの72回目のお誕生日でした(杉さんはうお座O型)。高野さんに聴いてもらいたくて新曲「音楽は魔法?」、ルーシーアイコちゃんと切々と猫を見送る話をした流れから「最後のお願い」を。「lucky star」「my favorite things」と客席の皆さんみんなが手拍子で盛り上げてくれた。この日は客席からの波動、バイブレーションがとても心地よかったです。

僕の演奏が終わってルーシーのふたりを呼び込んで1曲セッション。機材の転換なくシームレスに進行していきます。GOMES THE HITMANの「拍手手拍子」(2001年)を選んでくれたのはアイコちゃんで、僕はこの曲を四半世紀前GAPCツアーで彼女が歌った歌声を鮮明に覚えていました。時が経ってまた一緒に歌えること、感慨深い。

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ルーシーのステージ、ママンに捧げられた歌に感動。昔から知っている歌も新しい曲も石坂さんとアイコちゃんのふたりだけでの演奏っていうのが新鮮で、しかしやっぱり二人が “advantage Lucyの核心” っていう感じがした。MCで語られた高野さんのエピソード、オープンカーの話なんかは僕も四半世紀に聞いたことがあったので「なんにも憶えてない」っていう高野さんの返事も含めて面白かった。高野さんが加わっての「めまい」はとても贅沢だったな。

高野さんの演奏も素晴らしかった。自作エレキギター(ここで読めます)から繰り出される妙技よ。冬の終わり、春の始まりに「All Over, Starting Over」が聴けて嬉しかった。白眉は米津玄師のカバー「さよーならまたいつか」、僕も朝ドラ「虎に翼」で毎朝聴いて耳に馴染んだ歌だけどとにかく複雑なコード進行。それを数ヶ月かけて練習して自己解釈して歌う高野さんの研究者気質がすごい。高野さんは飽くなきトルバドールだ、といつも思う。

アンコールはまず高野さんと僕で「太陽と満月」、ギターソロで火がついた。10年前のレコーディング、高野さんは持ってきていたメインギターのFender ストラトではなく、当時僕が買ったばっかりの1960年代製“チープ”ヴィンテージ Harmony Stratotoneを面白がって弾いたのだ、CDで聴けるあのギターソロを。

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そしてルーシーのふたりも加わって全員で「夢の中で会えるでしょう」。お客さんのコーラスの声、会場の多幸感がすごかったですね。この曲も高野さんのギターソロが熱かった。まさに大団円という感じでした。お昼の会場入りからずっと、片付けてみんなでお弁当を食べるまで、すべての時間が楽しくて心地よかったです。楽屋でのおしゃべりも機材の話から健康についてのあれこれまで。花粉症デビューした僕、例年通り鼻ノドつらい思いをしているアイコちゃんに高野先輩は症状を軽くすると話題のカルダモンの種をライブ後すぐに送ってくれました。

カルダモンをポリポリ噛みながら、あの日のことを思い返しながら、この後記を書いています。またこのメンバーみんなで集まれたらいいな。3時間座りっぱなしだった皆さんのおしり、立ちっぱなしだった皆さんの足、おつかれさまでした。たくさんのご来場に感謝を。

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2026年02月10日

ザ・カスタネッツ with ゴメス・ザ・ヒットマン(2026年2月8日 @ 下北沢 CLUB Que)【ライブ後記】

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1月のカイヌシゆうさくくんとのエレキギター弾き語り共演に続いて今年2回目の下北沢CLUB Que。やっぱりオールスタンディングのライブハウスはワクワク感がちょっと違いますね。GOMES THE HITMANは先攻。この日は朝から雪、思ってたよりしっかり降って真っ白な景色のなか下北沢に向かうころには雪が少しずつ溶けていったので、オープニングの「tsubomi」はとてもこの日に似合っていました。最新のライブを29年前に初めて作ったCDに入っている曲で始める感慨深さ。「手と手、影と影」「星に輪ゴムを」と続けたのはこの2曲を元さんがとても好いてくれているから。バンドでの演奏をどう聴いてくれたかな。カスタネッツギター小宮山さんを呼び込んで「春のスケッチ」、コミさんのギター、とても艶っぽくて大好きなのです。もっと弾いてもらえばよかったよ。

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堀越メンバーがギターを持ち、初めてのトライ「魔法があれば」。PLECTRUM高田タイスケくんが生み出してくれたギターアンサンブルを4人で再現できた。また歌が生まれ変わった感じがありました。「レモンティーと手紙」もライブハウスに似合いますね。この歌、終演後カスタネッツドラムの阿部さんから褒めてもらって嬉しかった。「余韻」も早く音源化できたらいいな。

2001年の「饒舌スタッカート」リリースから25年、ということは4人編成になってから四半世紀だ。25年の想いを巡らせて「拍手手拍子」そして「饒舌スタッカート」。こんなにライブハウス映えする曲があるんだな、うちのバンドには、と新鮮な気持ち。最後は「雨の夜と月の光」。1時間にぎゅっといろんな曲調を詰め込んだベスト盤みたいなステージでした。

カスタネッツのステージ、素晴らしかった。休まずずっとワンマンライブを定期的に続けている力強さと貫禄がありました。好きな曲ばっかりでうれしかった。アンコールで僕と堀越がステージ加わって「ムーンパレス」を。元さんとふたりで演奏するときよりもキーが高いのでおのずとテンションも上がってメンバー入りしたみたいな感覚がありました。ボ・ガンボス「トンネルぬけて」は元さんとふたりでアンコールの最後に演奏するのが定番の曲ですが、誰かがブログのコメント欄にリクエストしてくれたことがきっかけでバンドサウンドで歌えました。堀越アコーディオンも効いてて、バンドっていいなあと思った。

終演後に「名前はずっと知ってたんですけど聴いたことなくて、今日初めて観てすごく良かったです」とCDを買ってくれたカスタネッツファンの方がいて、そういう告白すごく嬉しい。雪景色も相まって楽しい一日でした。また元さんとは春、5月にふたりでライブを。この日のライブ配信、アーカイブが15日までご覧いただけますのでぜひこちらから。

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2026年01月27日

アイが大きい基山町音楽祭(2026年1月25日 @ 佐賀 基山町民会館 大ホール)【ライブ後記】

2021年から毎年開催、今年で6回目となる故郷佐賀県基山町の音楽イベントは3回目から「アイがいっぱい基山町音楽祭」というタイトルに変わって、今回は町出身のゲストとして僕と、さらに大人気お笑いコンビのどぶろっくお二方も出演、というお祭りになりました。イベント開始、最初の見どころとして、どぶろっくと中学校吹奏楽部とのセッションやテレビ等でお馴染みのネタを生で見ることができました。

主役は町で活動する音楽グループ、本編が始まって僕はどぶろっくのふたりと司会MCの方と幕間を繋いでいくおしゃべり。結局4時間くらいずっとステージ袖にいて、10組全部の演目を眺めるという、いつにも増してたっぷりとした長丁場となりました。朝10時入りしてリハーサルだったからまさに音楽の一日っていう感じ。

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最後の最後、僕が歌うときになっても会場にはたくさんのお客さんがいてくれて、海のように深い自然のホールリヴァーブも手伝ってくれてとても気持ちのいい歌が歌えました。今回のセットリストを考えるときのこと。仲の良い(ほんの数人の)同級生LINEになんとなく僕が「なんか聴きたい歌ある?」と投げかけてみると、間髪入れず、みるみるうちに「あれが聴きたい」「これが聴きたい」「久しぶりに〇〇も歌って」と曲名がいくつもあがって、なんだか僕はそれにすごく驚いて感動したのです。で、僕はその意見のほとんどを採用して「手と手、影と影」「tsubomi」「光の葡萄」(これはMCの前口上も含めてリクエストされた)「最後のお願い」「ブックエンドのテーマ」「SING A SONG」そして「my favorite thinigs」と30分のステージを歌いました。終演後に「全部歌ってくれたやん!」と盛り上がる同級生。でもきっとそれがこの日歌うのに一番ふさわしい曲だったんだろうなと思うのです。

終演後もたくさんの方が声をかけてくれた。古い友達、母のご友人方、親戚、従兄弟、姪っ子も来てくれてた。遠方からいろんな企てを持ってきてくれたファンの皆さんにも心から感謝。普段なかなか来ることのできない地元で「また歌いにこんね」と優しい言葉をかけてもらえる幸せよ。くたくたになった一日でしたが、一日中ずっと楽しかったです。すっかり日が暮れて友だちとご飯を食べにいって、楽しい話よりも亡くなった友人とか病気の話とか世知辛い話とかのほうが多かったかもしれないけれど、最後はみんなニコニコしていて、やっぱりそんなときに思うのは「みんなが元気でそして幸せでありますように」ということで、きっとまた来年も僕はこの町で「ブックエンドのテーマ」を歌うんだろうなと思いました。

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2026年01月22日

夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽63(2026年1月21日 @ 下北沢 lete)【ライブ後記】

今年最初の下北沢レテでの定期演奏会。現在位置再確認、いろんな実験の場であり、ここでしか歌えない響きと歌がある特別な空間、今年もよろしくお願いします。27年前の1月21日にGOMES THE HITMANはメジャーデビュー作『neon, strobe and flashlight』をリリースしました。デビュー記念日のライブはデビュー作から「新しい季節」でスタート。同じく『neon, strobe...』から「夕暮れ田舎町」は故郷の風景を歌った歌。「ONE」にリクエストが来たのを昨年のライブで歌ったので「pilgrim」をかわりに。

未発表曲「字余りのメロディ」と「slope song」はキラキラしたデビュー当時の名残みたいな歌、気恥ずかしくもとても新鮮。「こんな夜は」は淡々と想いを紡いたフォークソング。リクエストがなかったら演奏する機会のない曲たちだけれど、誰かの心のなかにあるということがわかるとやっぱり嬉しい。2001年1月24日に「饒舌スタッカート」というシングルをリリースし、今年でなんと四半世紀、25年が経つ。ということでこの日は「饒舌スタッカート」収録曲をすべて演奏。「饒舌」はみんなで歌った。ギターソロまでハミングで。「拍手手拍子」も「ねじを巻く」も手拍子や声を添えてくれた客席のみんなに感謝。楽しかったよね。

久しぶりに歌った「音楽は魔法?」、「光の葡萄」はギタレレで。今年のレテでは毎回英語の歌を取り上げようと思って、まず思いついたのはスティーブン・フォスター作品。「Hard Times」は苦しみを越えていく力強く優しい歌。続けてベット・ミドラーが歌った名曲「The Rose」、なぜこの曲を歌ったかはMCを聞いた会場のお客さんだけが知っている。本編最後は「lucky star」。

アンコールはまたデビュー作から「tsubomi」、季節的には少し早いけれどこの日に歌っておきたかった。ラストは「my favoriite things」、どんどん歌声が大きくなっていくのが楽しい。満員御礼、平日の夜遅くまでありがとうございました。凍えるほど寒かった、しかし、とても良い夜。今年も下北沢レテでのシリーズ、よろしくお願いします。

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2026年01月14日

山田稔明×カイヌシゆうさく “道化師と案山子の音楽会”(2026年1月11日 @ 下北沢 CLUB Que)【ライブ後記】

1年で最初のライブが下北沢CLUB Queというのは珍しい。デビュー以来本当にたくさんお世話になっているハコだけれど、ソロでの活動が増えるにつれ出演する頻度が減っていたから今回年始に声をかけていただいて本当に嬉しかった。当初予定していたラインナップがスケジュールの都合でNGになって、それでもこの日程で何か、ということでカイヌシゆうさくくんとの2マンを提案して、晴れて「道化師と案山子の音楽会」実現しました。

この日の内容についてゆうさくくんとは事前打ち合わせや練習の時間はなく(彼は沖縄なのでね)、LINEで端的なやりとりをしたくらいで本番当日を迎えて、それでも「大丈夫なのかな、これ」とかそういうことは全然思わなくて、いろんなことがうまくいって楽しくなる予感しかなかったのは不思議。大丈夫、というキーワードがライブ中に何度か出てきたけれど、そう「大丈夫、大丈夫」と思っているうちに開演時間に。

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ゆうさくくんのステージは今回も意欲的で素晴らしかった。沖縄の歌は良い意味で予想外の激しさ楽しさがあった。僕の歌に「道化師」が出てくる曲があるからゆうさくくんも「案山子」が出てくる歌を歌いなよ、と僕がなんとなく深い考えもなく送ったエディ・リーダーの「Scarecraw(=かかし)」に日本語詞をつけてくるとはこれも予想外で、「Oh scarecrow wherever you go」という歌い出しに「おはよう/どこいくの?」と韻を踏むセンスがいいね!と思いました。エディ・リーダーはフェアグラウンド・アトラクションのボーカリスト、とてもいい曲なので興味のある方は検索して聴いてみてください。

僕がむぎちゃんやゆうさくくんと共演するときはソロ楽曲が多い傾向があったのでこの日はあえてGOMES THE HITMANの曲を冒頭2曲「星に輪ゴムを」と「手と手、影と影」、そしてエレキギター弾き語りで演奏するのが楽しい「三日月のフープ」とライブハウスの“LIVE”な響きを楽しみました。そして早速ゆうさくくんを呼び込んで僕はエレキからギタレレに持ち替えて「ニャンとなるSONG」、これも前日に急に決めた選曲、音源より1音キーを下げた少し落ち着いた(ギタレレ伴奏で少し頼りない)「ニャンとなるSONG」になりました。そのままギタレレで「光の葡萄」、この大きな曲(だと自分では思っている曲)をポロポロとナイロン弦で弾き語るのも新鮮でした。

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バックトラックとともに演奏した「最後のお願い」、いつもみんなが歌うラララで感動してしまう「日向の猫」、そしてどんどん歌声が大きくなっていく「my favorite things」、客席に見えるたくさんの顔がニコニコしてて良い眺めでした。再びゆうさくくんを呼び込み、ステージ上手にあるドラムへ誘う。今回せっかくのライブハウスなのでギターとドラムでのセッションがやりたかったのです。やるなら難しい曲のほうが燃えるなと思ってGOMES THE HITMAN「笑う人」、難しいことに加えて、道化師=CROWN=ピエロがいつも笑っているからという理由で選曲しました。夢から覚めて笑う人。そして“道化師”が歌詞に登場する「歓びの歌」もゆうさくくんがドラムとコーラス。ほとんどぶっつけ本番だったので相手の声をモニタースピーカーに返す余裕もなかったのだけど、配信を観てみたら彼のドラムもコーラスも素晴らしくてちょっと感動してしまった(ぜひ皆さんも配信アーカイブご覧ください)。このチャレンジ、やってよかった。

むぎの「天国かもしれない」は音源には入ってないかもしれない自分流のコーラスを重ねるのが好き。この曲を聴くといつでもむぎと出会った2017年のフジロックの風景を思い出します。最後は「lucky star」を皆さんの手拍子とともに。やっぱりハーモニーの響き合いが気持ちよくて、もっと歌っていたいなと思う。ダブルアンコールの拍手がやみませんでしたが、腹八分目でまたやりたいなっていうくらいがいいのかもね。またやりましょうね。

配信アーカイブを1月18日までご覧いただけます。ご来場叶わなかった方、もう一度時間を巻き戻して観たい方、ぜひこちらからご視聴ください。

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2026年01月05日

太陽と月のメロディー(2025年12月31日 @ 吉祥寺スターパインズカフェ)【ライブ後記】

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2025年最後のステージ、ちょうど50本目のライブは恒例の吉祥寺スターパインズカフェ大晦日の「太陽と月のメロディー」。振り返ると2015年からずっと出演しているので11年目の大晦日ということになります。青木慶則くん、高橋徹也さんと旧知の音楽家の歌をしみじみ聴いて自分の出番。なんとなく「予感」を久しぶりに歌いたくなって1曲目に。同じ理由で「歓びの歌」を大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせるように。「明日は今日と同じ未来」は関西ツアーからずっと今の自分の気持ちに同期していた歌。明日になったら新しい年を迎える今日という日のために。

今年書いた新曲「最後のお願い」と「夢の続き(imaginary)」、自分にとって2025年を象徴する2曲でした。今年を締めくくるのはやっぱり「my favorite things」、あれ?少し時間あまったから「sweet december」をひと節歌って歌いおさめ。最後の最後までご来場いただき歌を聴いてくださった皆さんありがとう。気にかけて想いを送ってくださった皆さんにも感謝を。

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話したり鳴らしたりーtalkin' & playin’ vol.2(2025年12月29日 @ 大阪 本屋 亜笠不文律)【ライブ後記】

2025年3月31日にオープンした本屋 亜笠不文律。5月に初めてトーク&ライブイベントをして、1年を振り返る年末に再び再訪。阿倍野のチンチン電車の風景が好き。年末の焦燥感も加わっていよいよ押し迫ってきたな、という感じ。お昼に開場、忙しい時期にたくさんの方が来てくれて嬉しかったです。2階カフェスペースにて、まずはトーク。店主アガサ・ジューンさんはGOMES THE HITMAN/山田稔明を四半世紀愛聴してきた人、静かで熱いその想いを訥々と語る姿が印象的でした。この時代に本屋をやっていく大変さは想像以上だと思う。僕の2025年を表す漢字は「翻」でしたが、店主は「抗」だと。書店業界の情勢に抗い続けてほしい。

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ライブはマイクもスピーカーもない、完全生音での演奏。セットリストは春に続きアガサ店主が半分楽曲を選んでくれました。前回も「点と線」で始まったのではなかったかな、「好きな歌を聴いて読みかけの本で手遊びして過ごした」というフレーズと背景に並ぶ本が呼応する。「どこへ向かうかを知らないなら」も店主セレクト。“朗らかな気分でいたいときにいつも聴いている歌”というのが選曲基準とのこと。「一角獣と新しいホライズン」もそう。「sweet december」を歌うのは今シーズンこれが最後かなと思って心をこめて。ハレルヤ、ララララ。

このあたりから会場のお客さんの歌声がどんどん大きく「午後の窓から」ではサビのコーラスパートをみんなが担ってくれるという新しい響き。みんなすごい。感動する。「拍手手拍子」もみんな大きな声でやまない手拍子。声を枯らして「ハミングバード」を歌い終えてもまだ歌い足らず、前日に続いてまた「僕はネオアコで人生を語る」、この曲は僕が書いた歌のなかで一番キーが高い曲。アマチュア時代、自分の声域というものを知らなかったときに書いたのを30年近く経った今、必死で声を振り絞って歌う面白さ。関西3日間の最後は「my favorite things」、みんな一緒に歌ってくれて本当に嬉しかった。ありがとうございました。アガサ店主、流石の楽曲セレクトにも感謝。終演後、ご来場のお客さんたちがこぞって本を選んでレジに並んでいる風景が壮観でした。僕も本を2冊買いました。

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チャッツワース岸本夫妻が雲州堂公演に続けて亜笠不文律まで足を運んでくれたのもビッグサプライズで、いろんな話ができてよかった。すっかり夕暮れになってから東京に向かって走り始めて、その日のうちに帰り着くつもりだったのが全然無理で、愛知県あたりでもう一晩休んで次の日の朝に帰宅。年末の長い旅でした。お世話になった皆さん、メンバースタッフのみんなに心から感謝。  
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GOMES THE HITMAN - YEAR-END MEETING in OSAKA “赤と青、緑、そしてあらゆる中間色の魔法”(2025年12月28日 @ 大阪 event space 雲州堂)【ライブ後記】

奈良でお昼まで過ごして大阪へ移動。年末の街はやっぱりざわざわと賑やかで、年を越す準備がまったくできてない僕はちょっと気が焦ってしまう。ホテルでセットリストをぎりぎりまで吟味(最近もうアーリーチェックインとかレイトチェックアウトばっかり)、夕方に雲州堂入り、限られたリハーサル時間ぎりぎり使って最終チェック。須藤さんは新幹線、デッキに立ちっぱなしで大阪まで辿り着いたらしい。雲州堂のステージ上、メンバーの距離がぎゅっと近い。今年最後の4人のGOMES THE HITMAN。

オープニングは下北沢440と同じく「sound of science」から「愛すべき日々」、「北風オーケストラ」「keep on rockin'」と熱量高い楽曲が続きました。いつも大阪のライブに来ていろんなことを手伝ってくれる母のきまぐれドラムの川本くんにタンバリンで加わってもらって「黄昏・夕暮れ・夜明け」と「溶けて死ぬのさ」。16ビートのアクセントが効いてすごくよかった。「夜明けまで」「情熱スタンダード」「笑う人」と『mono』楽曲が大阪では人気がありました。

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「明日は今日と同じ未来」から堀越ギターパート。「memoria」ではお客さんのコーラスが大きな声で聞こえてきて嬉しかった。レア曲へのリクエストで「slope song」、これは2年前に1回だけライブで披露した過去の未発表曲でした。そして「夢のモザイク」という2003年の未発表曲を僕リクエストで演奏。どんどんしっくり体に馴染んできた。「RGB」「それを運命と受け止められるかな」「手と手、影と影」という『omni』『ripple』を行き来する流れはなんだか音がかたまりになって圧倒的な響きだったなと感じました。なんというか、すごくエモかった。「ブックエンドのテーマ」「sweet december」、そして本編最後は「baby driver」。オールリクエスト、たっぷり長くクタクタになるセットリストだけど、後半になるにつれてさびしくなるのです。

アンコールは堀越ギターから始まる「饒舌スタッカート」、爆音で大人げないけれど、まだこんな演奏を楽しめることが面白い。そして「僕はネオアコで人生を語る」が続くのがリクエストライブの醍醐味かもしれない。初めて出したCDの1曲目に入っていた曲を2025年の最後に歌うなんて。最後の最後は「雨の夜と月の光」でお客さんみんな立ち上がって楽しく踊ってくれました。いい眺めだった。みんな楽しそうで。今年はGOMES THE HITMANのライブは関東ばかりだったので、年末ぎりぎりに大阪で演奏できて本当に良かったです。2026年も関西で歌いたい。たくさんのご来場ありがとうございました。またみんなで集まりましょう。終演後メンバーは居酒屋で忘年会。2025年をしっかりと締めくくりました。

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GOMES THE HITMAN [TRIO THE GOMES ] “トリオで古都へトコトコ”(2025年12月27日 @ 奈良 ボリクコーヒー)【ライブ後記】

年末の関西3日間を振り返ります。仕事納めのあとの交通渋滞が未知で真っ暗な真夜中から奈良に向かって走りだした12月27日。静岡を走るときの朝焼けがとてもきれいでした。奈良へは予定していたよりも随分早く着いて、ゆっくりと準備ができたことがよかった。僕とキーボード堀越、パーカッション高橋のトリオ編成、本当に久しぶり。選曲からなにから新鮮で、昔あれだけトリオ演奏してたはずなのにどうやっていたか思い出せない記憶をひもときながら。会場のボリクコーヒーはとても素敵な可愛いお店。マトリョーシカに見つめられながらのステージ。

夕方の日差しのなか、ならまちの路地を少し散歩。コンビニに行って帰ってくるだけでも風情のある散策ができた。思っていたよりも観光客の数は少なかったかな。バンド史上初の奈良、そして初めての会場に関西から、遠方からもたくさんお客さんが駆けつけてくれました。和やかな雰囲気のなかライブがスタート。

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ボリクコーヒーが素敵なカフェであることにちなんで「coffee」「レモンひときれ」と“喫茶系”ソング。その後にも妙に珈琲紅茶が出てくる曲が多かった気がします。無意識のセレクト。『cobblestone』期の楽曲が多くなるのはきっとその頃が一番インストアライブを3人でやっていたからなんだと思う。「お別れの手紙」は堀越メンバーがボーカル。3人で演奏する「午後の窓から」は経験値が乗ってきっと四半世紀前よりもすごく上手でいい演奏。「北の国から」を久しぶりに。この曲をけっちゃんが歌うのも聴いてみたい。

「saturday song」からは堀越ギターコーナー。12月のライブで「レモンティーと手紙」はこの日のみの演奏、アコースティックな少し大人な「レモンティー」でした。僕が奈良でやるなら、この曲!と一番にセレクトしたのが「男なら女なら」、“奈良=なら”のダジャレ。ライブ中盤からラララのコーラスは「ナララ」にしたら楽しいことに気づいてみんなに強要。歌声がたくさん重なる気持ちのいいライブになりました。GOMES THE HITMANでこういう響きはあらためて新鮮でした。3人編成もまた機会があったらやってみたい。

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早起きしたぶん夜になったらヘトヘト。ごはんも打ち上げもせず三々五々それぞれの宿へ。変わらない部分と変わった部分、長くバンドをやっているとそういうコントラストが面白い。奈良の夜はしんしんと冷えていましたが、心はほっこりあたたかでした。急なお願いを快く受けてくれたボリクコーヒーさんに心から感謝。会場いっぱいのお客さんたち、ご来場ありがとうございました。

奈良に宿泊するのはとても久しぶりで、翌朝奈良公園でぼーっとしてみました(レイトチェックアウトしようとしたら値段が高くてびっくりしちゃって)。NAOTやFUAIにも寄れて、ボリクコーヒーの姉妹店カナカナの丁寧で美しい、おいしいお昼ご飯を食べることができて、慌ただしい旅の間の癒やしの時間でした。また奈良に来たいです。

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2026年01月02日

LIVE 2025ー記憶と記録

振り返って数えてみて、2025年はちょうど50本のライブをやりました。関東近郊のいろんな初めての街・会場、関西や名古屋、静岡、札幌に行けたことも嬉しい。継続して尽力してくれる心強いサポーターの皆さんのおかげです。一緒に演奏してくれるGOMES THE HITMANのメンバー、山田稔明ソロで素晴らしい演奏で歌を何倍も高みに昇らせてくれるみんな、共演者の皆さん、応援してくれる皆様、いつも心強いスタッフみんなに胸いっぱいの感謝を。年末はちょっとスケジュールを無理したような気もしましたが、自分にとってはとても意味のある旅になりました。

秋には『シャーとニャーのはざまで』という新しい作品をリリースすることができましたが、本当に作りたいものはまだ形にできないままでいます。楽器を演奏して歌を歌ってそれを直接聞いてもらうこと。いつまで続けられるのだろうか、いつまでできるんだろうか、ということをいつも考えてしまう。今年はどうなるか。ちょっとだけ体も喉も休めてぼんやりしているところです。また何度でも会いましょう。今年もよろしくお願いします。

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<LIVE 2025ー記憶と記録>

1月12日(日)@ 千葉 ANGA GOMES THE HITMAN LIVE2025 “Band de Bel Canto”
1月18日(土)三軒茶屋 グレープフルーツ・ムーン 山田稔明 “この街はまるでーGrapeful City Lights”
1月26日(日)佐賀県 基山町民会館大ホール アイが大きい基山町音楽祭

2月2日(日)@ 下北沢 lete “夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽57”
2月16日(日)@ 千代田区役所 ちよだ猫まつり2025 チャリティライブ

3月2日(日)@ 飯田橋・神楽坂天窓 “夜の科学 in 神楽坂ー注文の多いテストラン”
3月23日(日)@ 吉祥寺 PARCO屋上 “芝生 蚤の市”
3月28日(金)@ 横浜 サムズアップ GOMES THE HITMAN LIVE2025 “Band de Bel Canto YOKOHAMA”

4月5日(土)@ 三軒茶屋 グレープフルーツ・ムーン “Soft Package 4 - 同窓会 Season 1 -” with 青木慶則、advantage Lucy
4月19日(土)@ 下北沢 lete “夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽58”[追加昼公演]
4月19日(土)@ 下北沢 lete “夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽58”


5月10日(土)@ 神戸 旧グッゲンハイム邸 “夜の科学 in 神戸 with チャッツワース〜カフェの厨房から”
5月11日(日)@ 大阪 本屋 亜笠不文律(あがさふぶんりつ) “話したり鳴らしたりーtalkin' & playin’ vol.1”
5月16日(金)@吉祥寺スターパインズカフェ “シャーとニャー vol.1” with TOMOVSKY
5月24日(土)@ 町田 まほろ座MACHIDA GOMES THE HITMANーLIVE SATELLITE 2025 “Band de Bel Canto MACHIDA”
5月31日(土) @ 下北沢ラプソディー “マキノゲン × 山田稔明、恒例ジョイントライブ!
〜いつも旅の途中 2025新緑編〜”

6月15日(日)@ 吉祥寺 ヤマネコロッヂ “旅想フーテナニー” [昼/夜]
6月21日(土)@ 下北沢 lete “夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽59”
6月29日(日)@ 札幌 musica hall cafe チャペチャシチャシ保護猫応援 きっとうまくいくチャリティーコンサート
6月30日(月)@ 札幌 のや2nd 山田稔明 近藤研二 ふたりのコンサート in 札幌 vol.3


7月12日(土)@ 茨城 水戸 BO-JANGLE'S GOMES THE HITMAN SATELLITE TOUR 2025
7月20日(日)@ 浜松 窓枠2F Cafe AOZORA “夜の科学 in 静岡ー逆さまの地図の上”
7月21日(月祝)@ 名古屋 大須 モノコト “夜の科学 in 名古屋ー逆さまの地図の上”

8月3日(日) @ 池尻 GOOD TEMPO GOOD TEMPO MUSIC HOUR #00 「高橋徹也・山田稔明 YOU'VE GOT A FRIENDーCan we still be friends?」
8月11日(月祝)@ 下北沢 lete “夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽60” [追加昼公演]
8月11日(月祝)@ 下北沢 lete “夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽60”
8月31日(日)@ 鎌倉moln 貸切り図書館96冊目:山田稔明LIVE

9月8日(月)@ 吉祥寺 スターパインズカフェ SPC 28th Anniversary event [吉祥寺祭り2025]
9月14日(日)@ 吉祥寺 スターパインズカフェ 山田稔明 with 夜の科学オーケストラ “夜の科学 vol.67ーSeptember Songs”
9月16日(火)@ 三軒茶屋 GRAPEFRUIT MOON GFM 25th『HARVEST PARADE』山田稔明 × カイヌシゆうさく
9月19日(金)@吉祥寺 STAR PINE’S CAFE GOMES THE HITMAN SATELLITE TOUR 2025 “Back to the BasicーSPCへの帰還”

10月4日(土)@ 下北沢 lete “夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽61”
10月16日(木)@ 下北沢ラプソディー マキノゲン × 山田稔明、恒例ジョイントライブ!〜いつも旅の途中 2025紅葉編
10月18日(土)@ 群馬・高崎 SLOW TIME cafe GOMES THE HITMAN SATELLITE TOUR 2025 “Band de Bel Canto TAKASAKI”
10月26日(日)@ 吉祥寺 PARCO屋上 “芝生蚤の市”

11月1日(土)@ 自由が丘 ギャラリー自由が丘 片岡まみこ展「星暦の詩」 山田稔明 LIVE&ミニトーク
11月10日(月)@ 町田 まほろ座MACHIDA サトミツ&ザ・トイレッツ 結成10周年記念ライブ 便座(いす)の上にも10年
11月16日(日)@ 中目黒 トラベラーズファクトリーTRAVELER’S FACTORY 14周年記念 山田稔明ライブ “THINK LOCAL, ACT GLOBAL” [昼・夜]
11月22日(土)@ 愛知・瀬戸市 STUDIO 894 ギャラリー TOSHIYUKI FUKUDA DJURSERIEN「寒い国の生き物たち 」トーク+ギャラリーツアー+山田稔明 アコースティックライブ
11月23日(日)@ 名古屋・大須 モノコト 山田稔明『シャーとニャーとはざまで』発売記念 “夜の科学 in 名古屋ー秋と冬とシャーとニャーのはざまで”
11月24日(月祝)@ 大阪 雲州堂 山田稔明『シャーとニャーとはざまで』発売記念 “夜の科学 in 大阪ー秋と冬とシャーとニャーのはざまで”

12月7日(日) 吉祥寺スターパインズカフェ “夜の科学 vol.68ーオリオンと一角獣”
12月12日(金)@ 下北沢 lete “夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽62”
12月23日(火)@ 下北沢 440(four forty) GOMES THE HITMAN - CHRISTMAS MEETING “赤と青、緑、そしてあらゆる中間色の魔法”
12月27日(土)@ 奈良 ボリクコーヒー GOMES THE HITMAN [TRIO THE GOMES ] “トリオで古都へトコトコ”
12月28日(日)@ 大阪 event space 雲州堂 GOMES THE HITMAN - YEAR-END MEETING in OSAKA “赤と青、緑、そしてあらゆる中間色の魔法”
12月29日(月)@ 大阪 本屋 亜笠不文律(あがさふぶんりつ)“話したり鳴らしたりーtalkin' & playin’ vol.2”
12月31日(水)@ 吉祥寺スターパインズカフェ “太陽と月のメロディー”

  
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2025年12月25日

GOMES THE HITMAN - CHRISTMAS MEETING “赤と青、緑、そしてあらゆる中間色の魔法”(2025年12月23日 @ 下北沢440)【ライブ後記】

とにかくリクエストがあった曲を全部やるというコンセプトでGOMES THE HITMAN年内関東での最後のステージでした。今年は千葉、横浜、町田、茨城、群馬、と関東近郊の初めての街へ歌いに行きましたが吉祥寺と下北沢はやはり僕らにとって原点だなとあらためて感じます。

3時間で30曲(ホントは29曲の予定だったのに僕がアンコールで即興で「baby driver」を始めちゃった)、年忘れ的なライブなので細かい振り返りは無粋かと思いますが、印象的だったところを。「sound of science」から「愛すべき日々」を続けて聴きたいというリクエストに丁寧に応えたオープニング。「北風オーケストラ」のアウトロから「街をゆく」、「溶けて死ぬのさ」と続けたときの緊張感。「別れの歌」で僕は左手の親指がつってギターが弾けなくなるトラブルがありましたが(気付いた人いますか?)、妙に冷静に歌い上げることができました。「carolina」のポップさに今さらハッとしました。

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堀越メンバーがキーボードからギターに楽器を持ち替えるコーナーもここまで充実したものになるとは1年前には想像もしなかったこと。飛び道具っぽかったギターがもう今では普通にもうひとつの演奏スタイルみたいになってるのが面白い。「day after day」とか「明日は今日」は鳴ってほしいギターがちゃんと鳴らされることが嬉しい。「houston」の大人気なさもいいね。この日僕のリクエストという形で「夢のモザイク」という四半世紀以上前に書いた未発表曲を急遽演奏しました(本番の日のリハで練習した)。なんとこれは2003年アルバム候補曲という深いフォルダーにあった曲だったことが判明。蘇った気がする。

クリスマスアレンジで「RGB」をやってみようというトライ。これが意外、というか言葉の風景も含めてとてもこの日に似合っていた気がした。重苦しい歌だと思っていたのがウィンターソングに。「churchbell's ringing」「sweet december」と年末気分。「余韻」「ポリフォニー」といった未音源化の近年の新曲にもリクエストがあるからもっと新しい歌を書こうという気持ちになる。

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本編最後は「maybe someday」、“最後まで付き合ってくれてありがとう”っていう歌詞の意味深さよ。まだまだ全然終わらず、アンコールは「ねじを巻く」、この曲は年末に似合うなあと思う。「ブックエンドのテーマ」はこの日こっそりとライブを観にきてくれていた初代ドラマーの高森さんのことを思いながら。「baby driver」の余興を挟んで最後は「雨の夜と月の光」で大団円。さすがに足腰ふらふら。僕らも頑張りましたが、3時間付き合ってくれた皆さんの辛抱強さ、平日の夜にたくさんのご来場ありがとうございました。下北沢440の皆さん、サポートしてくれるスタッフ陣にも心から感謝を。

さあ大阪編はどうなるでしょうか。今週末12月28日(日)、まだまだご予約・リクエストを受け付けています。



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2025年12月28日(日)@ 大阪 event space 雲州堂
GOMES THE HITMAN - YEAR-END MEETING in OSAKA
“赤と青、緑、そしてあらゆる中間色の魔法”

17:30開場 18:00開演/前売4500円 当日 5000円(ドリンク代別)

1年間関東近郊を周遊したGOMES THE HITMAN、
今年唯一の大阪でのライブを年末に敢行。
リクエストに全部お応えします。年忘れ、全員集合!

TiGETにて予約受付中
当日精算、受付番号順の入場となります
https://tiget.net/events/441250

event space 雲州堂(http://www.iori-unshudo.com/
〒530-0046 大阪市北区菅原町7-2  
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2025年12月17日

夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽62(2025年12月12日 @ 下北沢 lete)【ライブ後記】

今年最後の下北沢レテでのソロ弾き語りワンマン。冬に歌いたくなる歌とクリスマスソングと皆さんからのリクエストで構成したセットリスト。この1年、毎回すべての椅子にお客さんが座ってくれて全部で7回、すべてが充実したステージでした。

この日は完全生音ライブ。マイク1本立てないで歌とギターを直接空気の振動で聴いていただきました。「夜に静かな独り言」「北風オーケストラ」と冬の歌、レテのテーマソング「小箱のなかの音楽」、リクエストに応えた「ONE」も冬の冷たい空気を感じる曲。「そばにあるすべて」「あいとわをん」「きれいな言葉で」もリクエスト。ひとつのテーマのもとに描かれたような3つの絵でした。

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吉祥寺のいくつかのお店で『Christmas Songs』が流れていた話からクリスマスソングを2曲。今年を象徴した『シャーとニャーのはざまで』から「ニャンとなるSONG」と「最後のお願い」。みんなで歌う「lucky Star」の楽しさ。「光の葡萄」も客席から聴こえる声が新鮮でした。「calendar song」で「言う/そう」のコール&レスポンス、「セラヴィとレリビー」に静かに添えられた皆さんの声も印象的でした。

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アンコールでは「歓びの歌」と“歓喜の歌”を続けて。歳を重ねて最初の「sweet december」、そして今年の1曲を選ぶならば間違いなくコレ!な「my favorite things」で大団円。マイクを使ってないこととかアンプを鳴らしていないことなんて途中からなんにも気にならなくなって、「もうこれからレテは生音でいいじゃん」とすら思った響きでした。また来年もよろしくお願いします。たくさんのご来場ありがとうございました。
  
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2025年11月28日

夜の科学 in 大阪ー秋と冬とシャーとニャーのはざまで(2025年11月24日 @ 大阪 雲州堂)【ライブ後記】

瀬戸、名古屋、そして大阪へ。そろそろ疲れてきた?恒例の両親お墓マイレージのミッションを果たして雲州堂入り、昨年末以来のステージ。名古屋のセットリストを微調整、雲州堂にはアップライトピアノがあることに気づいて、ピアノ弾き語りの曲を2曲追加。リハーサルで猛練習。この日もとてもあたたかな秋晴れでしたが、夕暮れになってグッと冷えました。もう冬。

第一部「秋冬モノ」、来月バンドでまた大阪なので違う風合いで演奏できるのが嬉しく、この日は特に弾き語り的に音を少なくして歌ってみた感じ。「アップダイク追記」から、「光と水の新しい関係」では“ギターソロ、オレ!”で盛り上がってくれた。「北風オーケストラ」「glenville」も前日より大きな音で。第二部「夢」、前日はうろおぼえでゴニョゴニョとギルバート・オサリヴァン「Alone Again(Naturally)」を鼻歌で歌ったのをわりとしっかりと歌ったあとで「夢の続き(Imaginary)」。「夢のモザイク」も名古屋も大阪も好評でした。バンドでやってみたいな。

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第三部『シャーとニャー』、「明け方のミー」もバックトラックをしっかり聞かせて(効かせて)演奏することができた。「猫のふりをして」も近藤さんパートを歌うのが新鮮で楽しいです。「ニャンとなるSONG」はこの旅からギタレレで歌うようになったのだけど、この日はこれまでで一番良い出来だった気がしました。「シャーとニャーのはざまで」はステージを降りて客席でノーマイクの生音でみんなの手拍子とコーラスを支えに歌いました。

ステージに戻って今度はピアノへ。今年春から猫のスケッチを毎日続けている話をして、絵筆とか色の名前がたくさん登場する「名前のない歌」を。そして直前にリクエストが届いた「ひそやかな魔法」もピアノで弾けることがわかったのでご要望にお応えして。気持ちよく新鮮に歌うことができました。Cのキーならいける。またどこかにピアノがあったら歌いたいです。

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ふたたび『シャーとニャー』に戻って「最後のお願い」と「lucky star」。この2曲があることでとてもバランスが取れる、とあらためて感じた3日間の旅でした。しっとり湿ってもまたカラッと乾く、みたいな感じ。アンコールは「symphony no.9」をみんなで合唱、この日もスレイベルと鈴、そして鍵束でジングルベルを鳴らしてもらってクリスマス気分。そして「sweet december」を歌い終わって僕はなんだかもう胸いっぱい満足してしまって、そこでステージを降りてしまったのです(いえ、もう降りて生音で歌ったからそういう気持ちになったのかもな)。

やまない歓声に呼ばれてこの日三度目のステージへ。ダブルアンコールというかたちで「my favorite things」をみんなで。名古屋でも大阪でもシンガロングできるようになってきて、とても嬉しいです。関西、12月も奈良ボリクコーヒーと雲州堂でGOMES THE HITMAN、そして阿倍野区の本屋亜笠不文律では生音ライブがあります。年末、僕もみんなも忙しくてバタバタだと思いますが、最後の年忘れにぜひどこかの会場へ歌を聴きにきてもらえたら嬉しいです。

ありがとう大阪。また来月、年が明ける前にあと何度かお会いしましょう。  
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2025年11月27日

夜の科学 in 名古屋ー秋と冬とシャーとニャーのはざまで(2025年11月23日 @ 名古屋・大須 モノコト) [ライブ後記】

この日も愛知県。休養ばっちり取ってツアー2日目、名古屋大須モノコトでの『シャーとニャーのはざまで』発売記念ライブ。今年の6月以来のモノコト、前回は車がオーバーヒートしたりとタフな旅だったけれどこの日もぽかぽか陽気に恵まれて、やっぱり良い季節だなあと秋の恩恵を感じる。開演前、大好きなレコード屋さんファイルアンダーで店主山田さんとおしゃべりができたのだけど、山田さんライブも観にきてくれて嬉しかったです。前回に続き今回も満員御礼。ただでさえ混沌としたモノコトにぎゅうぎゅうのお客さん。

第一部は“秋冬モノ”。「アップダイク追記」「夕暮れ田舎町」「光と水の新しい関係」で秋、そこから冬に突入して「北風オーケストラ」で窓の外に雪を感じながら。三連休の真ん中の日曜日、「glenville」がよく似合う夜でした。第二部は“夢”をテーマに。「夢のなかの音楽」は2014年発表の『緑の時代』から。夢の中で聞いた完璧な3分間ポップスを思い出せない、という歌でしたが、それから十余年経って僕は夢の中の音楽の尻尾を掴んでリアルワールドに引っ張り出せるようになったのです。それが「夢の続き(imaginary)」。20年前以上に書いて放り出していた未発表曲「夢のモザイク」と3曲で夢を語り紡ぎました。

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第3部は『シャーとニャー』からたっぷり。途中差し込んだ「サテライト」にも遊び疲れてお腹をすかせた猫が登場。前回公演ではみんなにコーラスを録音させてもらった「シャーとニャーのはざまで」、お礼ができて、また一緒に歌えてよかった。「最後のお願い」で泣いてる人がいて、もらい泣きしそうになりました。あぶなかった。本編最後は「星降る街」。すごくいい声がすーっと伸びていった。

アンコールでは「symphony no.9」、歓喜の歌を最後にみんなでラララで合唱するのすごくこの季節に似合いますね。年内もう何度かそういう機会がもてるでしょうか。最前列の女性2人にスレイベルと鈴を担当してもらって、他のお客さんたちは鍵束をジングルベル代わりに。「sweet december」もハレルヤのコーラスが去年までとちょっと違う響き。最後は「my favorite things」でニコニコしながら大団円。良い夜でした。名古屋、大好きです。また来年に。

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2025年11月03日

片岡まみこ展「星暦の詩」オープニングライブ(2025年11月1日 @ 自由が丘 ギャラリー自由が丘)【ライブ後記】

ギャラリー自由が丘で始まった片岡まみこさん個展「星暦の詩」の初日、オープニングライブで歌を歌いにいきました。去年のうちからこの日のスケジュールが決まっていたのだけど、その頃は片岡さんも18年寄り添った愛猫を亡くすことになるとは思いもしなかっただろうし、僕もママンが耳を取る手術をするなんて想像もしなかった。三毛猫柄の衣装にしたけどカーディガンはちょっと暑くてすぐ脱いじゃった。

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猫の歌ばかりを歌うステージ。『シャーとニャーのはざまで』から「きみは三毛の子」「明け方のミー」、そして「猫のふりをして」と続けて。今回の個展での片岡さんの作品は星や夜空、月をイメージしたものが多いのだけど、片岡さんからのリクエストもそれを反映していた。片岡さんが望んだ「三日月のフープ」「星降る街から」、そのまま「星降る街」というタイトルの作品があって、その絵の中には今夏亡くなったムギ太くんの姿がありました。

片岡さんを呼び込んでおしゃべりを。話題はやっぱりムギ太のことにって、片岡さんはずっと泣いているような笑っているような顔をしていた。片岡さんが作ったムギ太のヒストリーファイルをお客さんもみんなで見回して共有。ムギ太もあの空間に確実に、いた。僕はやっぱりママンの話をして、後半ステージはママンにまつわる曲からスタート。

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「シャーとニャーのはざまで」はいつも楽しいね。みんなの手拍子とコーラスも嬉しいです。「最後のお願い」をバックトラックを準備して初めて演奏してみた。あの曲、音源に入っているコーラスのハーモニーが気に入っているのです。特に最後の繰り返すサビに入ってくるもう一声が。「ポチの子守唄」はもう一曲片岡さんからのリクエスト、「小さな巣をつくるように暮らすこと」もお客さん誰かがリクエストしてくれた曲でした。「猫町オーケストラ」を歌ったのも久しぶりでしたね。本編最後は「lucky star」。

アンコールで「日向の猫」、歌う予定のなかった「ニャンとなるSONG」も歌いたくなって、みんなに歌える?って訊くと、みんな歌える!シンガロングの声の大きさに感動しました。最後は「my favorite thinngs」、それだけでいい、それだけでいいだろう、猫が幸せなら。たくさんのご来場ありがとうございました。終演後皆さんがゆっくり片岡さんの絵を見ているのを見ながら良い時間だなとしみじみしました。ギャラリー自由が丘のスタッフ皆さん、関係者各位、みんなにありがとう。

11月1日はワンワンワンの「犬の日」でしたが、僕にとっては今日も猫の日でした。片岡さんの展示は11月6日まで。

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ギャラリー自由が丘(https://www.gallery-jiyugaoka.com/
〒158-0083 東京都世田谷区奥沢5丁目41-2
アトラス自由が丘ビル1F

  
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2025年10月28日

"雨の"芝生蚤の市 2025秋(2025年10月26日 @ 吉祥寺 キチム/ギャラリー芝生)【ライブ後記】

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雨で中止になった芝生蚤の市が場所をキチムに移して「“雨の”芝生蚤の市」として開催。音楽ステージ担当だった僕は音響機材を持ち込んで場内に音楽を流したり、夕方からの3組のライブを担当したりすることになりました。しかし、開場と同時にそこに音楽がなくても全然いいような盛況で、入場規制もかかるほど。天候の憂き目にあったのに反比例してとても賑やかな一日になりました。芝生ユサさん、大きなトラブルもなくて本当によかったね。

この混雑具合でライブをするのは迷惑なのではとすら思ったのだけど、夕方に店を畳む出展者さんたちも多く、空いたスペースをステージにしてセッティング。これがもう慌ただしすぎてリハーサルどころか音出しチェックもほとんどできない環境で、タイムテーブルを押したくない僕はエイヤッと力技で16時半からのステージを始める。近藤研二さん、牧野容也くんを巻き込んでタフな環境を共にしてもらって申し訳なかったのですが、近藤さんも牧野くんも演奏が素晴らしくて聞き入ってしまいました。

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ざわざわするなかで演奏開始。僕は「光と水の新しい関係」で秋を思い、「最後のお願い」と続けましたが、あれ?静かになった、と思うほどそこにいた皆さんが耳を済まして聴いてくれているのを感じてとても嬉しかったのです。近藤さんを呼びこんで「猫のふりをして」、うまくいったと思ったら最後歌詞間違っちゃった。「僕らの暮らし」でラララとみんなにコーラスしてもらって「my favorite things」でささやかな合唱を。めいっぱい充実した25分間でした。

牧野くんに会うのは7、8年ぶりなんじゃないかな。彼はこの演奏のために山梨から車を走らせて来てくれたのだけど、パーカッションと2人編成で聴き応えのあるギターと歌を聴かせてくれました。とても良かった。近藤さんはそぼ降る雨の天気にあわせて「雨に濡れても」からスタートして雰囲気を和やかにしてくれました。牧野くんとの急ごしらえのセッションサイモン&ガーファンクルのカバーもすごくよかったし、フランス語の「オー・シャンゼリゼ」も可愛らしかった。タイムテーブルをほとんど押さなかったのも奇跡的だった。

最後は出演者全員で「toi toi toi」、お客さんも手拍子で盛り上げてくれました。雨の中たくさんのご来場ありがとうございました。出展者のみなさんにもお世話になりました。可愛いものがいっぱいあった。また来春に今度は青空の下で集まりたいですね。芝生店主ユサさん、そして裕子さん、会場を提供してくれたキチムにも心から感謝を。

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2025年10月22日

GOMES THE HITMAN SATELLITE TOUR 2025 “Band de Bel Canto TAKASAKI”(2025年10月18日 @ 群馬・高崎 SLOW TIME cafe)【ライブ後記】

GOMES THE HITMAN初めての群馬県でのライブ。高崎SLOW TIME cafeはとても雰囲気のいいお店で、リハーサルのときからとても和やか。店主の笠原さんも同世代、この地で20年もライブカフェを続けているのは本当にすごいこと。みんなで高崎名物「鳥めし弁当」を食べて、それが事前打ち上げみたいな感じになりました。初めての土地はいつもどれくらいのお客さんが観にきてくれるのか心細いのだけど、盛況のなかでステージに登れてとても嬉しかったのです。

オープニングは「自転車で追い越した季節」、続けて「街をゆく」から「僕たちのニューアトラス」。しょっぱな3曲のなかで小雪や粉雪や舞い上がる雪が出てきて季節を先取りしすぎた。この日は今年最後の夏日、25度を越える良い気候でした。「ready for love」「男なら女なら」「夜明けまで」はここ最近あんまり演奏していなかった曲たち、セットリストを入れ替えて新鮮な感覚。

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この日の天気、時間帯にばっちり似合っていた「桃色の雲」、SLOW TIME cafeの大きな窓からちょっとだけ夕焼けの空が見えた。「day after day」では堀越メンバーのギターが効いていた。この曲はいつもサポートギターのフレーズが欲しくなるのが、なんと4人編成でそれがクリアできるとは思わなかった。「memoria」のアルペジオも同様で、堀越さんがアルペジオを弾いてくれることで欠けたピースが埋まった。客席みんなのコーラスもとてもきれい。新曲たちは特に演奏するのが楽しい。「最後のお願い」「余韻」「レモンティーと手紙」、全部タイプの違う曲だからなおさら面白い。

「サテライト」「手と手」は今年リリースから20周年を迎えた『ripple』から。SLOW TIME cafeは年が明けたら20周年だそうなのでお祝いを捧げて。本編最後は「ポリフォニー」、“今日も誰かの誕生日”という歌詞があって、僕を高崎にひきよせてる!とインスタグラムに載せた外側が小澤征爾指揮のボストン交響楽団で中身がBOOWY『LAST GIGS』のCDを誕生日が一番近かった人にプレゼント。

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アンコールに「情熱スタンダード」、「雨の夜と月の光」を演奏してもステージを去りがたくて、予定になかった「baby driver」で締めくくり。カフェライブだったのにしっとりするというよりももっととても高揚感があって、客席も嬌声があがるほど盛り上がって嬉しかった。GOMES THE HITMANのステージで今年一番楽しかったかもしれない。最新ライブが最高っていうのがいい。ちょっとだけ空気にふれた高崎がとても良い街だったので、またここで演奏したいと思ったし、関東近郊の2時間くらいかけて行く小旅行ライブも続けていきたい。帰り道は上里インターで男だけで晩ご飯。吉祥寺に帰り着くころにはもうすっかり夜中でした。

年内のGOMES THE HITMAN、次回は12月23日下北沢440でのクリスマスタイミングのライブ。いっぱい歌っていっぱいしゃべる年忘れのステージにしたいと思います。ぜひ手帳にメモを。  
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2025年10月19日

マキノゲン × 山田稔明、恒例ジョイントライブ!〜いつも旅の途中 2025紅葉編(2025年10月16日 @ 下北沢ラプソディー)【ライブ後記】

年に2回の逢瀬、下北沢ラプソディーでの恒例のカスタネッツ牧野元さんとの2マンライブ秋編、うちで打ち合わせと練習をしてから1週間それぞれに特訓した成果を見せる日。平日の開催となりましたが満員御礼、ありがとうございました。秋雨の夕暮れが夜になり開演、元さんソロの楽曲「裸眼」、僕はこの曲が大好きなのですが元さんはこの曲をあんまりふたりのライブのセットリストに入れたがらないので僕がカバーすることに。元さんは僕の「home sweet home」をカバー。“またひとつ年をとって思うのは”という歌詞が前日に誕生日を迎えた元さんと同調。

作家デヴィッド・アップダイクの名前を借りた「アップダイク追記」はカスタネッツ「ムーン・パレス」と呼応するような秋の曲。先月完成した『シャーとニャーのはざまで』から「猫のふりをして」は近藤さんパートを元さんに歌ってもらいました。元さんの「猫を待つ」で猫リレー、そして「ムーン・パレス」につながるという物語性のある曲順でした。僕の「最後のお願い」、元さんの「DIG」は手拍子も起きて楽しかったな。前半終了。

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後半はカバーセッション。「歩く花」はブルーハーツ後期の名曲。元さんがストーンズの曲を選ぶのが意外だった「Ruby Tuesday」、僕も英語詞の曲としてギルバート・オサリヴァンの名曲「Alone Again(Naturally)」をセレクト、カルト的日本語詞カバー「また一人」とのマッシュアップに成功。続けて僕が初めて買ったレコードイモ欽トリオ「ハイスクール・ララバイ」で妙なザワザワ感。元さんはビートたけし「たかをくくろうか」という曲をカバー。「ハイスクール・ララバイ」は松本隆作詞 細野晴臣作曲、「たかをくくろうか」は谷川俊太郎作詞 坂本龍一作曲というのも興味深かったです。

恒例のフィッシュマンズカバーは「頼りない天使」、いい曲すぎるからという理由でずっと手を付けずにいた曲でしたが本当に心に沁みる良い歌。カスタネッツ「青と白の日々」はたしか前回僕がカバーしたけれど、元さんの歌でやっぱり素晴らしい。本編最後は僕の「hanelee」で気持ちのいいハーモニー。

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アンコールはふたりの共作曲「浮草」、作ってからかれこれもう15年くらい経つのでは?ちゃんと録音したいですね。そして以前カバーして異様な盛り上がりを呈したエコーズの「GENTLE LAND」を再び。木曜日の夜を盛り上げられるのかふたりとも不安だったのかもしれませんが杞憂に終わりました。元さんへのサプライズお誕生日ケーキが運び込まれてみんなでお祝いを。最後はいつものボ・ガンボス「トンネル抜けて」で大団円。楽しい木曜の夜でした。

来年カスタネッツとGOMES THE HITMAN、バンドでの2マンライブを予定、計画を進めているところです。ワクワクする。この日の模様は配信アーカイブを10月30日までお楽しみいただけます。ぜひこちらからご参加ください。

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2025年10月08日

夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽61(2025年10月4日 @ 下北沢 lete)【ライブ後記】

2013年から続く下北沢レテでの定期演奏会の第61回目。季節ごとの開催のはずなのだけど、今年の異常な暑さで3回連続で“夏”が続いて、ようやく夏から秋へとシフトした。セットリストも秋物をふんだんに取り込み、ようやく深呼吸ができるようになった気温のなかでライブがスタート。9月のライブが慌ただしく詳細に趣向を凝らしたものだったので今回は「趣向をこらさない」「普通にやる」というのがテーマ。

一日の終わりの曲から始めよう、と「点と線」からスタート。「夕暮れ田舎町」「アップダイク追記」と秋の歌を続けて、夜の入口に立って秋の夜長を味わうべく「クレールとノアール」から「三日月のフープ」へ。深夜の読書のような感覚で「言葉の海に声を沈めて」、この歌では「深い深い眠りのなかでは物語の構想を」というリフレインを客席みんなに歌ってもらって、その雰囲気がとても素晴らしくてちょっと感動しちゃった。リクエストに応えて夢の中で旅をするように「blue moon skyline」、電車から車に乗り換えて「glenville」でライブは折り返し。

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童謡「もみじ」を個人的にクリスマスソングに制定してしまったので、秋の童謡といえば「夕焼け小焼け」。先日歩いた帰り道で、夕方6時の鐘の音がこの歌だったから(もう真っ暗になってたから17時にしたほうがいいと思うけど)家に帰って歌詞を調べてみたら、その2番の歌詞がとても美しかったから歌ってみた。「赤とんぼ」も同様に。トンボにちなんで、かつて映画「ナナとカオル」に提供した「dragonfly」という曲があって、最近その歌を聴き直してまた歌いたくなっていたから季節感とあいまってこの日に似合っていた。

秋の夜長を経て夜明けを待って「small good things」。そこから『シャーとニャーのはざまで』をあらためてきちんと演奏するコーナーへ。「明け方のミー」で朝が来て「シャーとニャーのはざまで」でこの春からの出来事を振り返り。「最後のお願い」を最初に歌ったのは4月19日、ママン騒動のさなかのことでした。「ニャンとなるSONG」を音源よりもキーを落として歌ってみると、しみじみした風合い。「lucky star」で軽快に弾けて、本編最後はリクエストに応えて「happy ending of the day」。

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アンコールはフーテナニー、みんなで歌う試み。「太陽と満月」はキー設定が女性陣には難しいのかな?でも音を外しても変な声になっても大丈夫。衛星都市の喧騒、それはまるで針の飛ぶレコード。最後は「my favorite things」で声を枯らして。いつもライブが終わるとき寂しい気持ちが忍び寄ったけれど、最近はこの大合唱で締めくくれるのでニコニコしながら帰れるようになった。2025年に起きた小さな革命。

この日のライブは今週末10月11日(土)早速ツイキャスプレミア配信にてお届けします。季節が移ろう前に。



2025年10月11日(土)@ ツイキャスプレミア配信
夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽61 [収録配信]

20:00スタート/視聴チケット 2800円(別途手数料)
出演:山田稔明(GOMES THE HITMAN)

チケットはこちらから
https://premier.twitcasting.tv/toshiakiyamada/shopcart/399595


2025年10月4日(土)に下北沢 leteにて開催された山田稔明定期演奏会
「夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽61」の模様を収録配信。
全20曲約100分のプログラム。新しい季節の歌がたくさん。
配信当日はリアルタイムでコメント欄に山田が参加、アーカイブ期間も約1週間あります。
  
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2025年09月22日

GOMES THE HITMAN“Back to the BasicーSPCへの帰還”(2025年9月19日 @吉祥寺 STAR PINE’S CAFE)【ライブ後記】

なんと1年ぶりとなるGOMES THE HITMANの吉祥寺スターパインズカフェ公演。いつもはSPCでの年間予定を中心にライブスケジュールを立てるのだけど、今年は例外的に吉祥寺を離れて関東近郊を回るトライを続けているので今年最初で最後の吉祥寺でのステージとなります。それでもニコニコと迎えてくれる会場スタッフの皆さんが本当に心強いしありがたい。

季節もすっかり秋の入口、暑くもなく寒くもなく秋の風が吹く「遅れてきた青春」からスタート。久しぶりのSPC、お客さんもヒューヒュー調子に乗せてくれて嬉しい。「baby driver」から「アップダイク追記」デビュー当時の曲と最新アルバムの曲を交互に時空を行き来する楽しさ。この日大活躍することになる堀越メンバーが歌う「お別れの手紙」から「train song」の流れ、組曲のように。

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堀越ギターでの編成で今回初トライは「オレンジ〜真実」。この曲はもともともう一人のギタリストがフレーズを弾く曲だったのを僕が猛練習してなんとかライブで演奏できるようになった曲なのだけど、そのリフを堀越が担当することに。僕は歌とコードストロークに専念できて、いつもよりゆとりが。「真実パート」からはギターを背負ったままシンセに向かう姿もかっこよかった。「星に輪ゴムを」「手と手、影と影」はリリースから20年となった『ripple』からあの頃より熱い気持ちで。

「余韻」から始まる新曲群ももうすっかりセットリストにも体にも馴染んできました。「レモンティーと手紙」から再び2ギターシフト、「houston」で爆発して「明日は今日と同じ未来」で芳醇な音の重なり。僕のソロ作から「最後のお願い」をバンドでセッション。ソロのバンドとも弾き語りとも違う風合いの差が面白い。久しぶりに「名前のない歌」をバンドで。僕が40歳になるときに書いた歌だが、この曲もしっかり録音してみたい。いつまで経っても軽音サークルの部室みたいな雰囲気になるバンドで同窓会の歌を演奏するのも気恥ずかしいが「ブックエンドのテーマ」を歌っていると思い出す顔がいくつもある。

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アンコールは堀越ギターで「饒舌スタッカート」。この曲はホンキートンクピアノを高速で演奏するというコンセプトの曲だったはずがなぜこうなったか。こんな未来を2001年には想像しなかった。最後は光の雨が降るなかで「雨の夜と月の光」客席みんな立って弾んでもりあがってくれて本当にありがとう。この景色はいつもご褒美だなと感じます。GOMES THE HITMANは吉祥寺から次は群馬県高崎のSLOW TIME cafeへ。年末は12月23日に下北沢440でクリスマスライブをやります。

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2025年09月17日

夜の科学 vol.67ーSeptember Songs(2025年9月14日 @ 吉祥寺 スターパインズカフェ)【ライブ後記】

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9月のスターパインズカフェのアニバーサリー期間にお誘いを受けたバンド編成ワンマン。それが急遽レコ発になったり、CDが届かない事態にレコ発未遂になったりしてバタバタした数日を過ごしました。しばらく忘れられないだろうな…と思う。なにより前日のメンバー全員でのリハーサルの音の重なりが素晴らしくて、個人的にじんわりと感動していて、本番が楽しみでしょうがなかったステージ。

イトケンさんと五十嵐くんのリズム隊、安宅くん、近藤さんと僕の弦楽器3人、真里さんのキーボード、上野くんのフルート、7人編成の「pilgrim」でスタート。16年前にリリースされた音源に忠実に演奏するのが新鮮。この歌は今年僕のなかで生まれ変わった気がする。「glenville」「月あかりのナイトスイミング」「hanalee」と普段ならライブの中盤で演奏する曲を序盤に配したのも新鮮でした。

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僕がアコギからエレキギターに持ち替えて「三日月のフープ」からのROCKパートの躍動感。「光の葡萄」ではミラーボールの光の美しさに思わず「わっ」と声が漏れてしまった。吉祥寺スターパインズカフェの28周年のお祝いに「吉祥寺ラプソディ」、この曲はいつだったか切りの良い数字だったSPCの周年のときに作った歌だった。時間は流れる。このメンバーで初めての「夢の続き(imaginary)」も新しい風合いが加わったように思います。この数日間は本当にバンドの合奏が楽しくて楽しくて、ずっと終わらないといいなと感じていました。

CDが間に合わなかったニャーアルバム『シャーとニャーのはざまで』からの演奏、再び上野くんが加わって「きみは三毛の子」では僕が鍵盤ハーモニカやアンデス(鍵盤付き笛)などを重ねて構築したものを7人で再現し、立体化させるという感覚。僕が歌詞を先に書き、それに近藤さんがメロディをつけてくれた「猫のふりをして」も音源のアレンジをさらに芳醇なかたちであらためて披露。この歌での近藤さんの歌唱が優しさと我慢強さと大人っぽさが共存していて僕は大好きです。さらにゲスト、カイヌシゆうさくくんがステージに。緊張していたと彼は言っていましたが楽しそうにしてくれて嬉しかった。「ニャンとなるSONG」はちよだニャンとなる会のために書いた歌、ニャンとなる会の皆さんいらっしゃってたのでどんな気持ちで聞いてくれたでしょうか。

ママンのために書いた「シャーとニャーのはざまで」もコツコツとひとりで作り上げた音源を、ステージ上8人で鳴らす喜びがすごかった。ゆうさくくんのギロ、上野くんの踊るフルートが効いていた。お客さんのコーラスも手拍子も本当に嬉しいし、ありがたかったです。バンドで演奏する「lucky star」の多幸感、個人的なこの日のハイライトでした。新作から「最後のお願い」も夜の科学バンドで演奏する初めての機会でした。近藤さんと安宅くんのコーラスが寄り添ってくれるのもよかったな。本編最後の「セラヴィとレリビー」を歌いながら早くバンドでの録音も始めないとと心から思ったのでした。

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アンコールではメンバーをひとりずつ呼び込み。この日のドレスコードは「思い思いの猫」という直前に伝えた無茶振りだったのですが、みんなのなかのそれぞれの猫が表出していたように思います。個人的には白いシャツの下に茶色のTシャツを着て黒いパンツを履いて「三毛」を演出した上野くんが一番のツボでした。「太陽と満月」「ハミングバード」と続けて、最後はカイヌシゆうさくくんも呼び込んで「my favorite things」で大団円。レコ初未遂のなんともカッコのつかない夜でしたが、有機的な演奏が本当に楽しくて胸がずっと弾むような夜でした。

たくさんのご来場、温かい言葉をありがとうございます。次回は12月7日にフルメンバー7人で吉祥寺スターパインズカフェにて「夜の科学 vol.68」の開催を予定しています。  
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2025年08月15日

夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽60(2025年8月11日 @ 下北沢 lete)【ライブ後記】

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2013年秋以来12年、同じ空間で淡々と季節に一回弾き語りライブを重ねてきて60回。レテの内装も少しずつ変わって、ここにしかない唯一無二の空間のすみずみにまでここで演奏した音楽家の音が染み込んでいるよう。レテでのステージ、声が出なくなったことがあったり、男性ファン限定のライブをやったり、コロナ禍で無観客配信をやったり、病気になってドタキャンして振替公演をやったり、本当にいろんなことがあったから、静かに感慨深い。 60回というのはあくまで通過点だけれど、これから先あとどれくらいここで歌うんだろうかと考えながら下北沢レテへ昼過ぎにイン。昼と夜に2公演、共通の流れのなかでセットリストが少しずつ違う、というこの日のメニュー。

窓から明るい光が差し込む昼の部、この日は時折雨が降り猛烈な暑さからは免れたけれど、「目に見えないもの」からのスタートはこの季節に似合っていた。60回記念ということで1965年に作られた60歳のエレキギターHarmony Alden Stratotoneを弾く。「三日月のフープ」もこのギター特有の浮遊感で新鮮。同じく1965年生まれ60歳のアコギGibson B25で「長期休暇の夜」、みんなにトゥールルーとコーラスを手伝ってもらう。昼の部は「晴れた日のアスリート」、夜の部は「夏の日の幻」、冬が好きなくせに夏の歌がいっぱいあるのはなぜだろう。

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僕が「大学生です」と英語で言おうとして間違って「I'm universal student(僕は普遍的な学生です)」と告げたことがきっかけで生まれた「universal student」は「down the river to the sea」の原型となった歌。この2つを繋げて歌うレアなトライ。夜の部は「緑の車」をなんちゃってボサノバ風に。「water」は「笑う人」のラップ部分の元になった習作だけど、これも紛うことなきサマーソングなので歌ってみてとても楽しかった。歪んだエレキで「20世紀の夏の終わり」も新しい響きだった。この日は“山の日”の祝日だったので「山で暮せば」「やまびこの詩」を歌わないわけにはいかない。

なんとなく思い立って「平凡な毎日の暮らし」を歌ったらこの曲に対する自分の感覚が少し変わったようか気がした。尾道を旅して書いた曲、つい最近知人と尾道の話をしたからかもしれない。(夜の部はここで「glenville」を挟み)続くリクエストに応えた「名前のない歌」はなんと2013年に書いた未発表曲、これもとても久しぶりに歌って、かつて自分が書いた言葉に自分が鼓舞される。その後昼の部では「ユーフォリア」「そばにあるすべて」、夜の部は「水彩組曲」「桃色の雲」と異なる流れに。昼の部に歌った「情熱スタンダード」も妙に気持ちが込み上げた。

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エレキギターで演奏した「八月のベルカント」は暑さに参って呟いた吐息のような風合い。ピアノで演奏するときよりもキーを低くしているのもその雰囲気の違いになっているかもしれない。「hanalee」をみんなで歌ったとき少しグッときて鼻がツンとしたのはバレたかな。「セラヴィとレリビー」も最後のリフレインもみんなが恥ずかしそうに歌いだして、最後LET IT BEで大きな声になるのがいいね。この夏から「一緒に歌ってみない?」という試みがだんだん浸透してきて嬉しい。12年前にここで弾き語りを始めたころは恥ずかしがりのコール&レスポンスはあったけれどシンガロングには程遠かったから、60回目にしてとても感慨深い。

アンコールはリクエストに応えて昼の部は「calendar song」、夜の部は「猫町オーケストラ」。コロナ禍中にこの会場でのライブのために作った「小箱のなかの音楽」、そして最後は「my favorite things」をみんなで歌って大団円。昼も夜も満席、いつも本当にありがとう。気持ちよく歌わせてもらえる場所。
店主町野さん、支えてくれるスタッフ、そして近くから遠くから駆けつけてくれるファンの皆さんに心から感謝。また秋に、61回目の下北沢レテでお会いしましょう。

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2025年08月05日

高橋徹也・山田稔明 YOU'VE GOT A FRIENDーCan we still be friends?(2025年8月3日 @ 池尻 GOOD TEMPO)【ライブ後記】

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8月の日差しの強さ。焦がれるような暑さのなか池尻HOME/WORK VILLAGEへ。旧池尻小学校、ものつくり学校だったころも何度か足を運んだことのある場所、いたるところに“学校”っぽさが残っていて甘酸っぱい気分が去来する。昼間のカフェは盛況で満席(昼間はMarked池尻というカフェレストラン、夜はGOOD TEMPOというカフェバーになります)。広々と開放感があって、JBLの大きなスピーカーがひときわ目を引く。配置されたグリーンがとても目に鮮やかなのもいい。僕と高橋徹也でここで最初の音を出すのかと思うとわくわくしてくる。オープンして最初のライブ、会場スタッフみんなと手探りでセッティングとリハーサル。

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1か月前に急遽決まったイベントだったけれどたくさんお客さんが集まってくれて嬉しかった。僕とタカテツさんふたりでまず1曲「幸せの風が吹くさ」を演奏して、先攻は高橋徹也。仲良くなって12年になりますが、その独特の世界観は相変わらず。たっぷりと夏の歌で暑気をはらってくれました。お互い内緒にしていたカバー曲、ベン・ワットの「North Marine Drive」という涼しいセレクトに唸らされる。「新しい世界」と「犬と老人」は圧巻でした。

僕は普段あまり弾きなれない1965年製のHarmony Alden Stratotoneというビザールなエレキギターで「太陽オーケストラ」を。「月あかりのナイトスイミング」「一角獣と新しいホライズン」とサマーソングを続けました。音が響いて気持ちがいい。「僕たちの旅ー自己嫌悪'97」という曲は2014年の『緑の時代』に収録されていますが、1997年に僕が映像制作会社勤務でADをしていたときに出会った高橋徹也「真夜中のドライブイン」に触発されて作ったもの。28年後に鳴らされるネタばらし。

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僕が選んだカバーは徳永英明「壊れかけのRadio」という、ある意味大ネタ(本当は違う曲を歌うつもりだったのだけど)。こないだ名古屋でご飯を食べているときに有線で流れてきてなんだかやたらと感動してしまった。僕にとって思春期にラジオはとても重要なメディアだったから、元中学校のこの空間とも呼応した。GOOD TEMPOにはグランドピアノがあるので弾かせてもらって「八月のベルカント」を。“古びた懐メロがやけに胸を打つ理由”というフレーズを歌いながらハッとする。八月の暑さのせい。「最後のお願い」「光の葡萄」とエレキで歌って、タカテツさんを呼び込む。

セッション曲は僕がやりたいとリクエストした「サマーピープル」から。とてもメロウで優しい歌。どこかの半島のリゾート地に連れていってくれる。タカテツさんの提案で「ブックエンドのテーマ」、これは同窓会がきっかけでできた歌だから「友だち・旧友・中学校」というこの日のシチュエーションにぴったりだった。ハーモニーも新鮮。「友よまた会おう」「My Favorite Girl」「my favorite things」と盛り上がって、まだ歌い足りず最後は「セラヴィとレリビー」を。音源になってない曲をもう憶えてしまっているタカテツさん、長い付き合いになったものだ。素晴らしいコーラスをありがとう。

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終演後はバータイムになって、JBLの大きなスピーカーでレコードを聴きながら一杯飲むのもいい。とても快適なお店。現在クラウドファンディングを募っています(詳細はこちら)。ノスタルジックな“学校”感のなかで大人の夜遊びみたいにたまに立ち寄れたらいいなと思いました。またここで演奏したいです。無二の親友でいてくれるタカテツさんありがとう。スタッフ陣のサポートにも、暑いなかたくさんのご来場いただいた皆さんにも心から感謝を。
  
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2025年07月26日

夜の科学 in 名古屋ー逆さまの地図の上(2025年7月21日 @ 名古屋 大須 モノコト)【ライブ後記】

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浜松から名古屋へ。2時間弱の移動も夏の炎天下ではなかなかタフ。お客さん皆さんも会場への道すがらは大変な暑さだろう。ここ最近はバンドやユニットでのKDハポンでのライブが続いたので大須モノコトは2021年末以来と久しぶり。相変わらずモノが溢れて雑多でユニークなおもちゃ箱みたいなお店。セッティングとリハーサルを汗だくで。開場待ちの皆さんが暑そうなので少し早めにオープン。満員御礼で静かな熱気。扇風機が風をかきまぜます。

かつて「平和なるサバービア」という曲を“舞台は名古屋”とうそぶいたことがあった。セントラルパークとか中央区は中区とかなんとか、適当なことを言って面白がっていたのだけど、意外とその設定はしっくりくるんじゃないかと今となっては思う。なのでこの日のオープニングは「平和なるサバービア」。今よりも夏の平均気温が4度低かったころのサマーソング「スティーブンダフィ的スクラップブック」「何もない人」。モノコトに吊るしてある風鈴がなったり意図せぬ演出に盛り上がる。リクエストに応えて「長距離ランナー」。そして今回の東海ツアーのテーマソング的な「pilgrim」、そして「glenville」で旅を歌いました。オレンジ色の西日が顔にあたるのが新鮮でもうひとつリクエストに応えて「sweet home comfort」、このあたりから客席からのコーラスや合いの手の声がだんだん温まってきた。

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新曲「blue hour」もリクエストに応えて。昨年の暑さを歌にした「八月のベルカント」は四半世紀より4度気温が上昇した今を切り取った吐息のようなサマーソングかもしれない。「シャーとニャーのはざまで」ではコーラス録音を。ギタレレで「会えないかな」、みんな大きな声で一緒に歌ってくれて感動。ウクレレ生音で「hanalee」も音の響きがとてもよかったな。モノコトはソロ活動の最初期からお世話になっている会場なので年季の入った歌を歌うときにいろんな思い出が頭に浮かぶのです。

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窓の外の景色が昼の名残を残す夕暮れからどんどん夜になっていきます。「夢の続き(imaginary)」「あいとわをん」「最後のお願い」と歌いたかった新曲を全部。名古屋で久しぶりにしっかりひとりで弾き語りで歌えてよかった。本編最後は「小さな巣をつくるように暮らすこと」、これもみんなのラララのコーラスが響いて本当に感動する。アンコールは赤青黄色の光の粒を撒き散らしながら「光の葡萄」。「セラヴィとレリビー」も最後のリフレインをみんなが歌ってくれる。まだ音源になってないのにね。とても嬉しいです。そしてこの日も「my favorite things」大合唱で大団円。暑い日だったけれど爽やかな夏の思い出ができました。

名古屋のライブはいつも客席が熱心で、またすぐに戻ってきたいって思う。またすぐ会いましょう。とても充実した2日間でした。お世話になった皆さんに心からありがとう。

  
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2025年07月25日

夜の科学 in 静岡ー逆さまの地図の上(2025年7月20日 @ 浜松 窓枠2F Cafe AOZORA)【ライブ後記】

昨年6月以来となる静岡県浜松でのライブ。K-mix(静岡エフエム放送)でレギュラー番組を始めてから“通り過ぎる街”だった静岡に歌いにこれるようになって嬉しい。会場のCafe Aozoraはライブハウス窓枠の2階にあって、窓から浜松市街の景色が見えて、それが時間とともに変遷していくのが楽しい。炎天下の東京からの車での移動がなかなか大変。ゆとりを持って出発したはずが時間ギリギリになってしまい行きたかったお店に立ち寄れなかったのが残念でした。

ライブ中に番組の公開収録も兼ねた公演、来場の皆さんからメッセージを募ったのでセットリストもリクエストを多く反映させたものになりました。オープニングは「点と線」、窓から覗く街の風景、交差点が歌とリンクする。やっぱりこの日もとても暑い日だったので「光と水の関係」「三日月のフープ」「一角獣と新しいホライズン」と夏を感じさせる歌を続けて。浜松名古屋の東海ツアーの副題に「逆さまの地図の上」と名付けるきっかけとなった「pilgrim」も新たな気分で歌うことができました。旅の歌をもうひとつ、「glenville」を歌うころにだんだん日が暮れてきた。

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ギターを置いてハンドマイクでラジオの公開収録。テーマは「大人なやみ相談」、この模様は来週くらいの番組で放送する予定です。なんの台本もない行き当たりばったりのトークだったけどなんとかまとまってのでは。悩み相談に答えて、リクエストに応えて「high tide」「些細なことのように」をギタレレで。そして静岡でしか歌ったことがない「PRIMECATS RADIOのテーマ」で公開収録パートを締めくくりました。

前回の静岡公演時には影も形もなかった新曲「夢の続き(imaginary)」「最後のお願い」を丁寧に演奏。そして「手と手、影と影」、リクエストがないとなかなか自分ではセットリストに配置することの少ない「あさってくらいの未来」といつもより少しエモーショナルなクライマックス。窓の外には街の灯り、僕の場所からは行き交う車のヘッドライトが見える。気持ちの良い時間でした。アンコールで「セラヴィとレリビー」。この日も客席からの歌声がとてもよく聞こえた。「シャーとニャーのはざまで」で盛り上がって、最後は「my favorite things」の大合唱で大団円。遠くから近くからご来場ありがとうございました。K-mixからいただいた大きなお花は帰りにお客さんみんなに家に持ち帰ってもらうようにお願いしたんだけど、全部きれいになくなっていて、それぞれのお家で飾られている風景を想像しました。

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2025年07月14日

GOMES THE HITMAN SATELLITE TOUR 2025 “Band de Bel Canto MITO”(2025年7月12日 @ 茨城 水戸 BO-JANGLE'S)【ライブ後記】

GOMES THE HITMANが茨城県で演奏するのはきっとこれが初めてで、東京から車で2時間半の水戸へ午前中から出発してお昼すぎに会場入り。ボージャングルスは1984年にオープンした老舗ライブハウス、バーでありレストランでもある。ドアを入るとそこは1階のバーラウンジ(?)で、ステージは見上げた2階にある。ステージ向かいの2階は座敷席になっていて・・・と説明してもきっとうまく伝わらないと思うけれど、とにかくステージに立って目線を下に落とすと1階から見上げているお客さんがいて、真正面には座敷席に体育座りのお客さんが目に入る、というこれまでに経験したことのない眺めなのだ。春先に初めてここを訪れたときにすぐ「ここで歌ってみたい」と思った。いよいよその日が来ました。

セッティングも音響もDIY、自分たちでやるスタイル。ステージ面積が狭いので堀越メンバーがいつも使っている88鍵のキーボードが置けないので小さめのシンセとギターで演奏することになった。けっちゃんは小さなドラムを持ち込んでセッティングしつつ、なぜかバンジョーとアコギとウクレレも準備。ステージ上が部室みたいになっていく。須藤さんはミキサーの回線を解明しようとつまみをいろいろ回す。無事音が出て、音量を調節してバランスを取っていく。さて本番どうなるか。

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茨城水戸にどれくらいのお客さんが集まってくれるのか不安もあったのだけど満員御礼、茨城からも関東近郊からも遠方からもたくさんのご来場。みんなが会場に入るなりどよめく声を聞いた。そう、その驚きを楽しんでもらいたかったのです。2階座敷席は靴を脱いであがるスタイル、長机を挟んで座る“親戚集まり”みたいな風景。落ち着かないまま開演時間を迎えました。ステージに上がって全員が弦楽器のチューニングをする異例のオープニング。まだ夏休みは始まってもいないけれど“外は大雨、夏休みは終わったのさ”と歌う「way back home」から幽玄にスタート。

2曲目から堀越メンバーはエレキギターにシフト、バンド史上初めての楽器構成での「光と水の関係」、続けて「ストロボ」とデビューアルバムから夏の歌を息を切らしながら。7月にライブをやるとやっぱり『weekend』からたくさん歌いたくなる。「何もない人」もそんな歌のひとつ。「スティーブンダフィ的スクラップブック」も夏の風景をきれいにスケッチ、客席からのコーラスも美しかった(みんながいっぱい歌うライブになりました)。

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キーボード堀越メンバーがエレキギターを弾くきっかけとなった「レモンティーと手紙」、網膜剥離療養中に書き上げた「blue hour」とギター×2、ドラムとベースと歌のGOMES THE HITMANが新鮮。「新しい朝のワルツ」も新曲だけれど、「Time to Rise and Shine/How I'm feelin' Fine」のフレーズをお客さんに担当してもらう。下からも上からもみんなとてもいい声。「会えないかな」では堀越アコーディオン、須藤さんがベースからアコギに、けっちゃんは杉真理さんから引き継いだバンジョーを弾く。僕はウクレレ。生音での演奏、途中から僕は会場を練り歩き、最後はみんな大合唱という見たことのないシーン。同じスタイルで「coffee」を続けて。

会場の一体感。個人的ハイライトは「明日は今日と同じ未来」でした。鳴ってほしいギターのフレーズを堀越ギターが奏でる。簡単に弾いているように見えるかもしれないけれどめちゃくちゃ練習したんだろうな(僕はほとんど指示出さず、須藤さんとZoomレッスンしたそう)。「サテライト」も「houston」もラウドでグリッターなギターサウンド。4人だけの演奏でこんなふうにできるなんて、新機軸がひとつ確立された感じもある。「手と手、影と影」もとてもエモーショナルに響きました。

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本編最後は新曲「ポリフォニー」。この日は「雨の夜と月の光」を演奏しない日でしたが、そのかわりとなるディスコビート、ミラーボールもくるくると。アンコールは「僕らの暮らし」、水戸までのドライブで見た風景とこの歌が共鳴する感じがした。「僕はネオアコで人生を語る」、バンドが初めて世に出したCDのオープニングの歌を初めての街で鳴らす醍醐味。そして鳴り止まない拍手のなか、最後も堀越ギターリフで始まる「饒舌スタッカート」で大団円。こんなライブやったことなかった、これまで。とても面白かったです。

終演後はお客さんも参加する合同打ち上げがあるというのもボージャングルス名物。ご飯もとても美味しくてもうこのまま水戸に泊まってしまいたいくらいでした。納豆とか梅酒とか、お土産もたくさんいただいてしまった。またここで演奏できますように。春にライブを決めてずっとドキドキしながら迎えたこの日でしたが、終わってしまって少し寂しいです。あたたかく賑やかに迎えてくれたボージャングルスの皆さん、スタッフみんな、そしてご来場いただいたお客さんみんなに心から感謝。

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2025年07月02日

山田稔明 近藤研二 ふたりのコンサート in 札幌 vol.3(2025年6月30日 @ 札幌 のや2nd)【ライブ後記】

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札幌2日目は体力温存のためにゆったりと過ごして午後に会場の「のや2nd」へ。朝から降っていた雨もちゃんとその頃には上がって青空が見えている。札幌は思ったよりも蒸し暑くて、今年は気温も湿度も高めの、蝦夷梅雨というやつらしい。前日に飲みすぎた僕は少しくたびれてのやのドアを開ける。「ただいま〜」って言えば「おかえりー」と返ってくるお店が遠くに存在することが嬉しい。演奏曲目はお客さんとのやファミリーからのリクエストを参照しながら開演ギリギリまで検討。開演前に美味しい賄いご飯をいただきました。近藤さんとの「ふたりのコンサート」もこれで3回目。

平日の夜にも関わらずたくさんのお客さん、とても嬉しい。先攻は僕、「光と水の関係」で手拍子をもらってスタート。夏の歌で始めてみました。続く「夏の日の幻」も丁寧に風景を描写した来たるべき季節の歌。近藤さんが前日にサイモン&ガーファンクルやビートルズのカバーを歌っていたのに触発されて僕はビーチ・ボーイズ「神のみぞ知る」でブライアン追悼。続けた「keep on rockin'」はビーチ・ボーイズっぽいコーラスワークを試みた曲だったと思う。客席からのコーラスもよく聞こえました。

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のやファミリーかとちゃんからのリクエストは「歓びの歌」、ずっと忙しい忙しいが口癖のかとちゃんたちに大丈夫と背中をさすってあげたい。娘さきちゃんが聴きたがったのが「明け方のミー」、バックトラックと一緒に演奏しました。なんとなく僕のなかでは札幌旅のサウンドトラックといった趣きのある「glenville」、どうしてもこの空間で歌いたくなる曲。昨年6月以来ののやでこの1年のあいだにできた新曲を演奏するのは現在位置再確認みたいな感じがした。「夢の続き(imaginary)」、そして「最後のお願い」。この日は声がスーッと軟石作りの空間に伸びていって溶けていく感覚があってとても気持ちよかった。「最後のお願い」を歌い終わったら何人も泣いているのが見えてびっくりしました。「手と手、影と影」も最高記録更新!みたいな感じで歌えた。なんの記録かわからないけど。

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近藤さんは前半インストゥルメンタル曲多め、後半歌モノでとても充実したステージ。控室となった板の間の座敷で座布団を敷いて寝っ転がって聴いた。とても気持ちよかった。最近は東京で近藤さんとふたりきりで演奏する機会はなかなかなくて、札幌でばっかりやってる気がします。また東京でもやりたいな。

二人のセッションは、リクエストのあった「あいとわをん」から。これは1年前にここで「昨日今日いつか」という別のタイトル、今とは違う歌詞で歌った歌の最終形。近藤さんの「眠れねこねこ」を普段僕が歌っているキーにあげて近藤さんが歌い、僕は下のハーモニーをつけた。「猫のふりをして」は僕が歌詞を書いて近藤さんが曲をつけた共作曲、ニャーアルバムに収録予定。近藤さんの「第2の人生」、僕の「太陽と満月」で盛りあがり最後は「toi toi toi」。

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アンコールの拍手がやまず、最後に「hanalee」を歌って大団円。近くからも遠くからもたくさん集まっていただいて嬉しかったです。終演後にいろいろお話できたのもよかったな。初めましての方もたくさんいらっしゃいました。月曜日の夜に遅い時間までありがとうございました。共演の近藤さん、ずっと音響を支えてくれているPAの松川くん、のや川端ファミリー、家族や友人たち、留守番している猫たちにも心から感謝。

年に一回と言わず、2、3回来たいくらい好きです、札幌。また皆さんに元気に会えますように。

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2025年07月01日

チャペチャシチャシ保護猫応援 きっとうまくいくチャリティーコンサート(2025年6月29日 @ 札幌 musica hall cafe)【ライブ後記】

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朝3時に起きて5時のバスに乗り6時半の飛行機に乗って8時半には新千歳空港に降り立つ。チャペチャシチャシチームが空港まで迎えにきてくれて10時半にmusica hall cafeに到着。なんとも慌ただしい、しかしとても充実した一日の始まり。新しくなったムジカホールカフェ、広くなって開放感があり、窓からの光がきれいでデイタイムのライブにとても良い自然な演出。これまでいろいろな場所でやってきたこの保護猫応援チャリティライブ、今回入場料を下げたり、チラシをたくさん撒いたり、様々な努力をしてたくさんのお客さんに来ていただいた。当日初めて合わせる曲の練習を終えて、賄いのサンドイッチ弁当をいただいてから本番スタート。

地元のキッコリーズが先陣を切ってスタート。今回カポウさん、ゆうさん、池ちんに加えてベースの上野くんが加わって音に厚みが。もはや重鎮感があるね。本当に頼れる人たちです。「Heaven is My Home」に近藤さんと僕が加わり最初の合奏。今年も3組、組んずほぐれつコンサートは進みます。近藤さんのソロにバイオリンのゆうさんが残ってデュオでも演奏も新鮮でした。

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僕のセット、1曲目は近藤さんに残ってもらって「猫町オーケストラ」。近藤さんと男声でハモるのが最近楽しい。フォークデュオみたいでエモくなるのです。去年のチャペチャシチャシコンサートから1年、一番の変化はママンを保護したことでした。お客さんに手拍子とコーラスで手伝ってもらって「シャーとニャーのはざまで」。キッコリーズを呼び込んで「やまびこの詩」でもお客さんのコーラスがやまびこに。「my favorite things」もぐいぐい前のめりの素晴らしいグルーヴでした。キッコリーズと知り合って15年くらいになるのだろうか、もはや一緒にバンドやってるような気分になります。

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札幌小動物獣医師会の前谷先生が今年もスピーチをしてくれて、ライブの趣旨が明確に。これからも小さな命を大切にしたいと思います。近藤さんも加わって全員でのセッションは「電車がきます」から愉快に出発進行。「日向の猫」は夕方の時間帯にきれいに響き、カポウさんの日本語詩で歌う「Rainbow Connection」で素直な気持ちで虹の橋のことを思うことができました。「ニャンとなるSONG」も猫との暮らしのなかで想うものごとを詰め込んだ歌。世界中の猫が幸せでありますように。最後は「toi toi toi」で良いことがあるようにおまじないをかけて大団円。子どもから大人まで(カポウさんのお母さんや上野くんのおばあさまが来てくれて嬉しかった)楽しめるコンサートだったと思います。

終演後、キッコリーズが仕切ってくれて居酒屋で北のグルメを堪能。いつもバタバタしてしまいがちな札幌滞在でしたが今年はゆっくりみんなで話せてよかった。ストレスひとつ感じさせない格別なホスピタリティで迎えてくれたチャペチャシチャシスタッフの皆さんに心から感謝。そして遠くから近くから集まってくださったお客さん皆さんにありったけのありがとうを。

またみんなで集まりましょうね。

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2025年06月23日

夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽59(2025年6月21日 @ 下北沢 lete)【ライブ後記】

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春に続いて季節にそぐわないような日差しと気温の日。いよいよ季節は暑いか寒いかの二極化か。週末の下北沢は賑わっていて夏休みみたい。1週間前のヤマネコロッヂでの生音ライブの感触がとてもよかったので、この日もあんまり大きい音でPAしない自然な音像での演奏を試みました。満員御礼、59回目の下北沢レテ「夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽」の始まり。

2日前が太宰治の桜桃忌にして先代猫ポチの命日だったので「Qui La Laの夏物語」でスタート。「雨降り、水無月、桜桃忌も過ぎて」という歌いだし、この日歌うのが一番時期的にぴったり(七夕あたりもいいかな)。リクエストに応えて「一角獣と新しいホライズン」、英語の話題からブライアン・ウィルソンの訃報にふれて「神のみぞ知る」カバーと「海があればよかった」、これは英語タイトルにするならサーフィンUSAの歌いだし「If everybody had an ocean...」だから。

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晴れ男の話題から「雨に負け風に負け」、リクエストのあった「ココロ/コトバ」も久しぶりで新鮮。「星に輪ゴムを」と「月あかりのナイトスイミング」は雨の降らない梅雨空をなんとなく複雑な想いで眺めながら。先月下北沢ラプソディーでカスタネッツ元さんがカバーしてくれた「pilgrim」を“逆さまの地図の上”を紐解きながらあらためて自分で歌う。

暑くなってきてシャツを脱ぐと僕のTシャツに「Cat Sitter」と書いてあったことに気づいた人がいただろうか。この日はポチ実の11歳の誕生日。制作中の“ニャーアルバム”のバックトラックに乗せて「きみは三毛の子」と「明け方のミー」を歌ってお祝い。ポチを想って「lucky star」と「small good things」と続けました。ポチとチミ、ママン、そして世界中の猫に捧げる猫ソングコーナーでした。

新曲をまとめて。「あいとわをん」は少し久しぶり、そしてリクエストに応えるかたちで昨年夏に書いた「八月のベルカント」を新しい気持ちで(ギターで)歌いました。「夢の続き(imaginary)」、「最後のお願い」と今年になってできた歌、やっぱりシンガーソングライターである自分にとって新しい曲が自分以外の人の心に響いているように実感できるときに大きな喜びを感じる。

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ヤマネコロッヂでやったような会場一丸となった合唱をまた体感したいことを客席みんなに伝えて「日向の猫」を本編の最後に。この曲はしっとりしてて、大合唱っていう雰囲気でもなかったかな。それでも最後のラララのコーラスは小さなレテに声が充満している感じがして感動。僕はみんなとギターを置いてからも歌い続けて指揮者のように透明のタクトを振って歌を締めくくったのでした。アンコールでは「そばにあるすべて」、そして最後は「my favorite things」で再びそこにいる全員での大合唱で大団円となりました。

小さな会場でライブをするときの醍醐味かもしれませんね、シンガロングは。すごく楽しかった。またやりましょう。  
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2025年06月17日

旅想フーテナニー(2025年6月15日 @ 吉祥寺 ヤマネコロッヂ)【ライブ後記】

吉祥寺のはずれにある小さなご飯屋ヤマネコロッヂでのライブ、初めてのトライでした。普段よく夕飯を食べにいくお店、いつもは8人くらいで満席のお店にその倍くらいの椅子を並べて、マイクもアンプも持ち込まない完全生音でのライブ。店主なおみさんがとても美味しそうなお弁当を作ってくれた。イベントタイトルの「旅想フーテナニー」、“旅想”はこのお店で提供される「旅想ワンプレートごはん」から借りて、フーテナニー(Hootenanny)はアメリカで1960年代に流行したフォークソングを中心とした音楽イベント、聴衆参加型の歌や演奏を即興的に行うアットホームなコンサートのこと。そういうライブになったらいいなと思ったのです。

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お昼の部、この日は朝雨が降っていたのがあがってどんどん気温が上昇。汗をかきながらの始まり。狭小なスペースにぎゅうぎゅうだからなおさら熱気が。窓の外を行き交う車や人の流れを眺めながら歌うのがとても新鮮。「吉祥寺ラプソディ」がとてもリアルに響いた。店主なおみさんがくるりのファンなので「ばらの花」をカバー。「シャーとニャーのはざまで」あたりからお客さんのコーラスの声がどんどん大きくなる。僕の声をかき消すくらいのコーラス。本編最後の「my favorite things」の大合唱はちょっと記憶に残る大事件だったかもしれない。みんな歌詞をばっちり憶えていて、まさにこれは僕が夢想した“フーテナニー”そのものだった。

お店で用意されたマフィンやお菓子も全部お昼の部で売り切れてしまった。ぜひ通常営業のときのヤマネコロッヂにも皆さんご来店いただきますように。昼の部に続いて夜の部も満員御礼。昼と夜とで雰囲気が違うのも面白かった。四半世紀前に梅田タワーレコードで働いていて、今は吉祥寺のカレー屋さんのお兄さんがライブを見にきてくれたのが事件だった。「光と水の関係」を一緒に歌ってくれて、こんな再会ってあるんだなあと不思議に思う。窓の外に人影が立って、お店の中を覗き込んでいる。ドラマーの森信行くん(もっくん)だった。そのままステージに入ってもらってタンバリンとシェーカーで「ばらの花」セッション。こんな風景、想像もしなかった。

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生音で演奏しているとどんどん音を小さくしていきたくなる。ギターをギタレレに、さらにウクレレへ、と頼りない楽器にバトンしていく。ウクレレで歌った「hanalee」がとても自分にとって新しく響きました。作ったときのときめきが蘇るような。またここで生音でやりたいなと思った。ちょっと他にはないような特別感がありました。最後の曲「セラヴィとレリビー」でもリフレインのフレーズをみんなが大きな声で歌ってくれた。音源になってないのにすごいことだ。

朝から一日、たくさんのお弁当を作ってくれた店主なおみさんが一番頑張った。暑いお昼も、少し涼しくなった夜も、この日しか歌えない歌を聞いてもらえた気がします。椅子を貸してくださった吉祥寺の老舗カレー屋さん「まめ蔵」、慣れない手伝いのスタッフ、お弁当を行き渡らせるために回してくれた人、遠くから近くから観にきてくれた皆さんに心から感謝。素晴らしい一日でした。

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2025年06月02日

マキノゲン × 山田稔明、恒例ジョイントライブ〜いつも旅の途中 2025新緑編(2025年5月31日 @ 下北沢ラプソディー)【ライブ後記】

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ここ最近は年に2回の恒例となってきた下北沢ラプソディーでのザ・カスタネッツ牧野元さんとのジョイントライブ。最初が2018年で、もう8年目になるのですね。その時がラプソディーの2周年記念でした。今年は9周年をお祝いします。土砂振りの雨の街を通り過ぎて走って下北沢にたどり着くとサウンドチェック、リハーサルしているうちに空が晴れてきた。もうそれだけで嬉しい。「リハは軽く」とか言いながらみっちりギリギリまでやってしまうのは元さんと僕の性分か。今回は難易度の高い曲が多かったのでピリッと緊張感がありました。

立ち見の方もいるほどの満員御礼、ラプソディー9周年月間の最後を賑やかにできてうれしい。ステージにあがって1曲目は僕の「サテライト」、続いて元さんの「どうせ明日も晴れだろう」。今回僕はカスタネッツの「青と白の日々」をカバー、大好きな歌なので何度目かのトライでした。元さんは僕のソロデビュー作から「pilgrim」、とても難しい曲に挑戦してくれました。別の歌みたいに新鮮に感じた。その「pilgrim」の雰囲気に飲まれて続く「手と手」を見失うアクシデントもライブならではかな。“世界にひとつだけのハモ”という名言も飛び出た。「hanalee」に寄り添う元さんのコーラスもとてもいいのです。「Hello」で前半終了。

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後半のカバーセッションは元さんセレクトeastern youth「夏の日の午後」というチャレンジ楽曲。パンキッシュな原曲を弾き語りでエモーショナルに。僕もパンクス気分で選曲、ザ・ブルーハーツの後期楽曲「夕暮れ」を。今回のフィッシュマンズカバーは「いい言葉ちょうだい」、もう初期楽曲はあらかたカバーしたのでは?続いて元さんセレクトのこれまた難曲KANさんの「まゆみ」、本番とてもうまくいきました。ピアノで作られたであろう曲をギターで演奏する難しさと楽しさがありました。KANさんの楽曲は洋楽名曲への愛あるオマージュに溢れている。高校時代にカラオケでカーペンターズを熱唱して羨望されたという自慢話の後に僕が選んだのはサイモン&ガーファンクル名曲中の名曲「America」(ラジオでも最近何度もかけましたね)。そして元さんが選んだふたりで思い切りハモるための井上陽水奥田民生の「ありがとう」、これもビートルズへの敬意あるオマージュでした。

僕がここ2ヶ月猫のことで翻弄されている最中にできた歌「最後のお願い」を歌いたくて、デモを元さんに聴いてもらってコーラスを添えてもらった。この歌は“猫を待って”いるときにできた歌なので、続く元さんの「猫を待つ」へと美しい流れ、本編終了。そのまま下がらずアンコールは共作曲「浮き草」、そして定番ボ・ガンボス「トンネルぬけて」で大団円、かと思いきやカーペンターズ「Yesterday Once More」のイントロが流れてきて壁のスクリーンに歌詞が映し出されるカラオケ状態。僕はハンドマイクで熱唱、というおひれがついてライブ終了。佐賀のカラオケボックスでこの歌を歌ったのは1991年、もう35年くらい前のこと。とても気持ちよかったです。

この日のライブの模様はツイキャスプレミア配信にて6月14日までアーカイブをご覧いただけます。視聴チケットはこちらから。また秋にここで集まれますように。たくさんのご来場、配信でのご参加、そしてスタッフみんなに心から感謝。ラプソディー9周年、おめでとうございました。これからもよろしくお願いします。

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2025年05月27日

GOMES THE HITMANーSATELLITE TOUR 2025 “Band de Bel Canto MACHIDA”(2025年5月24日 @ 町田 まほろ座MACHIDA)【ライブ後記】

3月の横浜公演以来のGOMES THE HITMAN、東京都町田市のまほろ座MACHIDAで初めて演奏しました。音の反響が少なくて演奏に集中できるハコで、一音一音丁寧にフレーズを紡いでいく感じがありました。とても居心地のいい会場ですね、まほろ座は。スタッフ皆さんのホスピタリティも素晴らしい。楽屋にコーヒーがあったりカントリーマアムがあったり、そういうとこもちょっとうれしい。満席の会場、いつもの登場SEが鳴ってステージへ。「思うことはいつも」からスタート、思うことはいつも形あるものはそっと消えていくということ。「keep on rockin'」「午後の窓から」とリリースから四半世紀となった『cobblestone』楽曲を。季節を先取りして初夏の歌たち「平和なるサバービア」「晴れ男と雨女」、「虹とスニーカー」ではお立ち台に乗ってギターソロ。10周年のまほろ座の歴史でお立ち台に立ったのは僕が初めてだったそう。「太陽オーケストラ」で真夏モードに。

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まほろ座店長はキンモクセイ/サトミツ&ザ・トイレッツの佐々木良くん、彼をステージに呼び出してGOMES THE HITMANとキンモクセイのレーベルメイトとして関係についていつもの定番話。奇しくもキンモクセイの復活アルバムと同じ日にリリースされた『memori』から「night and day」と「baby driver」を演奏して前半終了。休憩を15分挟んで第二部という構成も新鮮でした。この日はインディー時代から新曲までとてもバランスの良いセットリストだったなと思う。今回はメンバーが演奏したい曲を4曲ずつ投票するというスタイルで決めたラインナップでした。

リリースから20年にして「夜の科学」を4人で初めて演奏しようというのはけっちゃんのアイデアだったか。リハーサルに入って最初にアレンジしたのはこの曲でしたが、どんどん静かにテンションがあがっていくような、「ドライブ」にも似た長尺曲なのだと再認識しました。またやってもいいな。「手と手、影と影」も“エモ”かった。消えない傷のフレーズのとき右手の甲を見つめるのがお決まりになってきた。「サテライト」の爽快感、とてもシンプルな歌なのに様々な感情が去来する歌です。

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Key堀越がステージ上手に移動してアコーディオンでの「小さなハートブレイク」「新しい朝のワルツ」、そしてエレキ2本のアンサンブルで「レモンティーと手紙」では堀越メンバーもお立ち台へ。こんな新機軸楽曲が結成30年以上経って生まれるとは。ライブ前日に「最後のお願い」という新曲をメンバーに聞いてもらって急遽セットリストに。この曲は非常に個人的な歌でソロの作品に収録されると思うけれど、バンドでの演奏もとても良かった。新曲「ポリフォニー」で本編締めくくり。もうCD作れるくらい未発表曲がたまってきました。新しいGOMES THE HITMANも楽しみにしておいてください。

アンコールの最初は「週末の太陽」、これは須藤さんリクエストの歌だったかな。アンコール2曲がデビューアルバム『weekend』からというのも良い構成でした。最後は「雨の夜と月の光」、まほろ座のミラーボールもスターパインズカフェに負けないくらい素敵な光の雨を降らせてくれました。たくさんのご来場、歓声嬌声もいっぱいありがとう。とても楽しい2時間半でした。次回は7月、茨城水戸ボージャングルス。どんなライブになるか今からドキドキします。また新しい、サムシングニューなGOMES THE HITMANにご期待ください。

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この日のセットリストをプレイリストにしました。お楽しみください。
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2025年05月19日

シャーとニャー vol.1(2025年5月16日 @吉祥寺スターパインズカフェ)【ライブ後記】

吉祥寺スターパインズカフェでのトモフスキーさんとの2マンライブ。とても楽しみにしていたイベント、素晴らしい一日でした。この日は演奏する順番をくじ引きで決めることになっていたのだけど、リハーサルをどっちが先にやるかも決まってなくて、僕もトモさんも同時にセッティングしながら「こんなこと普通ないですよね」と少し困惑しながらもそのカオスを楽しむような感覚。本番まで楽屋でトモさんとまったり過ごす時間も僕にとってはとても貴重なものでした。ステージ上でくじ引き、どっちも先にやりたい演者ふたり。結果トモフスキー専攻、僕が後攻という結果に。トモさんのステージはストーリー仕立てで楽しくときにじんわりして可笑しく優しい。客席から存分に楽しませていただきました。最高だった。

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トモさんのセットにはバスドラが組み込まれていて、僕の出番のときもそれが目の前にあったから気まぐれに踏み込んでみるも、これは簡単に手を出してはいけない達人技なのだとわかる。1曲目「三日月のフープ」から「一角獣と新しいホライズン」、久しぶりに緊張しているなあと感じながら。バックトラックで「思うことはいつも」。グランドピアノで「RGB」はこないだ神戸で歌ったのが良い感触だったので東京でも歌いたくなりました。この日の「手と手、影と影」は歌と心がひとつになる感じがした。「ああ、もう二度と消えない傷を」と歌うときにママンの爪痕を見つめていたら客席からどなたかが「消えるよ」って言ってくれて、それもよかったな。

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ママンの報告をしてから「シャーとニャーのはざまで」「最後のお願い」。この日もたくさんのお心添え、優しい言葉をかけてもらってありがたく感謝するばかり。「夢の続き(imaginary)」で“生まれ変われるように”と歌詞を書いた意味が後追いで追いかけてくる。最後は「光の葡萄」、久しぶりのスターパインズカフェのミラーボールはやっぱり息を飲むほどに美しかった。

トモさんとのセッションの最初は「ゲンキガナカッタナ」、これは僕のセットのなかでカバーしようと準備してきた曲だったのをリハーサルで急遽トモさんがドラムを叩いてふたりで演奏することになった。僕はこの寄るべもなく暗く沈んだ歌が昔から大好きなのだ。トモさんと演奏できてとても嬉しかった。トモさんの「映画の中」は僕がちぐはぐなドラムを叩いて、トモさんがピアノで歌った。最後は僕の「my favorite things」、トモさんのパワフルでぐいぐいと推進力を持つドラムがこの曲に新しい響きをつけてくれました。今までやったことのない感覚の「my favorite things」だった。

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金曜日の夜にたくさんのお客さん、会場入りしてからずっと楽しかったので終わってしまって「ああ、終わっちゃった」とさみしくなる。今年最初のスターパインズカフェでしたが、やっぱりここは特別な場所だなと思いました。次は9月かな。今回タイトルに vol.1 ってついてたのでまた来年2回目があることを期待しつつ。かけがえのない一日をくれたトモさん、スタパの皆さん、スタッフみんな、そして集まってくださったお客さんに心から感謝を。  
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2025年05月15日

話したり鳴らしたりーtalkin' & playin’ vol.1(2025年5月11日 大阪 本屋 亜笠不文律)【ライブ後記】

関西遠征2日目。お昼前に大阪天王寺にある、両親の眠る一心寺へ立ち寄り手を合わせる。この日の会場の本屋 亜笠不文律からほど近かったのだ。ずいぶんすっきりした気持ちでお店に到着、お客さんがひっきりなしに訪れて活気がある。昨年末の大阪でのライブのときに、新刊を扱う町の本屋を個人で始めるのでいつかイベントに出てほしいと未来の店主が僕に直訴してからほんの半年でこの日を迎えたのは、僕の無茶ぶりのせいだったかもしれないけれど、店主アガサさんもそう相応の覚悟を決めたみたいに見える。トークの内容について細かいことはほぼ打ち合わせせず本番に向けて準備をした。

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膝と背中がくっつくくらいぎゅうぎゅうの満員御礼となった会場、本棚に囲まれて第一部のトークが始まる。この日の司会は店主アガサさんではなく僕だった。僕のほうがお店について、彼女について聞きたいことがいっぱいあったから。この時代に町の本屋を始める理由は、もしかしたらこんな時代になっても音楽家として生業をたてようと邁進する自分とそんなに変わらないような気がした。もともと大きな本屋さんで書店員をしていたキャリアはこのお店をどこへ運んでいくのかその行く先がとても楽しみになった。

大きな通りに面したお店の入口側をステージにしたので、ひっきりなしに行き交う人波やなにをしてるんだろうと覗き込んでくる子どもたちの姿が印象的だったと終演後に教えてもらった(僕からは見えなかった)。でも“普通の本屋のふりをして、実は変わった本屋”を目指すのに、こういう秘密基地での集会みたいなイベントはこの町のみんなの興味を引くことになるかもしれないな。アガサさんは緊張していたけれど、終始トークは淀みなく、個人的にはすごく噛み合った面白いおしゃべりができたという達成感もありました。ぜひイベントを続けていってほしい。

第二部はライブ。店主アガサさんは中学生の頃から今まで、四半世紀GOMES THE HITMANと山田稔明の音楽を愛聴しているので、ここはもう彼女にセットリストを作ってもらおうと思ったのだ。1日考えて彼女が送ってきた曲目はなぜその曲を選んだかの理由も含めて、この場所で演奏するのに完璧なセットであった。1曲目は「点と線」、好きな歌を聞いて“読みかけの本”で手遊びして過ごしたというフレーズ。2曲目「blue moon skyline」には携帯、鍵、財布とカメラ、飴玉いくつかと“読みかけの本”。どうやら僕には読みかけの本がたくさんあるみたい。3曲目「言葉の海に声を沈めて」には“立ち寄った書店で手にした雑誌には僕の書き損じた文章が見覚えのない名前を連ねて踊ってた”。4曲目「一角獣と新しいホライズン」は中学の英語の教科書からそのタイトルが生まれた歌だけれど、アガサ店主が「NHK基礎英語のテキストとかを普通に売っている町の本屋です」と通りがかったお客さんにこの本屋の特色を伝えていたのが興味深かった。「レモンひときれ」は季節はずれの冬の歌だけれど“夜に店開く古本屋”が登場する。このお店でもまもなく古書を扱うそうだ。

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店主セレクトから少し離れて、リクエストのあった「Qui La Laの夏物語」には太宰治と桜桃忌が登場する。桜桃忌6月19日は先代猫ポチが亡くなった日、「日向の猫」でみんなでラララを。大阪でも「シャーとニャーのはざまで」のコーラス録音にトライ。なんとこの日の客席にnino trincaのボーカル(ザ・ハミングス)角森さんがいらっしゃって、シャナナナコーラスに参加してもえらえたことがめちゃくちゃ嬉しい。いい声が録れました。ママンの話を少しして新曲「最後のお願い」と「夢の続き(imaginary)」を。そして本編を“本を閉じるように”締めくくるべく「オレンジ〜真実」を歌いました。

アンコールは再び店主セレクトの「my favorite things」、“読みかけの本をパラパラとめくるとき窓際のソファが居心地がいい”。ここにある本の9割は大型書店に行けばどこでも売っているというけれど、平置きされたり面置きされたりした本はとても個性的なタイトルが多く、こだわりが伺えるし、「私のお気に入り」を集めた棚はキラキラしていた。トークとライブで2時間のあっという間の出来事。とても楽しい時間でした。見切り発車だったかもしれないけれど、やってよかった。2回、3回と続いていけばいい。終演後はゆっくり本を眺めて、何冊も本を買って帰りました。旅先で買った本って少し特別。たくさんのご来場ありがとうございました。僕の本、サインを描き込んで亜笠不文律に託してあります。興味のある方はお出かけください。路面電車に乗ったりして。

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2025年05月14日

夜の科学 in 神戸ーカフェの厨房から(2025年5月10日 @ 神戸 旧グッゲンハイム邸)【ライブ後記】

急遽決まった先週末の関西遠征。東京から一気に兵庫まで車移動っていうのはなかなか大変。覚悟を決めて旧グッゲンハイム邸でのライブを企画してくれたシカゴキカク早田くん(わさだくん、愛称はわっさん)と早朝に東京を出発した。淡々と距離を刻んでいくドライブ、渋滞も少なく順調。西に行けば天気が回復すると思っていたのがずっと雨が続く。

旧グッゲンハイム邸のある塩屋にたどり着いた頃には少し明るい曇り空になっていた。この日の懸案事項は急仕立てのイベントだったので音響を担当してくれるPAさんが見つからなくて、セルフPAで自分たちでセッティングして音を出さないといけないことだった。使い慣れない機材を扱えるか不安だったのが、「チェックチェック」とマイクの音ができたときの安堵感が僕のこの日の感情のいくつかあるピークのひとつだった。そこからは心がほぐれて、おなかが減ってることに気づいてチャッツワースのまかない弁当で満たされて、開演を待つ。準備も順調にいって、予定より30分も早くオープンしてお客さんたちもゆっくりチャッツワースの飲み物やフードを楽しめたのではないでしょうか。そしてついに空は晴れ、青空と日差しが。風が強いのに難儀したけれど、日よけの幌がなびく風景は気持ちの良いものでした。僕は旧グッゲンハイム邸の2階に大の字で寝転がって、差し込む夕日が溶けてなくなるまでその温かさを堪能しました。

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ライブ前日にブログで指を怪我したこと、その前の週にママンの病気と手術のことを書いたので、客席には多分に緊張感とかみんなの心配とかいろんな想いが渦巻いていたと思う。楽しい夜にしたいと願いながらステージへ。「believe in magic」「光と水の関係」と神戸の海と青い空を思いながら夏の歌をエレキギター弾き語りでキックオフ。アコギよりも弦が細いエレキのほうが指に負担がないかも、とエレキギターで演奏するつもりだったのです、当初。でもアコギもなんとか弾けそうだと前日に判断。2曲目で早速エレキの弦が切れるというのも因果なもので、アコギに持ちかえて、最悪カラオケでと用意しておいたバックトラックにあわせて「思うことはいつも」。『cobblestone』25周年の話から以降は指のことを気にしないで演奏できるようになりました。「keep on rockin'」の輪唱、「午後の窓から」はこの会場のシチュエーションに完璧なマッチング。

公開弦張り替え作業からのエレキギターで「月あかりのナイトスイミング」、トレモロのギターで海に映る月みたいなイメージ。ロングドライブのあとの「glenville」はしみじみ響くね。リクエストをもらった「milk moon canyon」をチャッツワースに捧げて。岸本さんたちが来てくれて本当に心強かった。お客さんたちと交わす会話を僕はこっそり聞いてニコニコしていました。グランドピアノがある会場なのでピアノ弾き語りを。ブルーハーツの「TOO MUCH PAIN」はこの春に習得したお気に入りカバー。「ひそやかな魔法」はピアノで作った曲。今回初めてトライした「RGB」、Dのキーの曲をCに下げるという姑息な手法で。でも、そのキーで歌うのがここ最近の自分の気分にすごく似合っていたと思う。「手と手、影と影」を歌いながら途中自分が書いた歌詞がツボにはまってしまう瞬間があったり。

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ここ神戸でも「シャーとニャーのはざまで」のコーラス録音をお客さんにお願いする。関西コーラスは東京コーラスと少し違うね、やっぱり。いい声たくさんありがとうございました。ママンの話をしてから新曲「最後のお願い」。やっぱりライブでみんなの顔を見ながらだと文字に書かない想いまで滲みでてくるなあと思いました。「夢の続き(imaginary)」も初めて関西で演奏することができた。最後はシカゴキカクわっさんが車中の会話のなかで「すごく好きなんです」と言ってくれた「小さな巣をつくるように暮らすこと」で本編終了。

アンコールに応えて再びステージへ。少し長い自分語りをしたあとで、予定になかったボブ・ディランの曲に芸術家の故 永井宏さんが日本語をつけて歌った「くよくよするなよ」を。イッツオールライトやで、という言葉は自分に向けて歌ったのかもしれない。「セラヴィとレリビー」、最後はリクエストに応えて「距離を越えてゆく言葉」。今日が終わって、明日は大阪。また明日ね。すごくすーっと彼方まで飛んでいくような声で歌えて、それがとても嬉しかった。終演後もいろいろあたたかい言葉をありがとうございました。

終演後、片付けまで終わってホッと安堵のため息を深く吐く。この日のライブのことですごく緊張していたんだなあと思った。シカゴキカク、チャッツワース、そして心強いサポートをしてくれた旧グッゲンハイム邸スタッフの皆さん、東京で僕の留守を支えてくれたスタッフ、想いを馳せてくれた皆さん、そして会場まで足を運んでくれたお客さん全員に心から感謝します。いつまでも記憶に残るような忘れられないライブになりました。

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2025年04月22日

夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽58(2025年4月19日 @ 下北沢 lete)【ライブ後記】

春の下北沢レテ定期演奏会は気温が28度まで上昇する陽気。2公演開催ということでお昼に下北沢入り。陽の光が差し込むレテの雰囲気もとてもいいのです。GOMES THE HITMAN『cobblestone』25周年ということでオープニングはそのなかから「思うことはいつも」、春に歌うことが多い曲ですがこの日は特にオープナーとして相応しかった気がしました。みんながラララと歌ってくれるのもうれしいな。昼の部はバックトラックに乗って、夜の部はシンプルな弾き語りにしてみました。続けて「keep on rockin'」「午後の窓から」と四半世紀前の思い出話。

7月並みの陽気ということで少し季節を先取りした「何もない人」、そしてリクエストのあった「一角獣と新しいホライズン」を歌う。夜の部は「一角獣」のかわりに久しぶりに歌いたくなった「夏の日の幻」を。「春なのに25度を超えてゆくようなときもあるさ」ということでフィッシュマンズ「Weather Report」をカバー、からの「glenville」。この曲はトランキライザーみたいね。

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昼も夜もTシャツ1枚で汗ばむくらい、光の色の違いがわかりやすいですね。リクエストを受けた「サニーレタス」、学生時代に書いたこの曲を自分で選んで演奏することはまずないからいい機会でした。みんなで歌うのも楽しかった。『緑の時代』からもう一曲選んで「夢のなかの音楽」、この曲を書いた頃から僕は新たな技を得て、夢の中の歌を具現化できるようになった。「夢の続き(Imaginary)」がその成果。現在制作中のニャーアルバムから「明け方のミー」をバックトラックとともに。この曲は作ったときからどんどん進化・深化していく感覚があります。

この日は昼も夜も「シャーとニャーのはざまで」にコーラス録音をお客さんに協力してもらう。3テイクずつ録って2つずつ採用したので都合80人分のシャナナナーが音源に加わりました(昨日作業しましたがすごく良い感じだった!)。できたての新曲「最後のお願い」とそれにまつわる話、続けて「小さな巣をつくるように暮らすこと」という流れが個人的にはこの日のハイライトでした。なにはなくともみんなが元気でいればね。夜の部は「小さな巣」で本編終了、昼の部はリクエストで「悲しみのかけら」が加わりました(声が枯れてエモかったね)。

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アンコールでは昼の部はレテのテーマソング「小箱のなかの音楽」、夜の部は誕生日リクエストで「ポリフォニー」を。「ハミングバード」もリクエスト、この曲でライブを締めくくると気持ちがすっきりと解放される気がします。暑い日だったのでさすがに2公演疲れたけれど、それはやっぱり心地良いくたびれでした。昼も夜も満席、ありがとう。心をそっと寄せてくれた皆さんに感謝。

また初夏に下北沢レテでお会いしましょう。

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2025年04月08日

Soft Package 4 - 同窓会 Season 1(2025年4月5日 @ 三軒茶屋 グレープフルーツ・ムーン)【ライブ後記】

四半世紀の付き合いのある3組、青木慶則(ex.HARCO)、advantage Lucyと山田稔明(GOMES THE HITMAN)でのイベント、青木くんから「同窓会」という副題を聞かされたときは「ええ、そんなストレートに言っちゃうの?」と思ったのだけど、スタート地点をほぼ同じくしてそれぞれ紆余曲折、いいときも悪いときも乗り越えてきた同世代の今の姿を目の当たりにしてとても刺激になったし、みんなの現在位置が興味深かった。満員御礼の素晴らしい夜になりました。

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ソロで誘われたのだけど、GOMES THE HITMAN楽曲を演奏しようと思ってキーボード堀越さんにサポートしてもらうことに。2人編成というのはもしかしたら20年ぶりくらいかもしれないな。GOMES THE HITMANらしさってなんだろう?と熟考して選んだ1曲目は「夜明けまで」、アップライトピアノとギターと歌とコーラス。続いて「手と手、影と影」、僕自身が代表曲だと思う歌を歌ってみた。堀越ボーカル「お別れの手紙」から「train song」というのも初期のGTHの象徴的メドレーなのでは?と思って選曲。「小さなハートブレイク」は堀越さんリクエストでした。アコーディオンが風のように。

advantage Lucyのサポートで参加のPLECTRUMタカタタイスケくんに加わってもらって昔話も楽しく、しかし最新オリジナルアルバムから「魔法があれば」、「ブックエンドのテーマ」で現在進行形の我々の歌を。「ブックエンドのテーマ」はまさに同窓会のテーマだな。最後は「雨の夜と月の光」客席はみんなニコニコ、楽しそうでした。ありがとう。

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ルーシーを観るのは昨年末以来でしたが、アコースティックセットとてもしっとりと素晴らしかった。アイコちゃんの歌はぐっと力強くなった気がする。青木くんも風格すら感じさせるステージング、さすがでした。セッションで「春のセオリー」、青木くんのメロディに僕が歌詞を書いた、HARCO名義最後のアルバムに収録された曲。ちょうど今頃の季節の歌なのでこの3組で合奏できて本当によかったな。「響き合う僕らの呼び声」が数日経った今でも頭のなかでぐるぐる回っています。ライブ配信アーカイブが4月19日までご覧いただけます。こちらから。

また仲間で集まれたらいいなと思う。みんなが元気でそして幸せでありますように。

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photo by 伊藤健太  
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2025年03月31日

GOMES THE HITMANーLIVE SATELLITE 2025 “Band de Bel Canto YOKOHAMA(2025年3月28日 @ 横浜 サムズアップ)【ライブ後記】

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昨年末頃から計画を進めてきた横浜サムズアップでのライブの日がいよいよやってきた。客席側から見るのとステージに登るとのはやっぱり全然違ってて身が引き締まる思いがしたけれど、初めてお世話になるPAの三好さんがとても気さくで優しくて和やかなムードでリハーサル。初めて演奏する会場なので楽器や声の鳴り方もとても新鮮。リハーサルが終わって本番までの間、金曜日の夜に駆けつけてくれたお客さんたちの高揚感とかざわめきみたいなのを扉の向こうに感じながら楽屋でサムズアップのピザをみんなでつまんだ。食事を出す会場ならではの楽しみ。

客席をすり抜けてステージへ(俗に言うプロレス方式)。4カウントから1曲目は「サテライト」。千葉から始まった関東近郊のツアーを「SATELLITE TOUR」と名付けたのでそのテーマソングのような。リリースから20周年を迎えた『ripple』ほぼすべてを演奏する第一部のオープナーとして一番相応しいと思った。続いて「東京午前三時」から「ドライブ」、アルバム冒頭を飾る長尺曲。この日は「横浜午前三時」という気持ちで。そのまま曲順通り「手と手、影と影」へ。ここ最近はエレキギターで演奏するようになったこの曲は、しかし20年前当時はなぜかアコースティックギターで歌うことに執着していた。その再現。「星に輪ゴムを」は「夜を待つ日々」だったあの頃を封じ込めた歌。今は夜になったらすぐ寝ちゃって新しい朝をいつも待っている。

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第一部の個人的ハイライトは「RGB」だった。先に弾き語りで歌ったときも思ったが、20年前の声では込められなかった想いみたいなものが経年変化して付帯して、とても独特なGTH流のブルーズみたいな歌になった感覚。もっともっと長く演奏したかった。「bluebird」もライブで演奏するのが苦手な曲だったのが今ではそのテンポにわくわくするから不思議だ。第一部ラストは「明日は今日と同じ未来」、シングルバージョンに寄せたテンションで演奏しました。「もう答えはどこにもない」いや、どんな答えにも意味がって解釈は僕次第だ。

第二部はリクエストと季節に沿った歌を前半よりリラックスした雰囲気で。「街をゆく」はライブ映えする歌だなあと改めて思う。翌日から寒の戻りだったけれどこの日はTシャツでじゅうぶんなくらいの気温だったので「believe in magic in summertime?」のリクエストも意外と季節外れじゃなかった。3月卒業シーズンなので「GOLDEN8」、これも先日弾き語りで歌ってバンドでもやりたいと思った歌。新曲「余韻」「夢の続き(Imaginary)」で現在進行形のバンドの姿を。アコースティックギターとアコーディオンに持ち替えて「僕らの暮らし」「拍手手拍子」、本編最後は「スプリングフェア」。

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GOMES THE HITMANが横浜で演奏するのは2001年1月に横浜アリーナで行われた横浜市成人式のステージ以来だった。午前と午後の2回の演奏、特に午後の部はガラの悪い若人がステージにあがってきてカオスになったというほろ苦い、今となっては思い出話として面白がって話せる出来事があった。そのときちょうどリリースしたのが「饒舌スタッカート」だったから、横浜でこの曲をやらないわけにはいかないのだ。客席から嬌声が聞こえ、最高潮に。僕のギターは1弦が切れたけれど、そのまま「雨の夜と月の光」へ。ステージからの風景がとてもよかった。みんな楽しそうにしてて。皆さんからもいつもと違う景色が観れたでしょうか。

またここで歌いたいと思いました。いい夜でした。サムズアップの皆さん、メンバー・スタッフのみんな、友人たち、そして観にきてくれた皆さんに心から感謝を。次のライブは山田+堀越のデュオで三軒茶屋グレープフルーツムーン、そして次のサテライトツアーGOMES THE HITMANは町田まほろ座へ。チケット残り少しになっていますのでお早めに。

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2025年03月24日

芝生 蚤の市(2025年3月23日 @ 吉祥寺 PARCO屋上)【SETLIST】【ライブ後記】

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2025年3月23日(日)@ 吉祥寺 PARCO屋上
芝生 蚤の市 音楽ステージ

1.my favorite things
2.吉祥寺ラプソディ
3.朝の幸せ
4.新しい朝のワルツ
5.夢の続き(Imaginary)
6.tsubomi


この週末、吉祥寺PARCO屋上での芝生蚤の市が盛況のうちに無事終了しました。春を通り越して初夏みたいな天気、朝から夕方までTシャツで過ごすほどの陽気(日焼けしました)。たくさんのご来場ありがとうございました。前日からの設営、早朝からもたくさんの出店者の皆さんとともに準備を頑張って、朝一番に僕がライブ、それから5組のミュージシャン・アーティストのステージ。

ジャンルも世代もバラエティに富んだラインナップ。ざやえんどうの生音の迫力もすごかったし、persimmonと慰安旅行のフレッシュな演奏も良くて、アイリッシュコーヘイさんと藤田まゆみさんは楽しい雰囲気を作ってくれました。高橋久美子ちゃんはもう貫禄すらあるね。一日中音楽が鳴ってるのがすごく良かった、とうれしい感想をいただきました。persimmonと「手と手、影と影」、高橋久美子ちゃんとトークと朗読のセッション、「畑という名のステージ」を一緒に歌えたのも嬉しかった。

出店の皆さん、ミュージシャンの皆さん、主催のギャラリー芝生ゆささん、サポートしてくれたシカゴキカク早田くん、そして目標数を越えるほどのたくさんのお客さんに感謝。いい経験をさせてもらいました。天気がよくてよかった。また秋に、という話になっています。続いていきますように。

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2025年03月04日

夜の科学 in 神楽坂ー注文の多いテストラン(2025年3月2日 @ 飯田橋・神楽坂天窓)【ライブ後記】

恵比寿天窓switchの閉店から4年、そのスタッフ陣が新しく飯田橋にオープンさせた神楽坂天窓。まだホームページもなく、クラウドファンディングを募って会場を整えたばかりで、クラファンの返礼品グッズをせっせと準備しているのが印象的だった。まだ始まったばかりっていう感じ。神楽坂は馴染みのない街だけれど、細い路地を歩くと銭湯があったり小さな小料理屋がひしめき合っていたり、東京の真ん中なのにとても風情があった。若者が多いのも興味深い。ライブタイトルを「注文の多いテストラン」としたのは料理店→レストラン→テストラン(試験運転)という、ダジャレ。衣装は料理店のコックをイメージ。

会場入りして楽器を鳴らして歌うととても良い響き。恵比寿時代と全然趣きの違うウッディな感じが新鮮。弾き語りするには良い環境。ここでバンドだとどうなるか。ぎゅうぎゅうで70名収容できるというサイズもちょうどいい感じ。楽屋がとてもきれいで居心地がよかった。時間が来て開場、初めての会場の最初のライブにたくさんのお客さんが来てくれて嬉しい。

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オープニング、本当は「一角獣と新しいホライズン」のはずだったのを前の晩に映画『名もなき者ーA COMPLETE UNKNOWN』を観た影響で「どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと」に変更。リクエストに応えて「my favorite things」、バックトラックに乗って「glenvile」、再びリクエストで「長距離ランナー」、この日は東京マラソンで都内は交通規制がなされていました。3月ということで「GOLDEN8」、この曲のサビをフライヤーに書いてみんなに歌ってもらった。卒業式の歌みたいだったね。

春は別れの季節、活動休止するむぎちゃんの「天国かもしれない」と解散を発表したthe pillows「ストレンジカメレオン」をカバーしました。どっちもホント良い曲。カメレオンからトカゲ、という思いつきで「手と手、影と影」、リリースから20周年を迎える『ripple』から深遠な「RGB」を取り上げてみました(バンドでもやってみたいな)。

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グランドピアノがあるのでピアノ弾き語りに挑戦。マスキングテープにドレミを書いて貼ってもらうなんて旧知のスタッフにしか頼めないこと。先月安宅浩司くんのライブを観にいったときに、同い年の彼がザ・ブルーハーツ「TRAIN TRAIN」を歌ったのがとても良くて、僕はピアノとブルースハープで「TOO MUCH PAIN」をカバー。もう一曲は「ひそやかな魔法」、2011年3月にリリースされた春を想起させる歌をなんとか通して歌うことができました。

天窓店長松村さんからのリクエストは「些細なことのように」。恵比寿のお店が閉まるときの、最後の公演で演奏した「月あかりのラストワルツ」もまた違う気持ちで歌うことになりました。今宵のワルツは「あいとわをん」、そして「夢の続き(Imaginary)」と新曲群を。本編最後はみんなの手拍子にふわふわ乗せられて「太陽と満月」。

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アンコールでは「あさってくらいの未来」、そして「スプリングフェア」からの「tsubomi」と春ならではの3曲で締めくくりました。この日は本当にいい声でのびのびと歌えたなあ、と終演後も心地よい疲れでした。会場のことを褒めてくださる方がたくさんいて、天窓スタッフもみんな嬉しかったのではないでしょうか。また季節がいくつか進んだころにここで歌いたいと思います。自分にとって大切な、新しい場所になりそうです。

ご来場ありがとうございました。

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2025年02月18日

ちよだ猫まつり2025 チャリティライブ(2025年2月16日 @ 千代田区役所)【ライブ後記】

2016年に始まった「ちよだ猫まつり」、僕と近藤研二さんと、その後むぎ(猫)ちゃんが加わったチャリティライブ、コロナ禍も乗り越えてもう何度ここ千代田区役所の吹き抜けの1階で演奏してきたことだろうか。今年は記念すべき10周年、お昼に会場に到着するころにはもうたくさんのお客さんがかけつけて、いたるところに猫への愛があふれていました。いろんな作家さんのサイン会や人気グッズ、10年かけて大きな猫の祭典になったのだなあとあらためて感動します。

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チャリティライブはお客さんの熱気に迎えられて、今年も気持ちのいい声で歌うことができました。1番手は僕。去年はしっとりした曲をたくさん歌ったので今年はアップテンポの曲でセットリストを作りました。1曲目「my favorite things」から大きな手拍子が嬉しかった。ポチ実のために書いた小さなラブソング「きみは三毛の子」、ポチの一周忌に作った「lucky star」も、さらにはママンについての「シャーとニャーのはざまで」も手拍子とコーラスをお客さんに手伝ってもらってあっという間の30分でした。最後は「日向の猫」、みんなのラララのコーラスも美しかったな。感動しました。

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近藤さんのステージも素晴らしかったです。近藤さんが去年からボーカルの鍛錬をしているという話を聞いていたからその成果も興味深く、今回初めて聴く歌がたくさんあって、日本語で歌われる「スカボロー・フェア」などとても聴き応えがあった。MCも丁寧で心がこもっていて、みんながそれぞれにちよだ猫まつりや猫という小さな命に大して思うところがあることを再確認。近藤さんがギターをじゃかじゃかとストロークして歌うときにTHE BANDの風合いを感じました。

むぎちゃんのステージも登場からいつものように楽しくて会場の盛り上がりもピークに。2018年から参加するはずがむぎちゃんがインフルエンザになってしまって、そのことが猫町フェスというイベントにつながったことを思い、なので2019年から3人(二人と一匹)でこのお祭りの2時間を任されてきたことになるのですね。楽しいのになぜか目頭が熱くなったり。ライブに間に合うようにと息を切らして駆けつけた僕の小さな友だち凪くんはステージのむぎちゃんを直視できずにずっとグズっていたのだけど、「友だちは食べちゃだめ」が始まると少し元気が出たようでした。

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近藤さんと僕とむぎちゃん3人でのセッションは曲目も曲順も去年とまったく同じでした。楽屋で1回ずつ手合わせしただけでステージに向かえるというのが長年積んだ経験のおかげだなと思う。「猫町オーケストラ」は3人のハーモニーがすごく力強くて男らしい。「どんなふうに」は途中でむぎちゃんが僕のギターを制止してやり直す瞬間があったりして生演奏の楽しさ面白さが出た。近藤さんの「第2の人生」もこのバージョンで新録したいくらいおなじみの3コーラスになった。

ちよだ猫まつりを主催するちよだニャンとなる会のために僕が書いた「ニャンとなるSONG」を歌うときいつももらい泣きしてしまうから気をひきしめて挑まないといけない。むぎちゃんの「天国かもしれない」を2017年にフジロックフェスティバルで初めて聴いてからホント長い時間が過ぎて今日ここまで続いてきたなあと思う。「toi toi toi」は希望の歌だ。僕もいつかこういう歌を書きたい。

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最後にもう一曲「3億年後に会いましょう」をやらない?と提言したのは近藤さんで、僕らは多くの言葉は交わさないまま「やりましょう!」と即決しました。2日間のちよだ猫まつりを締めくくる最後の3分半、とても良い風景だったと思います。たくさんのご来場嬉しかったです。スタッフの皆さん、ボランティアスタッフの方たち、ありがとうございました。そして近藤さんとむぎちゃんにも心から感謝を。

また会いましょう。


(photo by ka-ko)  
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2025年02月05日

夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽57(2025年2月2日 @ 下北沢 lete)【ライブ後記】

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今年最初の下北沢レテ公演はいただいたリクエストに応えつつ、とにかく音源化されていない新曲群をたくさん演奏して天日干しする(夜だけど)というコンセプトでした。なので僕自身も新鮮で、あっという間の2時間だった。なかには10年以上前に書いた“新曲”もあるし、そこに初夢のなかで書いた新曲が加わって時系列的にも賑やかな内容だったと思います。なので細かい振り返りは今回は省いて、近いうちに配信すると思うのでそこで確認してもらえたらいいなと思う。

この日が124年ぶりに2月2日の節分だったということで、リクエストはそれにちなんだものが多かった。節分→鬼→縞々→靴下→チミと連想して「きみは三毛の子」、新しい季節の始まりということで「一角獣と新しいホライズン」、長男が明日プロポーズするという話から「歓びの歌」。PAを通さない完全生音で聴きたいというリクエストには僕が先日観た映画「サンセット・サンライズ」で印象的に聴いた「おもいでのアルバム」を会場のみんなと合唱して楽しかったです。

今年も下北沢レテでのライブ、続いていきますので、この会場を体験したことのない方もぜひ一度ご来場ください。

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2025年01月15日

GOMES THE HITMAN LIVE2025 “Band de Bel Canto CHIBA”(2025年1月12日 @ 千葉 ANGA)【ライブ後記】

昨年末最後のライブから2025年最初のこの日のライブまで2週間くらいしか経ってないのだけれど、なんだか確実に演奏のフィーリングが違うステージで、その新鮮さがとても面白かった。GOMES THE HITMAN千葉で初めてのワンマンライブ、普段はいつもやりなれた会場、勝手の知れたスタッフさんたちの尽力でストレスなく演奏しているけれど、この日は初めてのANGA、東京から1時間半かけての会場入りや搬入、セッティングがステージ内の音の返り方など全部が手探りで、なんというか、一気に若返った感覚がありました。新米バンドマンになった感じ、というか。ANGAの音響スタッフさん優しくてありがたかった。とても演奏しやすかったです。事前のスタジオ練習なしで今年初の顔合わせとなった4人のメンバー。全キャリア、時代から数曲ずつ、そして一昨年から演奏している新曲群でセットリストを組みました。

オープニングは『memori』のアルバム曲順で3曲、アカペラで始まり「baby driver」「毎日のポートフォリオ」。千葉の湾岸ドライブに欠かせないBGMでした、というリクエストを受けて「光と水の関係」、その『weekend』から「何もない人」と続く。「思うことはいつも」は昨年末のリクエストライブでやりたかったけど選に漏れた歌。この日関東でも雪が降るかもという予報だったので「北風オーケストラ」がリストインしていました。「世紀末のコロンブス」も年末に練習して歌いたかった歌。「情熱スタンダード」もしみじみ響いた。

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後半は「余韻」から始まる新曲コーナー。「レモンティーと手紙」の堀越ギターもだんだん熟れて余裕がでてきた。だいたい「レモンティー」でライブの音量がMAXになるので、緩急をつけてアコースティックな「coffee」へ。紅茶から珈琲へという流れ。アコーディオンをフィーチャーした「新しい朝のワルツ」も最初演奏を始めた頃は地味な歌だと思っていたのがどんどん変化してきた(初演は僕がマンドリンを弾いたのだった)。「ポリフォニー」はなんとなく派手な、力強い曲なのでセットリストの置き場所が難しい歌だけれど、無骨なライブハウスによく映えた。

そしてこの日のハイライトは僕が初夢のなかで聴いた歌をライブ前日に完成させた新曲。その今年最初の夢のなかで僕はなぜか必死で「imaginary(空想上の)」という言葉に韻を踏む歌詞を考え続けていた。そこになにか意味があるのだろう。その曲はちょっとギルバート・オサリバンの名曲に似ていたから「Alone Again(Naturally)」になぞらえて「夢の続き(Imaginary)」と名付けました。また歌います。「手と手、影と影」を聴いてファンになったけれどバンド名と曲名を忘れてしまってなんとライブ当日にライブハウスのスケジュール表を見て思い出した!という本当かよというリマインドでこの日のライブに駆けつけてくれた方がいらっしゃった。もうホントそれだけで千葉まで来てよかったと思う。

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ライブの終盤を「魔法があれば」「houston」「ブックエンドのテーマ」で締めくくる。懐メロではなく最新オリジナルアルバムからの曲目なのが誇らしい。ANGAの客席からはヒューヒューとはやす声が聞こえてきた。これは関西に特有の雰囲気だったので、東京から少し離れた千葉でこの歓声を聞いてちょっと照れてしまう。もし今後もヒューヒューが続くならばそれ相応の対応をしなければいけないなと思いました。アンコールは「tsubomi」、最後は会場総立ちになって「雨の夜と月の光」、最高潮の盛り上がりで終演。千葉県内からたくさんお客さんが来てくれたことも嬉しかったです。もちろん東京からもどこからでも、関西からも、ありがとう。

終演後はANGA店長中台さんが昨年夢を実現して始めた小料理屋さん「あんがの台所」をお借りして打ち上げ&新年会。われわれはなんと日帰りせずに、千葉にホテルを取るという万全の準備をしてきたのでした。夜中遅くまで美味しいご飯とたくさんのお酒を飲んで、大して実のある話もせず、30年前くらいの思い出話やどうでもいい話とか。とてもGOMES THE HITMANらしい時間でした。千葉でライブするのが大好きになった。また来ます、千葉。

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2025年01月01日

太陽と月のメロディー(2024年12月31日 @ 吉祥寺スターパインズカフェ)【SETLIST】【ライブ後記】

大晦日、2024年の歌い納めでした。バンドのメジャーデビュー25周年とソロデビュー作リリースからも15年という年、スターパインズカフェでいつから大晦日歌うようになったんだろうかと調べてみると、なんとこの日が10回目だった。セットリストはそういう節目を意識して、ソロデビュー作から「blue moon skyline」「clementine」、GOMES THE HITMANオールリクエストライブで投票数1位だった「手と手、影と影」、そしてその曲が収録された『ripple』が2025年でリリースから20年ということでもう一曲「サテライト」。続けてバンドの始まりの歌とも言える「tsubomi」で時間を行き来しました。

僕は「あれから何年」とか「これでちょうど何回」とか言うのをよく憶えていて、すぐそういうふうに打ち出すクセがあるんだけど、なんとなくもうこれからは数を数えるのもほどほどでいいかなって思う1年だった。長くやってると毎年なんらかの周年があるからキリのいい数字の到来は実はキリがない。今年書いた新曲「あいとわをん」、そして新しい年がどうなるかを風にまかせてみたくて「どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと」で締めくくりました。1年の最後の日に10年ずっとここで歌わせてもらって、自分を顧みることができるのはありがたいことだ。感謝。

ご来場ありがとうございました。なにかの風景や物語を持って返ってもらえるような歌を、新しい年にも歌いたいです。

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2024年12月31日(火)@ 吉祥寺スターパインズカフェ
太陽と月のメロディー


1.blue moon skyline
2.clementine
3.手と手、影と影
4.サテライト
5.tsubomi
6.あいとわをん
7.どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと

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Posted by monolog at 17:43Comments(0)