吉祥寺に住んでいると思い立ったらいつでもボートに乗れる。なかなか思い立たないんだけど。せいぜい2年に一回くらいだろうか。今日はそういう日だった。春の陽気があたたかくてボート日和だった。車で1時間かけて友だちが吉祥寺まで遊びにきて、井の頭公園で待ち合わせてランチを食べた。
彼はもともとGOMES THE HITMANのファンだった人で、18年前に初めて名古屋のライブ会場で僕に会って、今年で37歳になるそうだ。初めて会ったときのことをよく覚えている。「名古屋から東京まで歩いて旅するつもりなんです。しんどくなったときに眺めたいのでこのキャップにサインを描いてください」とキラキラした目で言われたら簡単には忘れられない。果たしてその数年後に再会したとき彼はモノクロの素敵な写真を撮る放浪の人になっていた。僕のライブ盤『DOCUMENT』のジャケットに使われているのは彼に撮ってもらった写真だ。その彼はいつからか千駄ヶ谷にあるカフェの店長になって、もうそれから10年くらい経っていて、最後にいつ会ったかも思い出せないくらいだったのが急に連絡をくれて、春の晴れた日に会うことになったのだ。
最近仲間とバンドを始めて、なんか、青春って感じなんです、と彼が言うから「じゃあ思い立ってボートに乗ってみようよ」と青春ぽい無計画さでボートに乗った。井の頭池といえばスワンボートが象徴的だけれど、やっぱり男二人なら手漕ぎのボートだろう。30分800円、まず僕が漕いで池の中央へ。水面が近くて結構スリリングだ。桜のつぼみもまだ固い井の頭公園の平日は人の多さもちょうどよくて、池の上の交通渋滞もない。「僕にも漕がせてください」と彼にオールを渡して、きらめく水面と行き交うカモたちをぼんやり眺める時間。30分は短いかと思ったけどちょうどよかった。寒くても暑くても、風が強かったりしても大変だから、ボート日和って意外と少ないんじゃないかと思いました。
もう一件カフェに寄って音楽の話や仕事の話、吉祥寺まで来て他にどこか行きたいとこは?と聞くと「レコード屋さんに行きたい」というのでふたりでレコード掘ってそれぞれ1枚ずつ買って別れた。なんということもないけれど、妙に居心地のいい時間でした。
今週末と来週末、吉祥寺でのライブ・イベントが続きます。吉祥寺に来られる方、もしお昼くらいから街へ出かけられるならまだ桜の咲かない落ち着いた井の頭公園でぼんやりしたり、それこそ思い立ってボートに乗ったりするのもいいと思います。ボートは朝9時半から、一艘に大人3人で乗れます。遅れてきた青春!って感じが味わえる、きっと。
2026年3月14日(土)@ 吉祥寺 キチム
射手座と乙女座
16:30開場 17:00開演/予約 4500円 / 当日 5000円 (共に+1drink)
*未就学児未満=入場無料
出演:高野寛 / advantage Lucy(ふたりルーシー)/ 山田稔明
予約フォームにて入場申し込み受付中(残席わずか)
吉祥寺キチム(
https://page.kichimu.la/)
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2丁目14−7 吉祥ビル 地下
2026年3月20日(金祝)@ 吉祥寺 PARCO 屋上
芝生蚤の市 2026春
10:00-16:30/入場料 500円
*雨天の場合 翌3月21日に順延
<音楽ステージ TIME TABLE>
10:30-10:50 山田稔明
11:40-12:10 TagaiTigai (タガイチガイ)
12:40-13:30 高橋久美子(トーク)
14:00-14:30 井上大地・竹廣類デュオ
15:30-16:00 fishing with john
詳細は芝生蚤の市HPをご覧ください。
https://nominoichi.shiba-fu.com/
主催 芝生蚤の市実行委員会
※雨天順延 3/21(土)