ずっと待ち遠しかった映画「ジョン・レノン 失われた週末 THE LOST WEEKEND」を公開初日に観た。ロスト・ウィークエンド、失われた週末は、そもそも“失われ”てなんかいなかったのだ。定説ではジョンが正気を失っていたと時期とされる1973年から75年、しかし何故その時期に『マインド・ゲーム』『心の壁、愛の橋』『ロックン・ロール』という傑作が次々と生まれたのかという謎解き。メイ・パンの視点から見た“真実”。ジュリアンとジョン、ポールとジョン、楽しそうなジョンを見るのはいつだって嬉しい。
GOMES THE HITMANにとって2度目のメジャーレーベルでのアルバム制作。大きなスタジオを自由に使わせてもらうスタイルでのレコーディングはこれが最後だったと思います。僕は29歳で、今よりもっと痩せていて、帽子を深く被って神経質そうに見えます。堀越は金髪、須藤は長髪、けっちゃんが一番変わってなくて、当時五人目のメンバーだったPLECTRUMアッキーにはムードメーカーの役割を担ってもらっていた。『omni』というアルバムは『mono』と『ripple』に挟まれた、いろんなサウンドを詰め込みすぎたアルバムだという反省があるのだけど、この映像を観ているとみんないきいきしていて、デビューから25年という旅路のなかで通るべき道だったのだなと思います。不思議とこの映像を観たあとで聴く『omni』は音像がぐっとリアルに迫ってくる。ぜひお試しください。
7月1日のGOMES THE HITMANワンマンまでずっと毎週末ライブが続いていたので、この2週間ほど落ち着いた日々。余裕ができたので3週間ぶりの「水曜日のインスタライブ」を。2021年1月からずっと続けているのだけど、全詩集全制覇企画はまだ終わらない。それでも2019年『memori』まで辿り着いてゴールが見えてきました。「ホウセンカ」と「night and day」を演奏。「ホウセンカ」は2006年にバンドの次作を見据えて書いて、「night and day」は2007年にバンドのことを何にも考えずに書いた。対象的な2曲で面白かった。
6月21日は愛猫ポチ実の9歳の誕生日。夏至、太陽みたいなチミちゃんに相応しい梅雨の晴れ間でした。6月はポチの命日があったり、記念日がいっぱい。もっと言うならバンド結成30周年だし、『新しい青の時代』から10年だし、長く生きてるといっぱいカレンダーに旗が立って楽しい。3週ぶりの「水曜日のインスタライブ」で久しぶりにチミちゃん登場(イヤイヤだったけど)。GOMES THE HITMAN『memori』から「houston」を歌いました。
昨晩、一ヶ月ぶりの「水曜日のインスタライブ」はGOMES THE HITMAN最新オリジナルアルバム『memori』(2019年発表)から「小さなハートブレイク」と「memoria」を歌いました。奇しくも「ハートブレイク」は父、「memoria」は母がきっかけでできた歌、ということを思い出す夜。気持ちを込めて歌えました。最新アーカイブ、ぜひご覧ください。全詩集全制覇企画も残り少なくなってきました。
全詩集全制覇の「水曜日のインスタライブ」、GOMES THE HITMAN2019年最新オリジナルアルバム『memori』から「夢の終わりまで」を歌いました。“最新オリジナルアルバム” なのに2004年に書かれた曲。この曲を外部プロデューサーに託そうとしたり(本編には収録せず)試行錯誤し続けて、結局14年前最初に作ったデモに近い形でシンプルにレコーディングされたことが印象深い。何周か回って原点回帰という感じか。「普通」「面白くない」「目新しくない」のが悪いことじゃないって今ならわかる。
恒例の「水曜日のインスタライブ」、2021年1月から山田稔明全詩集『HOW SHOULD I SAY TO BE YOUR FAVORITE POET?』を最初のページからずっと歌うという企画を水曜日の夜に不定期にやってきて、今はGOMES THE HITMAN最新オリジナルアルバム『memori』に突入、残りも少なくなってきた。もったいぶって一度に1曲ずつにしていこうと思います。「魔法があれば」を歌うにあたって、共同プロデューサーPLECTRUM高田タイスケくんに電話で出演してもらった。ひとりで淡々とやるインスタライブもいいけど楽しくおしゃべりするのもいいね。
コロナ禍以降ずっと続けてきた「水曜日のインスタライブ」はiPhoneを使わずにカメラ2台を切り替えながらOBSという映像用のアプリケーションを使って配信してきたんですが数週間ぶりにインスタライブをやってみようと思ったらいろいろうまくいかない。OSアップデートとかインスタグラムやOBSやその他いろいろの仕様変化などでこれまでもいろんなことが便利になったりうまくいかななくなったりというのが常だったので、いよいよダメかと思ったけどなんとかうまく配信できた。という、そんなことは観ている人には全然関係ないことで、今回から全詩集全制覇企画はGOMES THE HITMAN最新オリジナルアルバム『memori』に突入したのでなんとか完走したいものです。初めて話すエピソードも含めて「baby driver」「毎日のポートフォリオ」を歌いました。
一ヶ月ぶりの「水曜日のインスタライブ」でした。ちよだ猫まつり、故郷でのイベント、札幌2DAYSと濃密な日々だったことに気付かされます。全詩集全制覇企画は「スプリングフェア」「山で暮せば」「あくび」を歌ってついに2018年GOMES THE HITMAN『SONG LIMBO』を完走・完奏しました。次回からはGOMES THE HITMAN2019年の最新オリジナル作『memori』、コロナ禍の2021年1月から続けてきましたがいよいよゴールが見えてきた?インスタライブ中にも話していますが、春の新グッズの受注受付が3月9日(木)いっぱいとなっています。こちらからお急ぎください。
コロナ禍の余りある時間の使い方対策として2021年から始めた「水曜日のインスタライブー全詩集全制覇企画」。山田稔明詩集『HOW SHOULD I SAY TO BE YOUR FAVORITE POET?』に掲載された約200曲を時系列で順番に歌っていくインスタライブが3年目に突入した。2018年発表『SONG LIMBO』から再開、「世紀末のコロンブス」「晴れ男と雨女」、そして新春最初なので特別にできたばっかりの「くりさぶろう絵描き歌」を歌いました。
原題「The Electric Life of LOUIS WAIN」、この“Electric”という単語が気になった。ルイス・ウェインは精神を病み、画風もメンタルの具合に伴い変容していったわけだが、可愛い顔をした猫がサイケデリックに歪み、閃輝暗点したみたいにギザギザになっていくときに本人の目には何がどう映っていたのだろうか。この波乱万丈なイラストレーターにほんの少しの時間でも愛妻と愛猫との穏やかな時間があったことに救われる。そして現在のように猫を飼うこと/猫と暮らすことが一般的ではなかった時代に彼の描くイラストによって「猫とはかくも面白く可愛く愛すべき生き物である」という機運が高まり、それが猫の幸せに繋がったと考えるなら、彼がこの世界に残した功績はとても大きい。
先日の日曜日、お昼から「Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022」を観た。楽しみにしていた、というよりもついにこの日になった、という感覚。ロウソクの灯のように静かに揺れていて、とても美しく哀しく重い演奏だった。途中からピアノ1台で演奏されているということを忘れてしまって、最後にはジャンルや形態を越えた芸術そのものだなと思った。胸が苦しくなって何回か涙が出たけれど、これは観ないといけないやつだった。細い指、猫背のシルエット。まるで映画でした。
夜になって今度は自分の、GOMES THE HITMAN『FLASHBACK DAYS』配信。90分のプログラムを完成させたときに達成感を感じていたけれど、メンバー全員(さらに初代ドラマーまで)がチャット欄で会話を交わしながら、視聴者の皆さんの声を眺めながら楽しむことで、この配信が本当に“完成” した気がしました。誰かが2000年代に高円寺でやっていたGOMES THE HITMANのイベント「猫町オーケストラ」みたいなワチャワチャ感、と評していたけれど、なるほどなと思った。そう、こんな感じでやってた。これまでやった配信のなかで一番楽しい90分だったかもしれない。アーカイブ視聴でも僕らの(みんなの)コメントをリアルタイムで読むことができますので、ぜひ12月25日まで何度でもご覧ください。
10週間ぶりの「水曜日のインスタライブ」でした。企画モノのEP『punctual/punk』を3曲歌うレア回。「puctual punk song」は杉真理さんが大好きなパンクソング。「インターステイト・ハイウェイ・スター」は2000年代の後半、たくさんの楽曲コンペに挑戦していた頃に書いて放り出されていた曲。「endow(high five song)」は大学時代に英語で書いた習作、というとりも当時好きだった音楽をパッチワークにしたような歌。歌い納め、と照れ隠ししつつも「punctual punk song」は猫町フェスなんかで盛り上がるだろうなあとかいろいろ思いついたり。
3年前にサンフランシスコを旅したとき有名な観光地にはひとつも行かないでサンフランシスコ市中の開いてるレコード屋を2日かけて全部まわった。またそういう旅がしたい。買い付け旅行で駆け回って、いつかレコード屋さんをやれたらなんて簡単に妄想したりするけれど、その大変さを思うとなかなか叶わない夢だなあと感じる。毎日レコードを買う僕自身が同時に「こんな時代に誰がレコードなんて買うの?」とも思う(おれとか彼とかあいつくらいだよ、と)。この映画を観たタイミングで今週末、トラベラーズファクトリーでのアニバーサリーイベントで2日間限定の中古レコードショップ「TRAVELER’S RECORDS STORE」をやることがとても楽しみではしゃいでいる。昨日はエプロンを買った。今日はこれから推薦コメントカードを書く。週末、中目黒でお会いしましょう。
先週水曜日にやったインスタライブのアーカイブを掲載するのを忘れていました。コロナ禍の渦中、昨年1月から続けている山田稔明全詩集『HOW SHOULD I SAY TO BE YOUR FAVORITE POET?』を最初から順に全部歌っていくという企画はいよいよ2016年ソロ作『pale/みずいろの時代』を全部歌い終えました。このアルバムは洋楽っぽい雰囲気があるなあと改めて振り返り、久しぶりに歌う曲もあって楽しかった。というか、この企画は過去の自分と向き合う機会になってとても興味深い。
先週はコメント欄で「calendar song」でのコール・アンド・レスポンス、「Qui La Laの夏物語」についてのしんみりする話も良い時間でした。今週も水曜日にインスタライブ配信する予定です。ここに載せてるアーカイブは無駄話とか演奏間違いとかをカットしたバージョンなので、ぜひリアルタイムでもハプニング込みの配信をお付き合いください。
ポチ実8年目のうちの子記念直前ということで久しぶりに寝ていたチミちゃん起こしてゲスト出演の「水曜日のインスタライブ」でした。『pale/みずいろの時代』から「スミス」「幸せの風が吹くさ」「my valentine」、3曲中2曲が英語詞というのも新鮮でした。英語で歌詞を書くには好きなのです。いっぱい韻が踏めるし、日本語でいいにくいことも結構言えちゃう。札幌のライブ情報など新しいお知らせも発表しました。山田稔明全詩集『HOW SHOULD I SAY TO BE YOUR FAVORITE POET?』完全制覇を目標に去年からやってるインスタライブ、いよいよ次回で『pale』を歌い終えます。詩集はライブ会場でのみ販売していますので、欲しい人はぜひライブ会場で。
昨年1月から続く山田稔明全詩集『HOW SHOULD I SAY TO BE YOUR FAVORITE POET?』を最初から順番に全曲制覇を目指す企画「水曜日のインスタライブ」、しばらく多忙な時期が続き、それは今も継続中ですが、3週間ぶりに配信しました。新しいお知らせがたくさん。まだ文字情報として出せてないものもありますのでぜひアーカイブをチェックしてみてください。2016年ソロ作『pale/みずいろの時代』に突入、「pale blue」「気分」「ナイトライフ」とちょっとアンニュイな楽曲からスタート。新しい青→緑→みずいろと続いた“時代シリーズ”。実は僕のPCのフォルダには「赤の時代」というのもあるのですよね。
昨年1月からスタートした山田稔明全詩集『 HOW SHOULD I SAY TO BE YOUR FAVORITE POET?』を頭から全曲195曲制覇しようという企画、今週配信分でついに2015年『the loved one』を完走/完奏しました。「些細なことのように」「small good things」、そしてはしもとみおさんとのセッションで「猫町オーケストラ」をご覧ください。「些細なことのように」はどうしても涙を誘う曲で、毎回もらい泣きしないようにするのが大変。「small good things」はレイモンド・カーヴァーの短編小説『ささやかだけれど、役に立つこと(A Small, Good Thing)』からタイトルを引いた曲。「猫町オーケストラ」は先月ラビットホールでみおさんと撮った映像があったのでそのときと同じ服を着て時間を行き来した配信。みおさんとはいよいよ今週末富山県立山町の巣巣でのライブが迫ってきました。8月からの猫町キャラバンの前哨戦になると思います。楽しい。
少し前に観た映画「シェイン 世界が愛する厄介者のうた」について書いておきます。僕がポーグスを初めて聴いたのは1988年だからもうすぐ35年くらい経つ。フーターズというアメリカのバンドが好きになって、バンジョーやマンドリン、ティンホイッスルなど民族音楽的な楽器を使うロックに興味を持って、ポイ・ドッグ・ポンダリングとかレ・ネグレス・ヴェルトとかいろんなバンドを聴いたけれど、僕の心を掴んでずっと離さなかったのが『堕ちた天使』、そして『PEACE AND LOVE』という彼らのアルバムだった。ジョニー・デップも制作に関わったという本作、ずっと楽しみにしていた作品。まだまだ劇場で観られるので見逃している人はぜひに。
2週続けて「水曜日のインスタライブ」を配信しました。来週はお休みしますが、今月中に2014年ソロ作『緑の時代』を完走/完奏する予定です。「bon voyage〜終わりなき旅の流浪者」「僕たちの旅〜自己嫌悪'97」「high tide」と3曲を演奏。「僕たちの旅〜自己嫌悪'97」が中村雅俊さん由来とのことなどこれまで話したことのないことを喋ったような気がします。「水曜日のインスタライブ」の副読本となっている山田稔明全詩集「HOW SHOULD I SAY TO BE YOUR FAVORITE POET?」がついに完売しました。あんなにたくさん、段ボール何箱もあった書籍がなくなるなんて。最後のほうは一冊売れるたびにさびしい気分になっていましたが、皆さんの手元でたまに歌を歌われたりしたら詩集も喜ぶことでしょう。感謝。
GOMES THE HITMANツアーやいろいろバタバタした週末をはさんで2週間ぶりの「水曜日のインスタライブ」。仕事部屋、カメラに写っていない部分や床の上はもうしっちゃかめっちゃかで忙しかった季節の反映。全詩集全曲制覇企画は2014年の『緑の時代』から「新世界のジオラマ」「ココロ/コトバ」「カフェの厨房から」と3曲を歌ってコマを進めました。最新回のアーカイブを公開しましたのでぜひご覧ください。次は再来週くらいかな。
マイク・ミルズ監督、ホアキン・フェニックス主演の映画『C'MON C'MON』が素晴らしかった。全編モノクロームで描かれる4都市を移動する物語。親子の話ではなく伯父と甥の話、というよりもこれは大人と子供の心の通いを描いたとても優しいストーリーだった。雰囲気やテーマも含めて3年前にマイク・ミルズがディレクションしたTHE NATIONALの「I AM EASY TO FIND」の双子のような作品だなあとも感じる。音楽担当はそのTHE NATIONALデスナー兄弟で、流麗なスコアが流れるなか突如WIREの「STRANGE」(R.E.M.のカバーで知った曲だ)が切り込んで響いたのが非常にクールだった。
5週間ぶりの全詩集制覇企画再開の「水曜日のインスタライブ」でした。去年の1月からスタートしたこの企画は15ヶ月を経てようやく2013年ソロ2nd『新しい青の時代』に辿り着き、この日は「光の葡萄」と「日向の猫」という自分にとって大きな大きな2曲を歌いました。GOMES THE HITMANの新作とそれに伴うツアーが続くなかでソロ作に立ち返るのはなかなか興味深い気付きをもたらしてくれます。インスタよりも画質のいいバージョンをYoutubeに公開しています。次回インスタライブは時期未定ですが、『新しい青の時代』ももう少しで完走。引き続きお付き合いください。